人生2度目の「帝王切開」。術後は、まさかの咳で激痛が…
この春から育休明けで職場復帰し、現在3歳と1歳の娘を持つママライターの愛です。26歳で長女、27歳で次女を出産しました。
長女は緊急帝王切開だったため、次女も帝王切開での出産でした。2度目ということもあり、痛みの想像や心の準備をして手術に臨めました。
少し心に余裕ができた2度目の帝王切開
次女の出産は2度目の帝王切開で、出産日が決まっている予定帝王切開でした。いつ出産になるかわからずドキドキしていた長女の時と比べ、次女の妊娠・出産時は、出産日がわかっているので気持ちが楽でした。
出産日前日に入院し、手術前の処置をした後は、テレビを観ながら病室でゆっくり過ごしました。
そして手術当日、覚悟は決まっていましたが、少し気がかりなことがありました。それは風邪気味で、少し咳が出ることでした…。
意識がある中での帝王切開手術は恐怖
手術の流れは長女の時と変わらず、最初に体を丸めた状態で腰に麻酔を打ちました。大きなおなかで体を丸める体勢がとてもしんどく、腰に打つ麻酔もかなり痛かったのを覚えています。
その後、仰向けになり、麻酔の効きを確かめるため、先生が冷たいコットンを太ももに当て、冷たいかどうか聞いてきます。実際は何も感じていないのですが、麻酔が本当に効いているのか不安で、何度か「冷たい気がします…」と答えてしまいました。
手術が進み、もう頭が出てきたという時、助産師さんが私の体を起こし、「生まれるので見てください!」と言いました。私は切られた自分のおなかを見るのが怖くて、思わず目をつぶってしまいましたが、「目を開けて! 赤ちゃんが出てくるところを見てあげてください」と言われました。
実際のところ、私は怖くて最後まで目を閉じていたので、赤ちゃんが出てくる瞬間を見られませんでした。
術後の痛みは人それぞれ。咳はかなりつらい
手術後、病室に戻ってすぐに、風邪の症状で鼻が詰まり、咳もしたくなりました。しかし、胸から下は麻酔が効いていて、上手く咳ができず息が苦しくなり、一時とても苦しみました。
落ち着いてからは、病室で穏やかな時間を過ごしました。帝王切開の経験者から、麻酔が切れてからの痛みは2人目のほうがつらいと聞いていたのですが、私の場合は、長女の時より次女出産後のほうが痛みが軽かったように思います。痛み止めの注射も打たずに済みました。
ただ、咳が出ることがとてもつらく、くしゃみが出た時には、悶絶するほど激痛がおなかに走りました。
家族に支えられて乗り越えた退院後の試練
術後は、長女の時にはなかった苦労もありました。次女は体重2552gと小さめに生まれたため、おっぱいを吸う力が弱く、生後2週間ほどは毎回搾乳して哺乳瓶であげていました。
そして、退院後は、赤ちゃんのお世話と同時に1歳半の長女の子育てもしなくてはなりませんでした。産後1ヶ月ほどは実家で過ごしましたが、母は働いているので週2日の休日以外はワンオペ育児でした。
私の場合、産後はホルモンバランスが崩れ、気持ちがとても弱くなりました。そして産後の体の回復は遅く、思うように動けませんでした。そんな中で体が動かない自分が嫌になったり、イヤイヤ期の長女を怒りすぎてしまったりとひどく落ち込むことや、急に泣き出すこともありました。
情緒不安定だった私の心の支えは、週末に実家に来てくれる夫でした。夫がいる時間は心も体も休まりました。しかし、自宅に戻ってしまう時には寂しくて毎回泣いていました。
このようなつらい時期でしたが、働きながらも協力してくれた母や、週末は必ず会いに来てくれた夫、頑張ってお姉ちゃんになってくれた長女、すくすく成長してくれた次女に支えられながら、乗り越えることができました。
次女は妊娠39週で、身長48cm、体重は長女より500gも小さい2552gで生まれました。小さく生まれたために、長女の時にはなかった苦労や不安もありました。予定帝王切開だったので、私は心の準備をする時間はありましたが、やはり産後の痛みや気持ちの面でも苦しい時期がありました。そして、帝王切開後の咳はかなりつらく、妊娠中、特に出産前は体調を整えることが大事だと痛感しました。
[愛*プロフィール]
3歳と1歳の娘を持つ2児のママです。常勤で働きながらライターの仕事も始めました。まだまだ新米ママで、子育てが上手くいかずに落ち込むこともありますが、夫や子どもたちに助けられながら、楽しく過ごしています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。