【プリンの日】築90年の時を超えて。骨董器で楽しむ「鎌倉・燕CAFE」の鉄観音プリン
子どもから大人まで、幅広い世代に愛される国民的スイーツ「プリン」。
毎月25日は「プリンを食べて笑顔になってほしい」という思いから、「25(にっこり)」の語呂合わせで、「プリンの日」として制定されました。
思わず笑顔があふれる、こだわりの「プリン」とその魅力をご紹介します。
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神奈川・鎌倉にある「燕CAFE(ツバメカフェ)」は、古道具や骨董品に囲まれた心地よい空間で、薬膳料理やスイーツが楽しめる築90年の古民家カフェ。店主の石田さんが手がける空間と料理は、ここでしか味わえない特別な魅力にあふれています。
今回は、骨董の器に美しく盛り付けられた「鉄観音茶プリン」と、暑い季節にぴったりの「薬膳セット」をご紹介します。
鎌倉の住宅街に佇む、築90年の古民家カフェ
鎌倉駅東口から徒歩約10分。小町通りの喧騒を離れた静かな住宅街に、ひっそりと佇む「燕CAFE」。右側の引き戸を開け、靴を脱いで店内へ。
天井の梁や床板には、時を重ねた建物だけがもつ深い味わいが感じられます。
「鉄観音茶プリン」の奥深い余韻
■鉄観音プリン ¥1,000(税込)
「鉄観音茶プリン」は、なめらかな舌触りと喉越しの良さに加え芳醇な香りとほろ苦さが甘みと溶け合う、ここでしか味わえないひと皿。
黒胡麻の風味もしっかりと感じられて、口に運んだ瞬間に広がる香ばしさと鉄観音茶の余韻が静かに続く、大人が喜ぶプリンです。
ほうじ茶や抹茶とはひと味違う、中国茶ならではの奥行きを堪能できます。
心も身体も満たす「薬膳セット」
■薬膳セット ¥2,500(税込)
(薬膳カレー・小鉢3品・美人茶・杏仁豆腐付き)
元イタリアンシェフの店主が作る薬膳カレーは、とろとろに煮込まれた野菜といくつものスパイスが重なり合う、「薬膳カレー」。食べ進めるうちに身体の内側からじんわり温まり、酸味と辛みがやみつきになります。
薬膳は、中国古来の食養生の考え方に基づき、体のバランスを整える食事法。
季節や体調に合わせた食材を組み合わせることで、美容や健康をやさしくサポートしてくれます。
「燕CAFE」では、その想いを大切にしながら、季節の食材を活かし、誰もが食べやすく、香りや見た目でも楽しめるひと皿を目指して、日々工夫を重ねています。
骨董の器に合わせて丁寧に盛り付けられた料理は、思わずカメラを向けたくなる美しさ。古いものを直しながら大切に受け継ぎ、物語を紡いでいく。そんな背景に触れたことで、私も骨董器の魅力に惹かれるようになりました。
食後のお口直しにぴったりの杏仁豆腐は、なめらかな口当たりとバニラアイスのやさしい甘さが心地よい余韻を残します。ブルーベリーやラズベリーが彩りを添え、薬膳茶との相性も抜群です。
「薬膳セット」に付いてきたのは、オリジナルブレンドの「美人茶」。こちらは、季節によって変わるそうです。香りは少し個性的ながら、後味には甘みとほのかな苦みが溶け合う、身体にやさしい一杯です。
骨董好きだった母の影響
「燕CAFE」の魅力は、食事だけでなく、店内にさりげなく置かれた時代物の棚や机、料理に使われる器にもあります。店主が幼い頃、お母様が自宅で日常的に使っていた骨董品や古道具に囲まれた記憶。
「当時はそれが当たり前だと思っていたけれど、母の影響が大きいのかもしれないですね」と、少し照れながら語っている姿が印象的でした。
現在では、「燕CAFE」の空間や薬膳を使った料理を形づくる大切な要素となっています。
心と体をやさしく整える、鎌倉の隠れ家「燕CAFE」。築90年の歴史を重ねた空気に包まれながら、身体にやさしい味わいを堪能しながら、静かな時間を過ごしました。
鎌倉散策の途中にふらりと立ち寄って、ひと皿ごとに込められた店主の思いを味わってみませんか。
WRITER:misa
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【SHOP INFORMATION】
SHOP:燕CAFE(ツバメカフェ)
ADDRESS:神奈川県鎌倉市小町3-2-27
OPEN:【月〜金】11:30-16:00【土日祝】11:30-17:00※売り切れ次第閉店※夏季の期間は営業時間が異なります
不定休※営業日・営業時間については、公式Instagramをご確認ください。