やる気マンマン? 起業したい系男子が増殖中…本気か金目当てか、見極めるには?
年上の女性を狙う「起業したいんです」系男子が増殖しています。そのなかには起業を口実に女性からお金を引っ張ろうとするウソつき男子も混じっているので要注意!
本気の男子を見極める方法をお伝えします。
【内藤みかのあたらしいのがお好き】
彼らが起業したいのはなぜ?
マッチングアプリなどで、「今は会社勤めですがゆくゆくは起業したいです」「いずれは経営者になりたくて勉強中です」などというプロフィールを見かけたことがあるかと思います。
以前に比べてかなり起業系男子が増えた印象がありますが、なぜなのでしょうか。実際に「起業したいです」というプロフィールにしている20代の色白スリム男子に聞いてみると――。
「僕はショップ店員をしていて給料が20万円台です。今後もすごく増えるという見込みはないので、自分で起業するしか生き抜く道はないと思っています」というお答えでした。起業欲は厳しい世相の表れなのかもしれません。
女性経営者を探せ!
話を聞いた20代の色白くんは、日に焼けると赤くなってしまう敏感肌の持ち主なんだそうで、美容には他の男性よりずっと気を使っているとのこと。この知識を活かしてオリジナルの化粧品を開発して販売したいとも話します。
けれど、どうやって商品を作り、売っていけばいいのかノウハウがわからないので、まずは経営者の人とお近づきになりたいとマッチングアプリに登録。会社経営をしている女性に「いいね!」をして回っているとのこと。
どうしてマッチングアプリなの?
「どうしてマッチングアプリなの? 起業のためのセミナーやオンラインサロンなどのほうが人脈も増えるし、勉強になるんじゃないかな」と聞くと、「マッチングアプリで女性経営者と仲良くなれば、起業資金も支援してもらえるんじゃないかと思って」と言うのです。
起業のためのセミナーにはお金も時間もかかります。そこで彼なりに考えた末に「女性経営者とマッチングして起業について教えてもらい、起業資金も出してもらう」という方法を編み出したのだとか。
恋愛目的じゃないの? と聞いたら、「もちろん素敵な女性だったら恋愛にも発展するといいなと思ってる」のだとか。
求められるだけの関係
マッチングアプリで、IT系の女性社長Fさん(40代)は、起業したい系男子と交際したことがあると言います。けれど関係は長くは続きませんでした。
「彼は求めてばかり。起業について教えて欲しい。起業したいからお金を出して欲しい。それだけじゃなく、一緒に食事をしたり旅行をするときも全部費用は私に出してもらいたい。こちらは与えてばかりで疲れた」ということです。
女性経営者に対してすべてを求める、起業したい系男子…これでは女性の負担感が大きすぎます。せめて少しは自分で本を読んで勉強するなり、どんな商品を作りたいかをしっかり企画するなりするくらいの行動力がないと、なかなか続かないでしょう。
それでも、何もかもお世話してもらえると期待する男性は後を絶たないそうです。
「起業したい」は口実のケースも…
それでも色白くんは、美容製品を作りたいというはっきりとした夢があるだけ立派です。
起業したい系男子の中には「なんでもいいからとにかく起業したい」「でもどんなことで起業したら儲かるかわからないから教えて欲しい」と、自分の夢さえ丸投げの男子も少なくないのです。
Fさんは、起業したい系男子に無料の起業セミナーを教えても、まったく行こうとしなかったため、厳しく追及しました。
すると「すみません、実は本当は起業したいわけじゃないんです」と白状されてガッカリしたそうです。
質問するとボロが出る!
起業する気もないのに「起業したいです」と言ったのは、お金欲しさゆえのウソだったのです。「お金持ちの女社長からお金をもらうのに、起業したいですと言ったほうがもらいやすいと思って」と、彼なりに知恵を絞ってのことだったのです。
こうした起業したいフリをする男子は、起業意識が非常にぼんやりとしています。どんな会社を作りたいかすら確定しておらず、ヴィジョンも何もありません。
年上女性の資産を狙う年下男子がいるのは、残念ながら事実。ムダな労力やお金を持っていかれないよう気をつけましょう。
(内藤みか/作家)