ケープペンギンの赤ちゃん、サンシャイン水族館に誕生
サンシャイン水族館に、ケープペンギンの赤ちゃんが、2024年5月19日(日)に誕生しました。
初めて生まれたてペンギンを公開
今回誕生した赤ちゃんの両親は「赤ピンク(メス)」と「緑ライム(オス)」のペアです。今回が2例目の誕生です。
サンシャイン水族館では、産卵後に孵化の確率を上げるため、一時的に卵を預かり、孵卵器で温め、孵化数日前に親元に戻しています。従来、孵化後すぐには一般公開せず、親仔ともどもバックヤードに移して仔育てを見守っていました。
今回、「草原のペンギン」水槽では初めて、孵化する様子から生まれたペンギンをそのまま展示することになりました。現在、両親が暮らす屋外エリア「草原のペンギン」水槽にて、孵化した赤ちゃんが両親の足元で過ごす姿や、両親の仔育ての様子を約2mという間近な距離で観察できます。
赤ちゃんがふわふわとした綿羽に包まれた状態は生後60日頃(7月中旬)まで。足元で過ごすため両親の合間からひょっこり顔を出す赤ちゃんの愛くるしい姿が見えるかもしれません。
ペンギン担当 飼育スタッフ 與倉陵太氏コメント
真夏かと錯覚するような日差しの強い日や、急に大雨が降る日が続く中、展示に向けた対策を進めていたとはいえ、無事に孵化してくれるのか心配は拭えませんでした。だからこそ、無事に孵化し、鳴き声が聞こえた時の喜びはひとしおでした。これまでもペンギンの仔育てや雛の姿を画像や動画で紹介、解説することはありました。しかし、可能であれば多くの方に直接その光景をご覧いただき、ペンギンが生まれて育っていく過程を一緒に見届けていきたいと思ったのが今回の展示の取り組みの経緯です。ここまでお客様と近い距離で展示をしながらの繁殖は初めての取り組みのため、雛と親にとって安全で安心した環境を作り出すために何ができるかをスタッフ一同想像力を働かせながら環境を整えたことが今回一番力を入れた部分です。