飾らぬ心で筆走らせ 湘南学園生が書道パフォーマンス
県内在住の書家がジャンルや世代を超えて集まり、現代書の魅力を発信する「かながわ書道まつり」が20日(木)から23日(日)まで、横浜市西区みなとみらいのランドマークプラザで開かれる。音楽に合わせて大判の和紙に書を描く「書道パフォーマンスコンテスト」も企画の一つ。その常連が湘南学園中学高校書道部だ。
今年で17回目を数える書道まつり。今年1月の予選を6校が通過した。同校の書道部は昨年2度目の優勝に輝き、今年は2連覇を目指す。
湘南学園は中高一貫の私立校。書道部は6年間活動し、現在部員は約15人いる。同校の元書道教諭で47年にわたって指導にあたるのが、山下喜久枝コーチ。部員には「ほめ殺し」を心掛ける。
今月5日、部員たちは予選時の動画を見ながら自身の動きを研究後、「せーの、はい」という掛け声と手拍子と共に、鉛筆や墨筆を走らせ、制限時間5分の間に描き切れるかを確認した。「描けるだけで幸せ。仲の良さを表現し、観客の心を震わせられたら」と佐々木希実部長(2年)。書に青春を懸ける。