町田市社協 福祉相談の窓口増設 忠生・南地区に今月から
町田市社会福祉協議会は1日、「まちだ福祉〇(まる)ごとサポートセンター」を市内に2カ所増設した。社協のサテライト事業として展開されるもので、共に取り組みを進める市の担当者は「地域の困りごと、悩み事など気軽に相談に来てもらえれば」と話す。
増設されたのは、忠生地区(忠生3の14の2)と南地区(小川5の8の2)。それぞれ、気軽に立ち寄れるように市民センター内やその近隣に設置された。
サポートセンターは80代の親が50代の子どもの生活を支える「8050問題」、ひきこもり、ヤングケアラーなどといった身近な生活の困りごとについて、「地域福祉コーディネーター」という専門職員が早期に相談対応を行い、地域の連携を通して適切な支援機関につなぐ役割を担う。
また、原町田の社会福祉協議会の窓口に向かうことなく身近な場で無料相談することができるほか、「心配な人がいる」など地域から寄せられる声をひろう場所としても期待されている。サポートセンターの開設は堺、鶴川地区に続くもので、今回増設されたことで市内の4カ所で地域の困りごとを聞く体制が整った。
先月各センターで行われた開所式では、町内会自治会連合会会長らに向けて事業の説明などが行われ、「市民にとって、安心して相談できる場になってほしい」などの声が寄せられた。
きめ細かく対応
市担当者は「忠生地区は団地が多いエリア。望まない孤立を抱えている人も多い。サポートする手段になっていければと思う。南地区は新しく転入してきた人も多いため、地域にとけ込むための相談などが増えると考えている」と話す。
町田市社協の鈴木忠会長は「地域の声をくみ上げて相談し、解決する場として運営している。きめ細かく対応することで福祉の充実にもつながれば」と話している。
来年度には町田地区(原町田・森野・藤の台・玉川学園など)への開所も検討しているという。
問合せは同センター忠生【電話】042・851・9755、南【電話】042・850・7194へ。