Yahoo! JAPAN

ジューンブライドに贈る?!青森・三九鮨の「純白」刺身盛り合わせ

まるごと青森

ジューンブライドに贈る?!青森・三九鮨の「純白」刺身盛り合わせ

魚の勉強ができる刺身盛り合わせ?

三方を海に囲まれ、海の幸に恵まれた青森に暮らす主婦でありながら、魚をさばくこともできず、魚種に対する疎さもピカイチのまるごと職員が、「魚の勉強になるから一度修業に行ってこい!」と上司から送り出されたのがこちら↓

昭和50年創業の三九鮨、今年で50周年です!

青森県庁近くの老舗寿司屋・三九鮨(さんきゅうずし)。県庁職員は知らない者がないほどの人気店です。

ごはんが見えない、具ぎっしりのすじこ巻などで有名ですね!

(詳細はこちらの記事をご覧ください↓)

青森市で「すじこ」を食べる!その2~三九鮨の筋子巻 | まるごと青森

映えるすじこ巻を求めてやってくる県外客が多いそうです

今回、司令官から届いた極秘ミッションは「三九鮨で白身魚の刺身盛り合わせを食せ!なお、このメッセージは5秒後に自動的に消滅する」ということで、イーサン・ハントならぬサンキュー・ハントと化した職員は、思い切って店内に突入しました。

のれんをくぐると店主の小野 功さん(76歳)が出迎えてくれました。

笑顔が素敵な大将

「名前はシャー ウェイ ゴンです」と、なぜか中国語で名乗る大将。

三九鮨には海外からの観光客も多いため、接客のために少し勉強されたのだそうで、中国語圏のお客様来店時などは盛り上がりに一役かっているのだとか。

そんなホスピタリティ抜群の大将の表情が突然キリリと引き締まり、カウンターの奥でネタを切りはじめました。

魚種を一目で見分けられるのはさすがプロですね

そして差し出されたのが、こちら!

ぜーんぶ白身魚ばかり10種類も盛りつけられた刺身盛りです!!

写真は1人前です

ご覧ください!白とピンクだけの、この可憐なビジュアル。圧倒的ピュア感。

折しも今月は6月。ジューンブライドの季節です。これをウェディングベールとしてかぶっての挙式を願う花嫁さんもいらっしゃることでしょう。

お手製の「図鑑」クリアファイルによる大将解説

しかしそこで、取材班の頭に不安がよぎりました。

「やばい全部同じに見える。どれがどれだか全く見分けがつかない。」

そこへ、大将から救いの手が。何やらクリアファイルのようなものを携えて近づいてきました。

魚のイラストがたくさん載っているお手製図鑑ファイルが登場

なんとひとつひとつのネタについて、魚のイラストを指し示しながら名前を教えてくれるではありませんか!

聞けば、魚の図鑑をばらしてクリアファイルに入れ、お手製の説明資料としているのだそうです。一見、違いがわかりにくい白身魚尽くしメニューでもこれなら安心。大将のサービス精神爆発です。

一般的には、刺身盛りの提供時にお店の方がひととおりネタの名前を一気に全部教えてくださることが多いと思います。それはそれでひとつのエンターテインメントなのですが、記憶力の悪い私は1分後には忘れ去っています(アルコールが入っていれば、秒で忘れます)。

そんな魚種にうとい取材班も、おかげさまでひとつひとつのネタの特徴と違いに納得しながら、このスペシャルな刺身盛りをおいしくいただくことができました。

世にも珍しい、図鑑と見比べながらの楽しい刺身堪能タイムに、しばしおつきあいくださいませ!(仕入れによって、ラインナップは日替わりです)

10種類のネタをご紹介!

① マゾイ(キツネメバル)

「キツネメバル」の他、「タヌキメバル」もいるそうです!!

弾力があって脂がのっており、おいしかったです。大将解説によると、ソイの中でもグレードが高いのがマゾイなんだそうです。勉強になります。

でもなぜキツネなのか?タヌキとの違いは何なのか?まではわかりませんでしたので、お店で大将に聞いてみてください!

②ホッケ

魚へんに花と書いて𩸽。北国に桜が咲く春が旬だそうです

焼き魚や煮つけのイメージだったので、刺身でいただけるなんて珍しい!

③イシガレイ

初めて食べました。

恥ずかしながら初めて聞く魚種でしたが、噛むほどに旨みがあふれ、おいしかったです。

④マダイ

さすが鯛、安心のおいしさです

魚に対してきわめて無知な取材班も、鯛だけはさばく前の姿がイメージできます。が、ゴージャス感が増すのであえて図鑑とセットで載せます。言うまでもなく、不動のおいしさです。

⑤アイナメ

聞いたことはあるけど、スーパーでは売られていない魚種ですよね

大将によれば、アイナメも高級魚だそうです。確かに、旨みがすごかったです!

⑥ウッカリカサゴ

うっかり八兵衛ではありません。

少々ダサめの名前がかわいいこちら、由来は「ウッカリ」していると本種の「カサゴ」との違いがわからないということのようです。ルックスもだんとつのユニークさです。

つぶらな瞳にご注目を!

見た目の深海魚感に内心ビクビクしながら口に運んでみると、失礼ながら想定外においしい。淡白でほど良い甘みがありました。

⑦オニカサゴ(イズカサゴ)

カサゴのダブルヘッダー!

またインパクト抜群の方が登場です。ウッカリさんと比べ、トゲトゲしていて確かに「オニ」感ある外見です。しかし、いかめしい姿とは裏腹に(?)実に爽やかな風味でした。

⑧ヒラメ

有名魚だからか、図鑑には載っていませんでした

青森県の魚・ヒラメがご登場です。親しみ深い魚だけに、口に運ぶときの安心感が違います。おいしかったです。

⑨ クロソイ

これも自分で買ったことはない魚です

大将によれば東北でなじみのある魚だそうです。すみません、魚に疎い主婦はこれまでその味わいを存じ上げませんでしたが、身が締まっていて、大将の仕込みの素晴らしさを感じました。

⑩カナガシラ

またお初にお目にかかる魚さんです

最後の10種類めです。だんだん、白身魚の味わいを表現するボキャブラリーの貧困さを隠しきれなくなってきましたが、おいしかったです!

これまた変わったルックスですが、全国的に古くからよく食べられる魚だそうで、どちらかというとおめでたい「ハレの日」イメージがあるようですね。

全ては大将のホスピタリティから

こうして司令官からのミッションを無事果たし、幾分魚に詳しくなったような気がする取材班です。大将、ごちそうさまでした!

大将がこの白身魚の刺し盛りの提供を始めたのは2005年頃で、たくさんの種類の魚を召し上がってほしいという想いからスタートしたそうです。

サービス精神旺盛な大将

それと同時に、見分けが難しい白身魚たちの違いを説明するのに便利と考え、クリアファイルによる解説サービスを始めたのだとか。ユニークな体験をお客様はとても面白がってくれるそうで、一度来店したお客様は必ず再訪くださるそうです。

絶対また行きます!サンキューベリマッチ!!

ちなみに二人前、三人前もあります。より豪華絢爛なビジュアルで、デートなどでも盛り上がること請け合いですね!

※価格は2025年6月時点のものです。

至高の白身魚の刺し盛りを、図鑑を眺めて勉強しながら日本酒をたしなむというのも、オツなひとときではないでしょうか。花嫁もそれ以外の方も、ぜひ三九鮨へご予約を!

by フォレスタ

【関連記事】

おすすめの記事