＜子どもの風邪で夫ダウン＞母は強し？夫は？「微熱じゃん……私だって横になりたい！」【まんが】
私はユキエ（30歳）です。シンヤ（30歳）と5年前に結婚をし、現在は4歳になるハヤトと2歳になるムツミと生活しています。先週から子どもの発熱のため、仕事をお休みしています。先にハヤトが熱を出し、治りかけた頃に今度はムツミが発熱……。きょうだいで交互に熱を出されると仕事のお休み日数が増えてしまいます。かといってきょうだい同時に発熱されると親の身がもたない……。悩ましい問題です。そしてその熱は、看病する親にもうつることが多いですよね……。
子どもが2人だと、元気なときでさえ手が足らないと思うことがあるのに、ひとりが体調不良になると余計に生活がまわらなくなります。
ぐずる2歳のムツミをあやしながら、まずは熱があるハヤトの食事を用意してっと。
具合が悪そうだったのは、熱の上がりはじめのころだけで、いまは熱はあれどめちゃめちゃ元気なハヤト。ハヤトの食事をだしたら、やっとムツミを抱っこしてあげられます……。ん？ 熱い！
息子のつぎは、娘の発熱、お決まりの家族内感染のはじまりです。また数日、会社には行けそうにありません。
子育て中のみなさんに問いたいことがあります。私たちって、こんなに風邪をひきやすかったでしょうか？
子どもを授かる前なんて、多少ムリしても全然風邪なんてひくことがなかったのです。しかし今は……。子どもが風邪をひけばもれなくうつり、気が付けば鼻水はズビズビ、声もガラガラ。風邪をひいている子どもにつきっきりで24時間看病している状態ですからね。風邪がうつる要素は満載なので致し方ありませんが、なんだか風邪の治りも悪いし、「待ったなし」の子育てにはかなりの痛手です。
元気な子どもたちと体調不良の母、あー、しんどすぎる……。どんどん寒気もでてきました。本格的に熱があがってきそうです。あぁ……。晩ご飯の支度をしなきゃ……。わかってはいるのですが、体がちっとも動かないのです。
そんなところにシンヤが会社から帰宅してきました。彼も体調不良のよう、熱を測り始めました。
「は？ 微熱じゃん」と言いたい気持ちをぐっとこらえて、シンヤが寝るというのでだまってその後ろ姿を見送りました。
ご飯いらないとか、少し休むとか、気軽に実行にうつせる夫が羨ましいな。私はいま、あなたより高熱の38.6℃あるっていうのに、これから家事育児ひとりでこなすのですよ？
帰宅するやいなやさっそく検温するシンヤ。ちょこっと熱があるだけで「もう俺はなにもできない」「横になって休むしかない」とかなりオーバーリアクション。私は38.6℃ありますけれど！？ 私だって本音を言えばごはんを作るのをやめたいし、今すぐ横になって休みたい。けれど子どもたちのごはんの準備もあるし、お風呂にだって入れなきゃいけない。熱があっても母は休めないんです。まあシンヤの食事の準備をしなくてもよくなっただけ楽にはなりましたが……。
手抜き許してのハズが……「おかわり～」親の心、子知らず？
子どもたちの風邪がよくなったと思ったのも束の間、いまは私も発熱中です。さっき仕事から帰ってきたシンヤも体調が悪いらしく、微熱もあります。しかし細かくいうなら私のほうが熱は高いのに、あなたはすぐ横になって、私は家事育児っておかしくないですか？
子どもがお腹がすいたと騒ぎ始めました。シンヤにイライラしている場合ではありません。すぐに夕飯を作らなくては。
シンヤのことはムカついても、そしてどんなに自分の身体が辛くても……子どものためなら頑張れるのが母親です！ 頑張れ私！
もはやご飯を炊く気力も体力もなかった私……冷凍ご飯をチンして、ツナ缶の油を捨てて、マヨネーズと少しの醤油、それをご飯にのっけて、刻みのりをちらしたら完成だ！ どうか今日はこれで許して、子どもたちよ！
やっとの思いで作った本日の夕飯、ツナマヨネーズご飯を子どもたちのまえに出します。
体調が悪いとはいえ、子どもたちにこんなご飯しか用意できなかった自分に泣けてきました。目の前にだされたツナマヨごはんを「なにコレ？」と不思議そうにながめてから、おそるおそる一口食べる子どもたち。
まさかの子どもたち大絶賛の嵐！ 思ったより好評で複雑な心境でした。
指先が冷たいなか必死に捏ねたハンバーグ。「大きいエビフライが食べたい」と言われたから頑張って作ったエビフライ。苦手な野菜をみじん切りにして作ったオムライス。時間をかけてじっくり煮込んだカレー。食べやすいように小骨を全部抜いた魚の煮つけなどなど。いろいろ頑張って作ってきたのに……。
「親の心子知らず」とはよく言ったものです。「うそーん」というガッカリ感もありましたが、同時に「もっと食事の手を抜いていいんだ」という気持ちにもなりました。子どもが「おいしい！」って笑顔で食べていればそれでいい。少し肩の力が抜けた出来事でした。ちなみにツナマヨネーズごはんのリクエストは、数年経った現在もちょくちょくあります。
子どもたちがよろこんでくれたのでシンヤにも胸をはってツナマヨご飯をご提供！
これまで子どもたちの喜ぶ顔が見たくて、さまざまな料理を作ってきました。しかし具合が悪いなか、なんとなく混ぜて乗せただけのツナマヨネーズごはんが歴代1位の食事となったことに驚きを隠せません。まさに「親の心子知らず」ですね。ガッカリしたことは否めませんが、同時に「もっと食事の手を抜いていいんだ」という気持ちにもなりました。子どもが「おいしい！」って笑顔で食べていればそれでいい。少し肩の力が抜けた出来事でした。ちょっとだけ手抜きをしながら、明日からも頑張るぞ！
