空港で死亡事故 ベルトコンベアに巻き込まれた57歳女性、死因が判明(米)
米イリノイ州にある国際空港で今月8日、荷物運搬用のベルトコンベアに巻き込まれた57歳の女性が見つかり、現場で死亡が確認された。同エリアは、職員以外の立ち入りが禁止されている場所だった。死亡した女性は職員ではないことが分かっており、米ニュースメディア『New York Post』などがその検死結果や死因を伝えた。
【写真】立ち入り禁止エリアにある荷物運搬用のベルトコンベア近くで女性は発見された
今月8日午前7時半、米イリノイ州クック郡シカゴにあるシカゴ・オヘア国際空港5番ターミナルの荷物運搬用のベルトコンベアで、女性が巻き込まれているのを職員が発見した。「シカゴ消防署(Chicago Fire Department)」が通報を受けて現場に急行したが、その場で女性の死亡が確認された。
クック郡検視局は亡くなった女性について、米ノースカロライナ州ワクシャーに住むバージニア・クリスティン・ヴィントンさん(Virginia Christine Vinton、57)であると公表した。
バージニアさんが発見されたエリアは、厳重警備の対象ではなかったものの、職員以外の立ち入りが禁止されている場所だった。現場に設置された防犯カメラの映像には、空港職員ではないバージニアさんが、午前2時27分にこのエリアへ入っていく様子が映っていたと報じられている。それ以降の様子は映像に映っておらず、バージニアさんがどのようにしてベルトコンベアに巻き込まれたのか、その詳細は分かっていない。
検死の結果、死因は窒息と判明し、クック郡検視局はバージニアさんが自殺したと断定した。
関係者の話によると、バージニアさんは5番ターミナルで、職員しか入れない複数のエリアへの侵入を試みていたという。動機は分かっていないが、バージニアさんは最終的に、荷物が手荷物受取エリアに流される際に開閉するドアを通って当該エリアに潜り込んでいた。
立ち入り禁止エリアにあるベルトコンベアシステムは可動部分が多く、「一般のエリアにある部分に比べて非常に危険である」と関係者は話している。
このエリアで仕事する職員の数は、その日のフライト数に応じて増減するそうで、バージニアさんが侵入する瞬間を目撃した人がいたかどうかは定かではない。多くの職員は自らの仕事に集中しており、その場にいる他の職員らが、職員であることを示すバッジをつけているかどうかを毎回確認することはないと、関係者は説明している。
このニュースを見た人々からは、「これは恐ろしい事故だ」「TikTokの動画でも撮ろうとしていたんじゃない?」「立ち入り禁止エリアに入ることができてしまったのがおかしいよ」といった声があがっている。
ちなみに2021年には米ミネソタ州の空港で、ベルトコンベアに乗ってしまった9歳男児が、荷物の検査装置に引き込まれる直前で脱出していた。
画像は『New York Post 「Woman found dead in baggage area at Chicago’s O’Hare Airport」』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)