自民非公認候補本人への2000万円支給報道。衆議院選挙への影響は…「ボディーブローどころかストレートパンチ」
10月25日(金)、お笑い芸人の大竹まことがパーソナリティを務めるラジオ番組「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜~金曜13時~15時30分)が放送。日刊スポーツの「石破首相が激怒演説「報道に憤り覚える」自民非公認候補本人への2000万円支給報道を否定」という記事を紹介し、青木理がコメントした。
石破茂首相は24日、派閥裏金事件を受けて公認されず無所属で衆院選を戦う前職候補に、党本部が活動費として2000万円を振り込んでいたとする「しんぶん赤旗」の報道に、「憤りを覚える」と猛反論した。党も「党勢拡大のため」などとする文書を公表し、火消しに躍起だ。裏金議員への巨額資金支給を正当化するような態度は、選挙戦最終盤、有権者にどんな印象を与えるのか。野党はさらに批判を強めている。
石破総理は24日広島市での街頭演説で、「公認していない候補者に金を払うようなことはございません。私たちは候補者にお金など出しておりません」と色をなして反論。「この厳しい中、なんとか自民党の公約や政策を分かってもらいたいという思いで政党支部に出している。非公認候補に出しているのではございません」と述べ、非公認候補ではなく政党支部への支出だと主張。「そのような金を選挙に使うことは、全くない」とも口にした。
「このような時期に報道が出ることに憤りを覚える。そのようなことは一切いたしませんとはっきりと申し上げたい」と語気を強め、「そのような報道や偏った見方に、負けるわけにいかない」とまくしたてた。
青木「僕の今手元に自民党の総裁幹事長室から、各党公認候補者に出された内部文書というか、通達文書があるんですけれども、そこにもやっぱり書いてあるんです。要するに、今回のお金はあくまでも党勢拡大のために、自民党の選挙区支部および県連に交付したものであって、選挙における公認非公認とは無関係で、裏公認、偽装公認という指摘は一切当たらないものですというふうに必死に各候補にも強調してるんですけれども、この辺り多分一般の方もしかしたら分かりにくいと思うんですけど、朝日でたとえば正式に詳しい日本大学名誉教授の岩井先生なんかもおっしゃってるんですけど、政治家が代表を務める政党支部は、その政治家の資金管理団体に次ぐ事実上の第二の財布となっていて、単なる形式論でしかない。要するにどういうことかというと、資金管理団体と政党支部は、同一の政治家が代表を務めていて、場合によっては所在地も会計責任者も同一のことが珍しくない。だから、いずれも同じ政治家のお財布になっている。だから個人の資金管理団体に渡そうが、政党支部に渡そうが、当然、その政党支部長が務めているところに入っていくということなので、これはいくらなんでも政党支部に渡したので、非公認の候補に渡したんじゃありませんっていうのは、これは言い訳としてもちょっとピント外れという感じもするし、今日がもう25日で明日明後日が開票日ですよね。この時点でのこの報道はやっぱり相当選挙に影響するのではないかということも予想されます」
壇蜜「青木さん的にはこれで与野党のバランスひっくり返りそうな可能性あると思いますか?」
青木「この間、朝日新聞とか毎日新聞、読売新聞が情勢調査、最終版のやつを出していましたけど、それを見てるとどうやら、一応石破首相は与党、自民公明で過半数が、最低ラインの今回の選挙の責任ラインだといってるけれど、情勢調査を見ていても場合によっては与党で過半数割り込むんじゃないかという想定も出ているので、そういう状況の中で出てきたこの情報だから、少なくとも与党には圧倒的不利になる。さらに、与党側、石破自民党にはボディーブローというか、ボディーブローどころじゃないかもしれないですよね。ストレートパンチが当たっちゃったっていう感じなのかもしれないですよね」