施設で暮らすようになって痛感…!認知症の方同士の付き合いって難しい #母の認知症介護日記 233
アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
母・あーちゃんは、自分が覚えていないことをごまかすため「私、無意識にやったのね!」とよく言うようになりました。そんなあーちゃんは、施設で暮らすようになってから、糖尿病の数値も少しずつ改善しつつあります。その結果を見て、「やはり家では甘いものを食べていたのでは?」とワフウフさん姉妹が言うと、あーちゃんは「無意識に甘いものを食べちゃっていたのね!」と……。しかし、甘いものは自分で意識的に買いに行かないと手に入らないので、それは無意識ではないのでは……? とワフウフさんは思ってしまうのでした。
あーちゃんの部屋に見覚えのないものが増えて…
あーちゃんが引っ越してからの3日間ほどは、父から姉・なーにゃんにメールが届いていましたが、その後パタリと途絶えました。そして、半月ぶりにメールが届いたと思ったら、それはあーちゃんへの生活費や税金の請求明細……。しかし、あーちゃんの古い携帯には、情緒的なメールを送っていたことがわかり、ワフウフさん姉妹は父なりのアメとムチの使い分けを感じていました。ちなみに、そのメールはあーちゃんの目に触れることなく携帯がワフウフさん姉妹によって解約されたことを、父は知りません……。
施設に入居してから、あーちゃんは物取られ妄想がひどく、部屋のあちこちにいろいろなものを隠すようになりました。
そして、いつの間にか見覚えのないコップが……。
さらに、見慣れない時計まで部屋にあり、もしかしてあーちゃんが盗っている……? と、心配になりました。
あーちゃんに聞いてみると……。
気付いたら置いてあったと言います。そんなこと……ある!?
結局、施設長さんとケアマネさんに相談してみることに。
わかったのは、コップは食堂のものであることと、時計は食事のときに隣同士になるKさんのものであるということ。
施設長さんやケアマネさんいわく、こんなやりとりがあったそうです。
あーちゃんは、預かっていること自体を忘れてしまった様子。
そして、Kさんも実は認知症。
認知症の方同士の付き合いは、想像以上に大変そうです。
大きなもめ事に発展しなくて、よかったです……!
施設に入居してから、あーちゃんは物取られ妄想がひどくなり、いろいろな物をあちこちに隠すように……。ただ、盗られると思っていても特定の人を疑うわけではなく、よそ様にご迷惑をかけているわけではないので「誰も盗らないよ」と根気強く言い聞かせることを繰り返しています。
しかし……。引っ越して数日後。あーちゃんの部屋に見覚えのないコップが置いてあるのを発見! さらに、あーちゃんのものではない時計もいつしか部屋にあり、もしかして誰かのを盗ったのでは……? と心配になりました。あーちゃんに聞いても「気付いたら置いてあった」と言うだけ。困り果てた私たち姉妹は、施設長さんとケアマネさんに相談することにしました。
相談の結果、コップは食堂に置いてあるもので戻せば問題ないということがわかり、ひと安心。そして、時計は食事のときにあーちゃんの隣に座っている入居者、Kさんのもの。電池がなくなっているかもしれないと言われ、あーちゃんが預かったものの、預かったことを忘れていたようです。実はKさんも認知症で、どちらの記憶も頼りない状態とのこと。こういうことって、大きなもめ事に発展しかねないので、認知症の方同士の付き合いは難しいなと感じました。
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Kさんが攻撃的なタイプではなかったのが救いですが、施設の生活は何もかも共有しているわけではなく、入居者さんそれぞれが自分のものを持っているので、一歩間違えれば大きなもめ事になっていたかもしれません。ひとまず、入居早々にトラブルを抱えるようなことにならなくてよかったですね。
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