永野芽郁&漫画家・東村アキコが急遽舞台挨拶を実施!現地ファンから拍手喝采『かくかくしかじか』ファンタジア国際映画祭
誰もがきっと経験したことのある大切な人との出会いと別れ。「描け」―恩師のその言葉の意味を知る時、あなたは涙があふれる。映画『』が、5月16日(金)より大ヒット上映中だ。このたび、「第29回ファンタジア国際映画祭」に正式招待され、主演の永野芽郁と原作者であり脚本、美術監修、方言指導など全面的に映画に関わった東村アキコが緊急登壇した。
9年間にわたる恩師との切ない実話
「ママはテンパリスト」「海月姫」「東京タラレバ娘」など数々の大ヒット作を生み出し、笑いと涙で人生を描きながら、日本中を励まし続ける伝説の漫画家・東村アキコ。その東村が泣きながら描いた自身の実話「かくかくしかじか」(集英社刊)は、マンガ大賞2015を受賞するなど不朽の名作として愛され続けている。映像化の話が絶えなかった本作は、東村本人が、完璧な形での実現は不可能だろうと断り続けていたが、今回ついに東村アキコ自身が脚本を執筆し、日本を代表する豪華キャストにより映画化が実現した。
主演には、『はたらく細胞』で2024年冬休み映画No.1のメガヒットを記録した、人気・実力共にトップの若手俳優・永野芽郁。共演には『ディア・ファミリー』『室町無頼』の名演も記憶に新しい国民的俳優・大泉洋。東村アキコの生まれ故郷の宮崎をはじめ、石川、東京3つの街を舞台に、人生を変えた恩師とのかけがえのない日々が鮮やかによみがえる。
5月16日(金)より全国公開となった本作は、興行収入8億7700万/観客動員数66.4万人を突破しており(7月28日現在)、10億に向けてロングラン上映している。
永野芽郁&東村アキコが急遽登壇!
「ファンタジア国際映画際」は、毎年カナダのモントリオールで開催され、北米最大かつ最も影響力のあるジャンル映画祭として知られ、世界中から最新のジャンル映画が集結する映画祭。2024年には、最優秀アジア長編映画賞:『侍タイムスリッパー』(監督:安田純一、日本)が受賞するなど日本作品も注目されており、今年は325作品(長編125作品・短編200作品)の上映が予定されている。
オープニングは、アリ・アスター監督の『Eddington』(アメリカ)、クロージングはゲンディ・タルタコフスキー監督の『Fixed』(アメリカ)が上映される。『かくかくしかじか』が選出されたのは、Cheval Noir(シュバル・ノワール)コンペティションと呼ばれる最優秀作品賞、監督賞、脚本賞などを選出する正式コンペ部門。受賞自体は惜しくも逃したものの、現地時間7月28日18時30分(日本時間7月29日7時30分)からの上映前に永野芽郁と東村アキコが急遽登壇した。
永野芽郁は、「ボンソワール(こんばんは)、永野芽郁です。今日は来てくれて本当にどうもありがとうございます。今日はぜひ映画を楽しんでいただけると嬉しいです」と満員の客席に向かって、フランス語と流ちょうな英語で挨拶をしたのち、モントリオールの感想をきかれ、「モントリオールは都会と地元(田舎)が混ざったような雰囲気で、初めて伺ったのですが、とても落ち着く場所でした」と答えた。
海外の映画祭に初参加の東村アキコは、「Japanese Mangaアーティストです。ACCO先生と呼んでください」と永野さん同様フランス語と英語で自己紹介すると、観客席から「ACCO先生~!」と会場のあちこちから声が上がった。同じくモントリオールの感想をきかれ「モントリオールは初めてきたんですけど、というかカナダ自体初めて来て、今日初めて海外でサイン会をしました」と伝えると、観客は大きな拍手で大盛り上がり。「こうして芽郁ちゃんと一緒に海外のファンタジア映画祭に来られてすごくハッピーです」とコメントした。
その後、一般のお客様との写真撮影を行い上映は開始。上映終了後には現地映画ファンから大絶賛で会場でスタンディングオベーションが起きた。鑑賞したお客様とのQ&Aでは、「東村先生自身を演じることは緊張したのではないか?」と聞かれ、永野芽郁は「東村さんが現場に来てくださっていたので、とにかく先生の真似ができたらいいなと思っていたのですが、先生のチャーミングさがモニターに映っていたらいいなと思います」。東村アキコも「永野芽郁という女優は素晴らしい、この人しかこの役をできる人はいなかったと改めて皆さんの反応を見て思いました。日本ではよく似ているって言われるんです」とコメントし、永野芽郁コールで会場を盛り上げ、とても熱い舞台挨拶となった。地元の映画ファンからは割れんばかりの拍手と、賞賛の嵐で、大盛況で上映は終了した。
<永野芽郁>
——映画祭の参加について
永野:私自身、はじめての海外の映画祭だったので、どんな雰囲気なのかと緊張していましたが、モントリオールの劇場にきてくださったみなさんがすごくアットホームで、一気にモントリオールも大好きになりましたし、すごく良い思い出になりました。
——現地のみなさんの反応、どう感じたか?
永野:現地のみなさん、すごく盛り上がってくださって、やっぱり言葉の壁もあるのかなと思っていたんですが、私たちが日本語でお話してもみなさんすごく笑顔でずっと聞いてくださって、映画を心待ちにしてくださっていたんだなというのを、みなさんの反応から感じることができてとてもありがたかったです。
——この世界にどんどん広がっていることについて?
永野:いや~、すごくうれしいです。でもやっぱり、この物語は東村アキコ先生の人生を描いている作品ですので、まずは、東村先生が生きてきた時間を私は演じることができてとても幸せでしたし、きっと世界共通で、みなさんにとって恩師だったり、尊敬する人がいるとおもうので、みなさんに共感していただきながら、世界中にどんどん響いていってほしいなと思います。
『かくかくしかじか』は大ヒット上映中