神戸・北野『Bistrot Cameleon』見た目も味も美しい洋食ビストロ 神戸市
神戸・北野といえば、異人館に代表される洋館建築や、異国情緒あふれるカフェやレストランが軒を連ねる人気の観光エリア。今年の5月に新たなビストロがオープンしたと知り、取材に行ってきました。そのお店の名前は『Bistrot Cameleon』(神戸市中央区)。
三ノ宮駅から、北側に約10分ほど中山手通りに位置します。北野・ハンター坂を西へ進むと、やわらかなパステルトーンの壁が目に飛び込んできます。可愛いフォントで描かれた店名と外観が目印!
※7月いっぱいは建物の外構工事中のため、気づきにくいかもしれませんが営業されているのでご安心ください。
フレンチで修行を積まれたオーナーが営む同店。ここ『Bistrot Cameleon』では、店名の通り自在に姿を変える“カメレオン”のように、変化を楽しみながらも芯の通った洋食フレンチを味わうことができます。
店内は木の温もりを感じるインテリアに、開放感のあるカウンター席やテーブル席が並びます。
広々とした空間でベビーカーのままでも入店可能なので子連れ利用も安心です。
メニューは基本的に一品メニュー、アラカルトが中心ですが、「ランチメニューがあると嬉しい」という声に応え、ここ最近はランチメニューもスタートされています。セットは日替わりまたは週替わりのメインに、前菜盛り合わせ、スープ、パンまたはライスがつくという構成で、初訪問にもぴったりの内容。
お酒好きの方には、ペアリングもぜひ試してみてほしいです。料理の味わいを引き立てるセレクトで、ランチタイムからでも軽く一杯楽しめるのが魅力的。オーナーに相談すれば、その日のおすすめや料理に合うお酒を提案してくれるので、初心者でも安心して楽しめます。
お手拭きからは、ふわりとアロマの香りが漂い、料理が始まる前の小さな“おもてなし”として、自然と気持ちをほぐしてくれます。
今回注文したのは、一品メニューの中から「うますぎるナポリタン」と「但馬経産牛のハンバーグ 赤ワイン風味のスキヤキソース」の2品。どちらも言わずと知れた王道の洋食メニューですが、同店オーナーの手にかかると、その姿がまるで別物のように洗練されています。
「但馬経産牛のハンバーグ 」は、見た目からも伝わる肉肉しさが特徴的!なめらかなマッシュポテトの上に堂々と鎮座する姿が美しい~。その上からとろりと流れる赤ワイン風味のスキヤキソースが艶やかで、思わず目が奪われます。“見た目からおいしい”とはまさにこのこと。
ハンバーグに使われるお肉は、兵庫県の但馬経産牛。”経産牛”とは出産経験のある雌牛を再肥育して仕上げた牛肉のことで、脂身が控えめで赤身の味わいが濃厚。
兵庫が誇るブランド牛・但馬牛の血統を受け継ぐこの肉は、脂の軽やかさと、噛むほどに広がるお肉のコクが持ち味です。甘辛いすき焼き風のソースがよくあって思わずライスがほしくなる味。
付け合わせの素揚げジャガイモやスティックブロッコリーにも、兵庫県産の無農薬野菜が使われており、見た目にも味わいにも細やかな配慮が感じられます。
運ばれてきてまず目を奪われるのは、麺の太さと、そして何より洗練されたビジュアルです。ナポリタンといえば、喫茶店で昔ながらの味を楽しむイメージが強いが、同店の一皿はその概念を変えてくれます。
使われているのは「ピチ」という、イタリア・トスカーナ地方の手打ち風パスタ。うどんのような太さともちもちした食感が特徴で、トマトソースとの絡みも抜群。具材には、マッシュルームやピーマン、イベリコソーセージといった食材を使用し、懐かしさもありながら、しっかりとした旨味と深みを感じられます。思わずワインとのペアリングを楽しみたくなるような一品でまさに「うますぎる」ナポリタンでした。
主に火曜~木曜日の週3営業されていますが、まれに他の曜日や休日に営業することもあるそうなので、最新の営業状況は事前にお店のインスタグラムを確認してみてください。
場所
Bistrot Cameleon
(神戸市中央区中山手通2丁目20-22)
営業時間
11:00〜17:00前後
定休日
営業日はInstagramを確認ください