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愛川町 町内初の病児保育施設 共働き世帯などの需要増

タウンニュース

利用する子どもが過ごす個室

発熱などで保育所や学校に通えない子どもを預かる愛川町内初の病児保育施設が、民間事業者によって中津に開設された。共働き世帯などの増加を受けて需要が高まる「受け皿」の新設を受け、町は「多様な保育ニーズに応えるための施設になれば」と期待を寄せる。

病児保育は、体調を崩した子どもの家庭保育が困難な保護者などに代わり、保育士や看護師などを置いた施設で子どもを預かる事業。仕事を休めなかったり、近くに祖父母などの頼れる人がいなかったりするケースで利用できる保育サービスとして、全国の自治体で導入が進んでいる。

町内に病児保育施設がなかった町は、厚木市と大和市、海老名市、座間市、綾瀬市、清川村との「病児保育事業広域連携」により、2023年4月から連携自治体の施設が利用できるようになった。しかしいずれも町内から距離が離れており、利用件数は伸び悩んでいるという。

約半数が利用希望

一方、昨年2月に子育て世帯を対象に実施したアンケートでは、病児保育施設の利用を希望する回答が未就学児、小学生を持つ家庭で共に半数近くに上り、2019年に実施した調査と比べて大幅に増加。多様な保育の実現を目指し、町内での施設整備に向けた検討を進めていた。

愛川町病児保育室「&ケアキッズ」(中津7350)は、介護事業を行う株式会社ASMILEが運営。町は今年度、同社の事業運営費として国・県の「子ども・子育て支援交付金」から約1000万円を補助している。

建物は、定員3人分の個室と供用スペースなどを備えた約30平方メートルの平屋建て。かかりつけ医から保育が可能と診断された生後6カ月から小学校6年生までの子どもを対象に、保育士と看護師各1人が常駐して平日の午前8時30分から午後5時30分まで預かる。利用料は1日2千円。

開設から1カ月ほどが経った5月16日の夕方、発熱した1歳の娘を預けていた中津在住の女性が迎えに訪れた。町内の介護施設で働く女性は「急に仕事を休むとスタッフや利用者に迷惑をかけてしまうのではという不安もある」といい、「このような場所が家の近くにできたのでありがたい」と話した。

町では、保育所や幼稚園などにポスターを掲示するほか、保護者にチラシを配布して施設の周知を図っていく。

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