【2025年4月ランキング】AIエージェントの現在地、安野貴博×吉羽龍太郎のリファクタリング議論など
新年度を迎えた組織も多いであろう4月。エンジニアtypeでは、技術力だけでなく、コミュニケーション能力やマネジメント能力など、エンジニアに必要なスキルやキャリアパスを考察する上で参考となる記事を公開してきた。
今回は4月の人気記事の中から、特に注目を集めた5本をランキング形式で紹介する。
目次
【1位】7000体のAIエージェントを投入したPKSHA代表が語るAIの進化【2位】リファクタリングを「やるか、やらないか」で語るのはもうやめよう/安野たかひろ×吉羽 龍太郎【3位】「エンジニアって性格悪い人多くね?」を澤円はどう見た? 今すぐ使える!対立を生まないためのキラーフレーズも伝授【4位】ダメPMOは“介在価値アピール”をしがち!? 「存在を消す」をゴールとすべき理由【5位】「エンジニアの実力は肩書きでは測れない」LayerX AI・LLM事業部 CPO 小林 篤に見る“疑念駆動”のキャリアメーク
【1位】7000体のAIエージェントを投入したPKSHA代表が語るAIの進化
AIエージェントの開発競争が激化する中、PKSHA Technologyが7000体ものAIエージェントを社会実装したという驚きの発表を行った『PKSHA AI Agents』のメディア向けローンチ発表会のレポートが1位にランクイン。
7000体のAIエージェントを投入したPKSHA代表が語るAIの進化https://type.jp/et/feature/28286/
「AIエージェント」という言葉がバズワードと化している今、技術的な深掘りから実装の裏側で見えてきたリアルな課題、そして「AI社員」がもたらすであろう衝撃まで、最前線の情報が満載だ。この記事を読めば、AIエージェントの全貌と、それが我々の働き方や社会にどのような変化をもたらすのかを具体的にイメージできるはず。AIに関わるエンジニアはもちろん、その進化に興味がある全ての人にとって必読の内容だ。
パークシャ代表の上野山 勝也さんはAIエージェント開発に携わるエンジニアが抱える率直な思いについても語った。それは、「自分たちが開発しているこのAIによって、昨日の仕事がなくなるかもしれない」という捉え方だ。
「AI技術の進化は加速度的であり、今日まで不可能とされていたことが、明日には当たり前のように実現しているかもしれない。PKSHAのエンジニアたちも最先端のAIエージェントを開発しながら、『AIに任せられそうだな』という実感を、毎週のように感じながら、最前線で技術開発に取り組んでいます」(上野山さん)
【2位】リファクタリングを「やるか、やらないか」で語るのはもうやめよう/安野たかひろ×吉羽 龍太郎
「リファクタリングが大事なのは分かってはいるけど、タスクが山積みで手が回らない……」多くのエンジニアが抱えるこの永遠の課題に、新たな視点を提示する対談記事が2位にランクインした。
リファクタリングを「やるか、やらないか」で語るのはもうやめよう【安野たかひろ×吉羽 龍太郎】https://type.jp/et/feature/28269/
AIがコードを書き、設計まで担うようになった今、「コードを整える」ことの意味そのものが大きく揺らぎつつある。本記事では、AIスタートアップの創業経験を持つ安野貴博さんと、アジャイルコーチとして豊富な実績を持つ吉羽 龍太郎さんが、リファクタリングの本質を徹底的に語り合った。現場と経営、テクノロジーと組織、様々な視点からリファクタリングを掘り下げ、「手が回らないタスク」ではなく、プロダクトの持続性と組織の健全性を左右する「戦略」として捉え直す記事だ。
安野:実際のところ、リファクタリングと機能開発のバランスがうまくいっていると自負しているような会社さんって、存在するんですかね?
吉羽:「うちは完璧にやれてる」って会社は、僕の知る限りでは聞いたことないですね。どの会社も多かれ少なかれ課題を感じているものですし、安野さんがおっしゃったように、現実と折り合いをつけながらなんとか凌いでいるというのが、正直なところだと思いますよ。
仮に「うちのコードは完璧にリファクタリングされていて、完璧な設計です」っていう会社があったとしても、「それって、プロダクトが売れてビジネスもうまくいってます?」っていう前提とセットじゃないと、あんまり意味がないというのが個人的な感覚です。
安野:なるほど。スタートアップから急激に大きくなった会社って、おしなべて「つぎはぎ」だらけのプロダクトが増えると思うんですが、これについてもいくつか捉え方があるかな、と。「つぎはぎだらけだけど、ものすごい出力をしたからこそ、ここまで急成長できたんだ」っていう考えと「もうちょっとリファクタリングが行き届いていれば、今の比じゃないくらい成長余地はあった」という捉え方です。
【3位】「エンジニアって性格悪い人多くね?」を澤円はどう見た? 今すぐ使える!対立を生まないためのキラーフレーズも伝授
「エンジニアってなんか性格悪い人多くね?」少し前にはてな匿名ダイアリーに投稿された、そんな刺激的なテーマに対して、プレゼンの神・澤円さんが独自の視点で考察する記事が3位となった。
「エンジニアって性格悪い人多くね?」を澤円はどう見た? 今すぐ使える!対立を生まないためのキラーフレーズも伝授https://type.jp/et/feature/28239/
エンジニアと非エンジニアのコミュニケーションは、なぜこんなにも難しいのか。その原因を考察し、具体的な解決策と対立を生まないためのキラーフレーズを伝授する。
エンジニアと非エンジニアの仁義なき戦いの原因は、相互の理解不足であり、感謝不足ではないかと思うわけです。
エンジニアとしても、営業やマーケティング、あらゆるバックオフィスを担当してくれる人がいなければ、会社の中では仕事をすることができません。「自分は腕利きのフリーランスだから問題ない」なんて思う人もいるかもしれませんが、「性格が悪い」と思われたら、干される準備が整っていると言っても過言ではありません。
仕事におけるコミュニケーションにおいて大事なことは、方向性が一致していることです。これがそろっていないと、そのあとのやり取りが対立構図になってうまくいかなくなってしまいます。
【4位】ダメPMOは“介在価値アピール”をしがち!? 「存在を消す」をゴールとすべき理由
「PMOの仕事は、ただの御用聞きでしょ?」「進行管理を担当している人だよね?」もしあなたがそう思っているなら、もしくはそんな言葉を掛けられたことがあるなら、ぜひこの記事を一読いただきたい。
ダメPMOは“介在価値アピール”をしがち!? 「存在を消す」をゴールとすべき理由https://type.jp/et/feature/28133/
PMOの役割を「プロジェクトの生産性を最大化すること」と定義し、そのための具体的な方法論を提示する本記事。「自分の存在を消す」ことをゴールとすべき理由、そして、それによっていかにプロジェクトが円滑に進み、結果として自身の評価も向上するのか解説する。
自分が行った管理業務によって、チームメンバーが本来の業務に集中できるようになる。そのことが評価されると、「自分の仕事は価値がある」と実感できますし、やりがいや面白さを感じることもあります。
ここで多くのPMOは仕事の面白さを「自分の存在価値が認められること」だと考えてしまいがちです。しかし、本来PMOはそれで満足してはいけません。PMOという仕事の本当の面白さとは、「自分が存在しなくてもプロジェクトが回る状態をつくること」にあるからです。例えば、メンバーそれぞれが適切に進捗管理を行える、ミスのない業務報告を行えるなど、「PMOなしでプロジェクトが成功すること」が本来目指す姿なのです。
【5位】「エンジニアの実力は肩書きでは測れない」LayerX AI・LLM事業部 CPO 小林 篤に見る“疑念駆動”のキャリアメーク
「エンジニアの実力は肩書きでは測れない」あなたはそう感じたことはないだろうか?この記事では、DeNAのCTOという輝かしいキャリアを捨て、LayerXという新たな舞台に挑戦した小林 篤さんのインタビューを通して、エンジニアにとっての「真の実力」とは何かを問い掛ける。
「エンジニアの実力は肩書きでは測れない」LayerX AI・LLM事業部 CPO 小林 篤に見る“疑念駆動”のキャリアメークhttps://type.jp/et/feature/28199/
なぜ小林さんは、安定した環境を捨て、あえて不確実な道を選んだのか? その決断の裏にあった「疑念駆動」という生き方、そして、AI・LLMの可能性に賭ける情熱に触れたとき、あなたのキャリア観に新たな光が差し込むはずだ。
(前職では)CTOという立場上、大きな方向性を描き、全体を統率する役割は担っていた。しかし、自分自身のスキルや経験がどれほど成果に寄与していたのかは、確かめようがなかった。
「このまま会社に居続けていたら、周りの人が優秀だったからできただけという印象が自分の中に残ってしまう。だったら、今このタイミングで一度外に出て、自分の力がどれだけ通用するかを確かめるべきだと思ったんです」(小林さん)