笑顔が主役 話題のティースジュエリー
最近、歯をキラッと輝かせる「ティースジュエリー」という歯のアクセサリーが、若年層の間でじわじわ話題になっているんです。
「ティースジュエリー」流行のワケ
歯の表面に小さなラインストーンや金属パーツを装着してデコレーションするというもの。よくネイルで爪をデコっている人は多いと思うのですが、最近は「歯」もデコるんです!
「あれ?何か歯についてる」と思ったらティースジュエリーだったり・・・。海外アーティストや、人気アイドルのSNS投稿をきっかけに、日本でも試してみたいという人が増えているようです。
そこで、最近人気になってきているティースジュエリーの印象などを街で聞いてみました。
ミュージックビデオとか、ライブとかで映えるなっていう感じがして、新しいおしゃれののカタチとしてすごい良いなって思いましたけどね。
あんまり周りと被らないところとか、可愛いなとは思います。
(仕事で)エステやっているんですけど、お客さんが若い子が多くて結構つけてる子います。自分もやりたいです。
ダンスとかしてるので、そういう発表のときに自分のテンション上げるためとかだったらやってみたいです。短期間だったらぜひっていうところですね。
あえて「歯」ってところが新しいのかもしれませんね。
平成の頃に、携帯電話などをキラキラにデコるのが流行りましたが、実は今、若者世代を中心に「デコ文化」が再びトレンドになっているんです。それが「歯」にまで広がって、オリジナルデザインで自分を表現するという新たな流行になっているようです!
ティースジュエリーをつけている人、つけてみたいという人は、「あまり見えない部分だからこそ、笑った時にちらっと見えるさりげない光り方が新鮮でかわいい」という声があって、「歯元ファッション」として、若年層のほとんどの方がティースジュエリーを知っていました。
正しい装着とケアが重要!
一方で「口の中でとれるんじゃないか」「お手入れがよくわからない」といった声も多かった印象。そこで、どうやって装着しているのか、また、どんな注意点があるのか。立川ワイズ歯医者の下本晴菜さんに伺いました。
立川ワイズ歯医者・下本晴菜さん
まずは患者さんとデザインを決めて、つける歯の表面の汚れをしっかり落としてから、歯科専用の接着性のレジンでストーンをつけるっていう形になります。人にもよるんですけれども、大体数ヶ月は持ってくれますね。ジュエリー周辺はやっぱり汚れがすごい溜まりやすいので、いつもより丁寧に優しく歯ブラシを当てていただいてます。汚れとか着色が気になりだしたら、定期的にクリーニングで来ていただくのが一番いいかなと思います。あと固い食べ物、おせんべいとかフランスパン、粘着性のある食べ物、ガム・キャラメルを食べた時に外れてしまう恐れがあるというのと、注意点としては外れてしまったら接着剤が歯の表面に残っている可能性があるので、無理に取ろうとせずに、歯医者さんに来て除去してもらうか再接着するのがいいと思います。
ティースジュエリーは自分で装着するキッドも販売されていますが、下本さんは歯科医に行くことを進めています。
価格は1つの歯で、施術代込みで6000円~1万円程度。正しいケアを続ければ、1回の装着で大体3か月~半年ほど持ちます!外す時は歯科医でとってもらうので、人それぞれ期間の調整が可能で、数日~数週間程度で、イベントや撮影、長期休暇の間など一時的に楽しむ人が多いようです。
安全性についても、歯を削らずに装着でき、痛みもありません。接着剤も普段治療で使用している歯科用のものを
使うため安全性は高いとのこと。もし仮に飲み込んでしまっても歯科医が提供するジュエリーは体に害はなく2日程度で自然に外に排出されるとのことです。
10代~20代の男女が中心ではあるものの、時折、中高年の方もいらっしゃっているようですよ。
「ティースジュエリー」こんなシーンでも活躍!
また、このティースジュエリー、新たな広がりも見せているという事で、再び下本さんのお話です。
立川ワイズ歯医者・下本晴菜さん
当院は歯科矯正治療もやってるんですけど、保定装置っていって、後戻り防止装置のマウスピースにティースジュエリーをつけてあげるっていうことは対応してます。つけてもらう時間は、保定装置は結構長かったりするので、治療のモチベーションアップにもつながってます。ストーンの位置とか形、あと色を自由に選べるので、自分だけのデザインにできるっていうのがすごい魅力ではあるので、自分を表現するためのファッション的な感覚で、楽しまれる方結構多いです。歯にちょっとでも関心を向けてもらえれば、(治療を)続ける威力にはなるのかなと思ってますね。
矯正治療の現場にも波及しているんですね~!
マウスピースをオリジナルにデコレーションすることで、治療をポジティブに楽しむ人が増えているといいます。かつては「目立たない透明の装置」が人気でしたが、今ではあえて見せるスタイル、「見せる矯正」を希望する人も。
白い歯だけじゃない、飾って見せるへ、変化してるんですね。
(TBSラジオ『森本毅郎スタンバイ』取材・レポート:糸山仁恵)