【大変身】あまりにも服がないアラフォー男性をGUで1万円コーデしてみたら…
我がロケットニュース24編集部は、ライター顔出しという性質上、それなりに身なりに気を遣う人が多い。
中でも、ライター業の他にバンド活動もやっている中澤星児は最も人から見られる機会が多いはずなのだが、あまりにも服装に無頓着である。最近は立ち食いそばマニアとしてテレビに出ることも増えているというのに……。
髪は寝癖だらけで来るし、気づけば数日同じ服を着ていることもある。ありのままの姿で生きているのは羨ましい部分もあるが、さすがに服を持ってなさすぎる。
中澤星児イメチェン企画として、GUで1万円コーディネートをしてみることに……。
・服に興味がないわけじゃない
だいたい、バンドをやるほど音楽が好きな人っていうのは、ファッションにも興味がある場合が多いはず……。
しかし、中澤の服はいつもヨレヨレ。ちなみに、服はほとんどがロケットニュース恒例、福袋企画の余り物らしい。
いちおう、中澤記者にもファッション遍歴を聞いてみたのだが、決して、ファッションに興味がないわけではないことが発覚。
現在、43歳の中澤記者は90年代の裏原ブームのド直球世代。意外なことに10代の頃は男性ファッション誌「Smart」なども読んでいたらしく、当時流行っていたブランドの名前もよく知っているではないか! 人に歴史あり。
どうやら、年を重ねるごとに服を選ぶのが面倒になり、流行についていけなくなり「ありのままの姿見せるのよスタイル」になってしまった……というアラフォーおっさんあるある状態のようだ。
これは逆に困った。
服に全く興味がないならば、着せ替え人形として「これとこれ着てください! 以上!」で終われるのだが、服に興味があれば「こだわり」があるからだ。
実際、中澤は芸術家肌で、記事もこだわりが強い……。これはなかなか骨の折れる企画になったかもしれない。
そんななか、GUのサイトを見ていたら、あるコラボ商品が目に入った。これなら、十代の頃にファッション誌を読んでいた中澤を説得できるのではないか……?
・10月24日、GU×UNDER COVER発売
そのコラボブランドとは、UNDERCOVER(アンダーカバー)である。
消えた裏原系ブランドも多い中、90年代から現在に至るまで一線を走り続けるブランド! 十代の頃の憧れであり、当時は手が届かなかったブランドである。
音楽との親和性も高いので、バンドマンである中澤が着るにはぴったり。
「星児さん、アンダーカバーとGUがコラボ出してるみたいですよ」
「へえ〜、GUってコラボとか出してるんですね」
それまで全然興味がなさそうだった中澤の顔に、少し笑みが浮かんだ。
提案した服に対して「これはあんまり好きじゃない」
「この色はイマイチ」などと、案の定こだわりを見せる中澤……。
気に入った服を買わないと意味がないので、中澤の意見を聞きつつ、GUとアンダーカバーコラボの服を中心に、試着室へGO! (ちなみに、撮影は許可とってます)
・シルエットが違う!
個人的な意見だが、今の若者のファッションで一番違うのがズボンのシルエット。みんなダボっとしたのをはいていて、スリムなパンツをはいてない気がする。
中澤いわく、今は秋冬向けのズボンはスウェットしか持ってないらしいので、今回のコラボに出ていた3種類のズボンを試着してみることに。
ちなみに、アンダーカバーコラボはおしゃれさんたちの注目度が高いらしく、試着室にはハイセンスなメンズたちが何人もいた。
まず、米津玄師とかがはいてそうな、ブカっとしたシルエットの「ユーティリティパンツ」から……。
う〜む、今っぽいっちゃ今っぽいけど、やや足が短く見える。丈をウエスト位置で調整するみたいなんだけど、中澤はなんとベルトを持ってないらしい……。
続いて、ちょっと裾がブーツカットになった「チノフレアパンツ」。
こういう、裾がフレアになったパンツ、アラフォー的には懐かしさを感じるけど、復権してるのか。これは足長効果がある!
最後に、「ツイストパンツ」という、ズボンのサイドの縫い目が後ろから前にかけて斜めに縫製されているもの。
「これ、はき心地がめっちゃいい!」と、こだわり派の中澤も感動している。たしかにこれは後ろのポケットの形もかっこいい! ていうか、ズボンのシルエットって大事なんだな。
ちなみに、中澤は猫耳のように見える癖強めのニット帽子が気に入ったらしいので、こちらを考慮に入れつつワードローブを組んでいくことに。
そして、続いてはアウター。今回はジャケット類が豊富に出ていたので、予算の範囲内で3着ほどチョイス。
まず最初は「カバーオールジャケット」。個人的に推しの一着。
デニム素材でややオーバーサイズ、襟がコーデュロイになってるのがかっこいい。一気にシルエットが今どきに! 特に、横を向いたときとか、後ろ姿が違う!
続いては「リバーシブルブルゾン」。その名のとおり、無地の表と豹柄の裏の両方で着れるので、服がない中澤にはこれ以上ない一着では……?
肩のところのポケットのデザインもいいし……。
そして最後に着たのが「シャギーカーディガン」。こちらは豹柄デザインなので着回し力はそこまで高くないかもしれないけど、意外性がある。あと、着た時のシルエットが意外とかっこいい。
さらに、カーディガンのブルーのラインと、この日着てきたヨレヨレのガンズTシャツが謎のフュージョンを起こしている!
今回試着した中から、中澤が気に入ったものや予算を考えて、決定することに……!
・なんかもう一味ほしいんだよな
アウターとズボンとニット帽、これだけでも十分なのだが、個人的にはもうひと味ほしい!
というわけで、メンズのアクセサリーも追加! 中澤記者はきっとアクセサリーなんかしたことないに違いないからね!
これらを持ってお会計すると……9860円! 1万円で全身コーデできたぜ!
あとは事務所に帰って、着替えるだけ……!
・イメチェンの結果は……
というわけで、できあがった中澤星児の大変身コーディネートがこちら……!
どや!
どや!!
どやさああああああああ!!!
いつもはバンドマン的なオーラが皆無な中澤だが、アンダーカバーとGUの力で、今どきのメンズ感が出ている!
やっぱりアクセサリー足して正解だった! なんかここから「こなれオーラ」が出ている気がする。
ちなみに購入したのは
・ニットキャップ UNDERCOVER (1290円)
・シャギークルーネックカーディガンUNDERCOVER(3990円)
・ツイストパンツUNDERCOVER(3990円)
・チェーンブレスレット(590円)
中澤いわく、アウターでカーディガンを選んだのは「一番、自分が選ばなさそうで意外性があったから」とのこと。
・ビフォーアフター
元の服と今回のコーデを比較するとこんな感じ。なんかアンダーカバー効果で雰囲気が変わっている。
横や後ろのシルエットを見ると、より今どき感が出ている感じがありませんか。アンダーカバーすごい。
後ろのSilent Noiseっていうワードがなんかミュージシャン感ある。アンダーカバーすごい。
・フォトエッセイ〜SHIBUYA〜
せっかく新しい服をゲットしたので、渋谷に繰り出してみた。
「僕、渋谷住んでるんで、ここから通勤してるんですけど、人多くて疲れるんですよね」
「ハロウィンの仮装ね……。渋谷なんてダル着で十分でしょ笑」
「ちょっと喉乾いたんで、いつもんとこ行ってきますわ」
「スクランブル交差点見てると、人生だなって思うんですよ」
「あ〜、曲降ってきた…… ♪やがて来る〜それぞれの〜交差点を〜」
「109の前ってみんな急いでますよね。そんな急いでどこ行くんですかねえ」
「トレンド見るならスペイン坂。感度が高い人が多いから」
「PARCOも変わったよな〜。僕は前の方が好きでしたわ。今は綺麗になりすぎちゃって、野生みのあるクリエイティブがないですよね」
「あ、ダチが近くいるみたいっす」
「うい〜す! 今日はどこのハコで回すの? オールナイト? 行けたら顔だすわ」
「へ〜、渋谷にもセカストあるんですね。今度ディグりに行こうかな」
「渋谷で人間観察して、ツレとしゃべって、フラフラ歩く、これが僕のルーティーンっす。あ、彼女募集中です」
アンダーカバーの効果かわからないが、途中から中澤のキャラが著しく変わってしまって困惑したが、服は人を変えるのは間違いない……! アラフォー男性諸君も、思い切って全ての服を買い替えて、今の風を感じてほしいぞ!
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.