「かまくら献血部」始動 白血病患った小野里さん〈鎌倉市〉
白血病を患った小野里秀美さん(58・材木座)=中面・人物風土記で紹介=が市民団体「かまくら献血部」を立ち上げ、2月12日に始動した。
2018年に急性骨髄性白血病が発覚した小野里さん。200回の輸血と、ドナーになってくれた妹からの骨髄移植により命が救われた。人生で献血協力は1回だけだったという小野里さんは、「闘病中はたくさんの血をいただき感謝しかない」と振り返り、恩返しを模索した。
そして昨年12月、献血やドナー登録を啓発していくかまくら献血部を家族や妹ら5人で立ち上げ、鎌倉市市民活動センターに登録。最初の活動として、日本赤十字社がコーナン鎌倉大船店で行った12日の献血活動に、メンバー3人がボランティアで参加して協力を呼びかけた。
今後は今回のようなボランティア活動に加え、自主企画で献血やドナー登録の機会を増やしていきたい考え。小野里さんは「病気にならなかったら今の私はない。思いっきり行動したい」。