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<私立と公立に……壁?>大好きなママ友親子「ずっと仲良く!」のハズが既読スルー!?【まんが】

ママスタセレクト

写真:ママスタセレクト

これは数年前の話です。私はアイコ。30代の専業主婦です。会社員の夫と、幼稚園に通う娘サナの3人暮らしです。地元の幼稚園に入園しました。幼稚園での楽しい日々を過ごし、次第に小学校の入学が視野に入ってきました。

入園してすぐ、サナにチノちゃんという親友ができました。おのずと私もチノちゃんママのマナミさんと過ごす時間が多くなっていきます。マナミさんは子どもにも私にもいつもにこやかに対応してくれるすてきな人で、私たちはあっという間に仲良くなりました。チノちゃんとマナミさん、そしてサナと私の4人で幼稚園帰りに公園へ行ったり、ファミレスでお茶をしたり、親子イベントに参加したり。まさに親子ぐるみのお付き合いです。

私自身は公立の学校を出ているので、正直私立の小学校のことはよくわかりませんが、サナはとにかく賢い子。良い教育を受けさせるのは賛成です。夫婦でよく話し合った結果、私立小学校を受験することにしました。

それから……幼いながら努力し、サナは見事、合格を勝ち取りました! 私も夫も心の底から喜びました。マナミさんもサナの合格を祝福してくれました。

私はマナミさんと「でも、住んでいるところは変わらないし! 土日とか、またいっぱい遊ぼう?」と今後もお付き合いできるよう約束しました。

そして、春。サナは私立小学校へ入学しました。通っていた幼稚園からこの小学校に入ったのはサナだけ。サナにとっても私にとっても、知り合いは1人もいません。

入学から数ヶ月経った頃。サナはクラスで仲のいい友達が数名できたようです。ほっとしました。しかし私は相変わらずママ友ができません。なので、幼稚園時代のママ友・マナミさんにますます依存しようとします。しかし……。

子ども同士、違う小学校になってしまったので、もう普段はマナミさんに連絡することもなければ、会うこともありません。でも、だからといって音信不通は寂しいです。あんなに仲が良かったのだから、週末などたまには遊びたいです。 それにもし、サナが今の小学校でトラブルなどがあって地元の小学校へ転校することになったり、地元の公立中学に進学することになったりしたときにはチノちゃんやマナミさんと再び繋がりが出てきます。そのときのためにもまだいろいろと情報を知っておきたいのです。 だから友達関係は続けていきたいと思っているのですが……こんなふうにゆるくでいいからつながっていたいと思うのは、そんなにおかしなことでしょうか。

心の汚さがにじみ出た!?友だちを「情報源」として利用した私

実家で私は、たまたま遊びに来ていた妹のレイナにズバッと言われました。

レイナは昔から人付き合いが幅広く、見聞も広いほうです。なのでこうして悩みごとを相談すると、忖度なしの意見をくれます。

目の前が真っ暗になります。マナミさん……まさか、ずっとガマンしていたの? 本当は私のこと嫌いだったの?

それを聞いた途端、レイナの眉がぴくりと動きます。

「違う」と言いたかったけれど、そう言いきれない自分がいました。レイナの言葉はたしかに図星なのです。

最後にレイナは、私を慰めるような声で「あまり追いかけると、余計に嫌われるからやめたほうがいいよ」と、そっと言いました。

私は自分自身の振る舞いから嫌われ、避けられてしまったのかもしれません。おそらくうまく情報を得たい、ゆるくマウントしていい気分になりたい、という「うっすらと汚い感情」が伝わってしまっていたのでしょう。そのうえ執拗にメッセージを送って、返事を要求し続けてばかり……。 相手の気持ちを考えず、自分の気持ちを満たそうとしていただけなのだと、今気づきました。私が愚かだったせいで、マナミさんという大切な友人を失ってしまいました。もう昔のように仲良くできることはない。 進む道は完全に別れてしまった。今はなかなか受け入れられないけれど、少しずつ乗り越えていこうと思います。

【マナミの気持ち】私立マウントにモヤモヤ「関係ない人、切る」

これは数年前の話です。私はマナミ。会社員の夫と、小1の娘チノの3人暮らしです。チノは地元の公立小学校へ進学し、のびのびと学校生活を楽しんでいます。幼稚園で親友だったサナちゃんとは学校が別になってしまい、最初は悲しんでいましたが、すぐに乗り越えました。サナちゃんママのアイコさんとは親子ぐるみでお付き合いをしていてとても仲がよかったので、小学校が別になっても今後も一緒に遊べたら、と最初のうちは思っていたのですが……。

胸の奥から、メラメラと怒りの炎が燃え上がるのを感じました。

それから、気持ちを落ち着かせるためにいつも通り淡々と家事をこなそうとしましたが、モヤモヤは広がる一方。そもそもサナちゃんが私立小学校に合格した日から、私たちは進むべき道が違ってしまったのです。あの日……表面上は「おめでとう」と笑って祝福したものの、心のどこかに「いいな、私立。そりゃうちだって行けるものなら行きたいけど、お金が……」とうらやむ気持ちもありました。

でもネガティブの沼に落ちる寸前で、ぐっと気持ちを立て直します。こうして、私はアイコさんとの付き合いを切ったのでした。

それから数ヶ月後。幼稚園が一緒だったママ友に会いました。立ち話に花を咲かせていると……

胸がズキンと痛みました。そんな事情があったなんて。しかもアイコさんは私に無視をされた立場。本当なら私をうらんだり悪口を流したりしてもおかしくない。なのに、私のことを思いやって「悪いことしちゃったかも」だなんて……。

こんな自分が本当にいやになります。私の卑屈さからくるひとり相撲で、アイコさんを傷つけてしまった。私がもう少し強ければ、心に余裕があれば、こんなことにはならなかったかもしれない。これは、私の「人としての未熟さ」が招いた結果です。でもいつか私の気持ちに変化が訪れたら……。 私がもう少し精神的に成長できたら、アイコさんに「あのときはごめんなさい」とメッセージを送れるかもしれません。そして和解して、また昔みたいにおしゃべりしたり、笑い合ったりする日が来るかも……。 今はまだわかりませんが、その「いつか」を願いながらそっとスマホを伏せました。


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