夫婦の財布を握るのはどちらが正解?メリット・デメリットを比較
結婚後、皆さんは夫婦でどう家計管理をしていますか?独身時代は自由に使えたお金も結婚すれば話は別。夫婦別財布でそれぞれ口座をつくる?それとも一つの口座にまとめておこづかい制に?管理はどちらがする?お財布管理には、夫婦で話し合ってルールをつくる必要があります。夫と妻が財布を握る場合、そして共同で管理する場合など、パターン別のメリット・デメリットを比較してみました。いろんなルールを見て自分たちに合うお金の管理方法はどれなのか考えてみましょう。
その1:妻がすべて財布を管理
【画像出典元】「iStock.com/mapodile」
お財布管理を妻が全部行い、夫がおこづかいという少し前まではスタンダードだった方法です。
【メリット】
・夫が銀行に行く時間を使わなくてよい
・妻が一括管理するため、収支がわかりやすく貯金しやすい
【デメリット】
・妻に一任のため、妻に浪費があっても気づきにくい
・生活費が膨らむことがある
妻がお金の管理が得意の場合、おすすめの方法です。夫は定期的に貯蓄額や支出のチェックを行いましょう。
その2:夫がすべて財布を管理
【画像出典元】「iStock.com/visualspace」
お財布管理を夫が全部行い、妻は生活費を受け取るという方法です。
【メリット】
・妻が銀行に行く時間を使わなくてよい
・一定の金額で生活費をまわせるようになる
・夫が一括管理するため、収支がわかりやすく貯金しやすい
【デメリット】
・夫に一任のため、夫に浪費があっても気づきにくい
・生活費を低く見積もられ、やりくりが苦しくなる
夫がお金の管理が得意で几帳面ならおすすめの方法です。こちらの場合も妻が定期的に家計のチェックを行い、家計が不透明にならないようにします。
その3:夫婦で共同管理
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共通の口座をつくり、夫婦でお金を出し合って管理する方法です。
【メリット】
・支出、残高など夫婦どちらも把握できる
・夫婦別々に貯蓄できる
【デメリット】
・それぞれ自由に使えるお金が多く、個人の支出が増える
・どちらがどれだけ負担するのか不明瞭
共働きの家庭におすすめのパターンです。家計の透明化についてはとても良いのですが、個々で使えるお金が多い分、それぞれがいくら貯蓄しているかなどは把握しておく必要があります。
その4:費用項目別に夫と妻が別々に管理
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妻は食費と光熱費、夫は家賃と保険、教育費というように、費用項目別に夫婦それぞれ支払いする方法です。
【メリット】
・自分の収入は自分で管理できる
・自立した管理ができる
・夫婦別々に貯蓄ができる
【デメリット】
・自由に使えるお金が多く、個人の支出が増える
・光熱費など、月によって支払額が流動的になる
こちらも共働きに多い方法。自立心が強く、どちらもそれなりの収入があるカップルにおすすめです。お互いのお金の動きがまったくわからないので、定期的に貯蓄額のチェックなどは必ず行いましょう。
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自分たちに合うお財布管理の方法は見つかりましたか?ぜひ結婚前にどのルールでお金を管理をするのか夫婦で話し合ってください。
どの家計管理の方法もメリットデメリットがありますが、共通していえることはお金の動きを透明化し、夫婦で把握しておくことが大切だということ。お互いに定期的にお金の動きをチェックして浪費をなくし、病気になったときや老後を直前にして「お金がない!」ということのないようにしましょう。
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