接客業、男性の《リアル貯金額》。出費が続き不安……。貯蓄のアドバイスをください【FPが解説】
読者から寄せられた実際の総資産額を大公開。内訳から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【27歳 男性】
【貯蓄額】27歳、男性の場合
プロフィール
27歳、男性
接客業・販売員
年収:400万円
世帯年収:800万円
家族構成:妻(27歳)
【相談内容】出費が続き不安です……。
「結婚式を控えていて、今後も出費が続きます。NISAには貯蓄からどのくらい回せばいいですか?」
ファイナンシャルプランナーによる回答
質問者さんの貯蓄額は中央値の約18.4倍
20代既婚世帯の平均貯金額は249万円、中央値は30万円*。
質問者さんの資産総額は約160万円と平均を下回るものの、中央値の約5.3倍です。
預貯金の割合が高いものの、投資信託での運用も始められています。
銀行預金では金利が低く物価上昇に負けてしまうため、将来のための貯蓄には投資信託を活用するとよいでしょう。
*……参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和5年」
資産運用をする前に生活防衛費を貯めて
将来のために資産運用で増やすことも大切ですが、まずは万一のときのための貯金をしっかり備えておくことを優先しましょう。
例えば、病気やケガで働けなくなったときは、予想外に出費がかさみます。
そういったときのために、生活費の半年分程度を生活防衛費として銀行預金で置いておきましょう。
投資は余裕資金の範囲内で
投資にはリスクがあります。
必要になったときにマイナスになっている可能性もあるので、当面使う予定のない資金の範囲内で始めましょう。
質問者さんの場合は、結婚式の資金も必要とのこと。
数年以内に使い道が決まっているお金は、生活防衛費とは別に銀行預金で貯めておきましょう。
それ以外の余裕資金は、NISAを活用して投資信託などで運用するといいですよ。
投資信託であれば運用はプロにおまかせできるので、普段お仕事や育児などで忙しい方にぴったりです。
1つの商品で数千社の株式に分散投資できるものもあります。
NISAであれば、税金もとられずに運用できるのも嬉しいポイントですね。
まとめ
・生活防衛費と数年以内に使うお金は、銀行預金で貯めましょう。
・投資は、すぐに使う予定のない余裕資金の範囲内で。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆ゆきFP
FP1級を持つ元銀行員ライターです。
400世帯以上の資産運用についてご相談を受けていました。 特に、お金の制度をわかりやすく伝えることを得意としています。