【震える】日清の「魔改造カップヌードル」が魔改造どころじゃなかった! もはや自暴自棄なレベル!!
常に我々の想像の1歩先を行く日清食品が、2025年9月8日から『魔改造カップヌードル』を発売する。魔改造とは元の用途を逸脱するほどの改造を指すスラングで、定番のカップヌードル4種類が魔改造の対象となっているらしい。
魔改造……とか言いつつ、結局のところ元の良さを活かしちゃってるんでしょ? 手堅くまとめちゃってるんでしょ? まずは実物を食べる前にそう思っていたことを謝罪したい。日清さん、本当に申し訳ありませんでした。
・自ら魔改造に着手
まずは日清食品が『魔改造カップヌードル』を発売するに至った経緯を説明しておこう。公式発表には以下のように記載されている。
「近年、市販の食品や雑貨などを自分の好きなようにカスタムする “魔改造” がSNSなどで話題になっており、インスタントラーメンでもさまざまな魔改造レシピが誕生しています。
そこで今回『カップヌードル』の定番フレーバーを弊社自ら “魔改造” した商品を発売します」
つまり、魔改造カップヌードルは魔改造の波に乗ったセルフ魔改造──。正直「なんで?」という気もしなくないが、こればかりは日清が「とりあえずやってしまう社風」なので致し方あるまい。
・定番4商品が魔改造化
さて、冒頭でもお伝えした通り魔改造の対象となったのはレギュラーメニューの4商品。どのカップヌードルがどう魔改造されたのか? 以下をご覧あれ。
カップヌードル → にんにくとニラで「もつ鍋風」
カレーヌードル → にんにくとマヨネーズで「ガリマヨカレー味」
シーフードヌードル → 明太子・チーズ・ウスターソースで「海鮮もんじゃ風」
チリトマトヌードル → 豆板醤・味噌・生姜・にんにくで「エビチリ風」
どれも魔改造を経てかなりジャンクになっている印象だが、それでも限度というものがあるハズ。「魔改造」はさほど気にせず、4商品全てを味見してみることにした。あ、いつも変な商品だけは絶対に送ってくれる日清さん、アザス。
・食べてみた
で、まずもつ鍋風にの『魔改造カップヌードル』だが、結果的にはこれが1番救いがあった。ふたを開けた瞬間のに広がるニラとにんにくの瞬発力が凄まじく「もつ鍋やん!」と勝手に反応するレベルである。
味もまさにもつ鍋風で、元のカップヌードルの面影は見当たらない。魔改造というより“転生”の方が近い気がしなくもないが、味に関しては「甲乙つけがたい」と申し上げていいだろう。
ところが……。
残りの三種類に関しては圧倒的な自信も持って「オリジナルの方が美味しい」とお伝えせねばなるまい。もちろんマズいワケではないが、魔改造の結果「オリジナルよりは劣っている」というのが率直な印象だ。
・問題作
特にヤバいのが「魔改造シーフードヌードル」で、ウスターソースと紅ショウガのコンビネーションが憎いほど “もんじゃ焼き” を再現している。……が「カップヌードルとして美味しいか?」は非常に微妙なラインであろう。
例えるなら「魔改造シーフードヌードル」は「人間を仮面ライダーにするレベルの大改造」が施されており、見た目は同じカップヌードルでも中身は全く違う。しかも味は人間の時の方が良かったのが切ないところだ。
魔改造をとことん敢行した結果、シーフードヌードルの気配を完全に消し去ることに成功しているが……いや、さじ加減! もうちょと自発的に手心を加えろや!! 自暴自棄なんですかーーー!
・徹頭徹尾
なお、カレーヌードルは「確かにマヨネーズの香りがするな」程度で、チリトマトは「ジンジャー系チリトマト」といった感じ。こちら2つに関しては悪くはないが、やはりオリジナルの方が美味しく感じた。
以上のことから私がオススメできるのはオリジナルの『魔改造カップヌードル』である。ただ『魔改造シーフードヌードル』も歴史に名を残すカップヌードルになる可能性があるため、期間中に1度は召し上がっていただきたい。
自社製品の価値を上げているのか下げているのかよくわからないが、自ら掲げた魔改造というテーマから逃げずにやり切った日清食品はやはりヤバい企業である。味よりもその社風に震えが止まらない。
参考リンク:日清食品
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.