ディフェンダーズ、「デアデビル:ボーン・アゲイン」シーズン2登場か ─ スパイダーマンは現時点でチャンス低
ニューヨークを舞台に、デアデビル/マット・マードックとキングピン/ウィルソン・フィスク再びの全面抗争勃発を描いたマーベル・ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」は、現在シーズン2が2026年3月に控えているところ。シーズン1は劇的な展開で幕を下ろしたが、続くシーズン2ではディフェンダーズの復帰合流が期待されている。
ディフェンダーズとはデアデビル同様にニューヨークで活躍するストリート・ヒーローたちの総称。のシリーズではジェシカ・ジョーンズ、ルーク・ケイジ、アイアン・フィストがそれぞれ単独シリーズを持ち、彼らがクロスオーバーを果たす「ザ・ディフェンダーズ」も製作された。
「デアデビル:ボーン・アゲイン」ではデアデビルとパニッシャーが復活登場したが、残りのメンバーはまだ帰ってきていない。シーズン1はデアデビルが市長キングピンに立ち向かうため仲間を集める展開で終幕しており、シーズン2でディフェンダーズが戻ってくる流れは自然なものに感じられる。
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「ネタバレのない範囲にしますと、ヘルズ・キッチンの街角と言いますか、MCUのそういうところで仕事をさせてもらっていると、やっぱりあのキャラクターたちというのは常に頭の中にあるんですね」と、ショウランナーのダリオ・スカルダパンは米にてかつての仲間たちの合流を示唆。「なかなか難しいところもあるんですが、針の穴に糸を通そうとしています。マットの人生に関わる人たちや関係性、過去の人物を登場させたくなります。そのおかげで物語が進みますから。特に、フィスクが街を支配している物語ではね」と実現を熱望視した。
もう少し確度が高そうなコメントも続けている。「いわば抵抗勢力や反乱軍が台頭していきます。だから、そういうものに関する自警団やスーパーヒーローたちが登場することになります。彼らの街の有事なのだから、そうならなくてはいけない」。
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「とはいえ」、とスカルダパンは続け、ディフェンダーズの登場にはきちんとした物語が必要であるとも述べた。「完全にオーガニックな物語を創造する必要もあります。だから、誰が、なぜ登場するかは、何事にも何事にも勝る物でなければならない」。
で考察したように、ニューヨークの危機にデアデビルと共に立ち向かうヒーローはディフェンダーズだけではない。スパイダーマンも街で有名なヴィジランテであり、劇中ではキングピンの目の敵にされている描写もあった。
ただし残念ながら、現時点でスパイダーマン登場の予定はなく、実現の望みもあまり高くはなさそうだ。スカルダパンは「マーベルの誰かがその可能性を提案しなければ検討されない」と説明し、自分たちのテリトリーを次のように例えて説明する。
「僕たちはヘルズキッチンの小さな街角にいて、アベンジャーズ・タワーから見ればダウンタウンのようなところです。誰かが“ねぇ、こういうのはどう?”と言ってくれるまでは自分たちの持ち場にいるようなイメージ。高いところにいる人や別のドラマの人や、他の映画の人たちが僕らの世界に興味を持ってくれれば、“こういうのはどう思う?”と言ってくれる。でもスパイダーマンでは、まだそういう状況になっていません。」
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スパイダーマンはソニー・ピクチャーズと権利を共有する複雑な背景があり、スカルダパンらの一存で動かすことはできない。ソニーはソニーで、スパイダーマンに関連するドラマシリーズは自社で仕切りたいと考えているはず(ニコラス・ケイジ主演のドラマ企画「スパイダー・ノワール」はその例だ)。劇中のニューヨークでは、街に重大な危機が迫っているのに、スパイダーマンが黙って見過ごしているわけにはいかないはずだが……。
果たしてヴィジランテたちはいかに集結し、キングピンの野望を止めるのか。2026年3月配信予定の「デアデビル:ボーン・アゲイン」シーズン2を待て。
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