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ダメ助っ人から阪神に欠かせない存在に!田淵幸一/ブリーデンとクリーンアップの一角を担った中距離ヒッターとは!?【プロ野球助っ人外国人列伝】

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ダメ助っ人から阪神に欠かせない存在に!田淵幸一/ブリーデンとクリーンアップの一角を担った中距離ヒッターとは!?【プロ野球助っ人外国人列伝】

助っ人外国人列伝/阪神打者編

日本球界を彩ってきた助っ人外国人選手たち。「ラブすぽ」が独自に選んだ投打の名選手各5名と、印象深い選手を投打から各1名紹介する。

田淵幸一、ブリーデンとクリーンアップの一角を担った!マイク・ラインバック

【打者4位】マイク・ラインバック

〈NPB通算データベース〉
・打率 296
・本塁打 94本
・打点 324打点

努力と根性で花咲いた中距離ヒッター

1970年代にガッツ溢れるプレーで虎ファンを喜ばせていたのがマイク・ラインバック。カリフォルニア出身のラインバックは幼い頃から野球に励み、特待生で入学したUCLAから1970年のMLBドラフト1巡目でオリオールズに入団のエリートコースを歩んだ。

1972年には3Aで3割、30本、100打点の成績でMVPに輝き、将来を嘱望される有力選手として注目を集める。しかし、メジャーの壁は厚く、オリオールズ時代の大半はマイナー暮らしが続いていた。

転機となったのは1976年。新しい助っ人外国人を探していた阪神の目に止まり、メジャーで実績のあったハル・ブリーデンとともに入団する。

だが、キャンプとオープン戦で快音を響かせるブリーデンに対し、ラインバックは内野のポップフライばかりでボールが外野に飛ばない有り様。あまりの体たらくに早くも「ダメ助っ人」の烙印が押されたラインバックだったが、「打撃の職人」といわれ阪神や広島で活躍した山内一弘コーチに出会う幸運に恵まれる。

山内はラインバックの上体が突っ込みながらスイングする癖を見抜き、ボールを呼び込んで打つことを徹底的に叩き込んだ。すると明らかに力強い弾道の打球が増えて5月から3番打者に定着。

左の中距離ヒッターとして田淵幸一、ブリーデンとクリーンアップの一角を担い、打率・300、22本塁打、81打点の高成績で首脳陣を驚かせた。

日本人の心を掴むガッツプレー

プロの野球選手として独り立ちしたラインバックはさらに努力を重ね、翌年はさらに打率を上げてチームに欠かせない存在となる。いつしかメジャーの実績では格上のブリーデンより重宝され、虎ファンから絶大な支持を集めたことには理由がある。それは常に全力でガッツが伝わるプレーを実践してきたからだ。

ぼてぼての内野ゴロでもセーフになりそうならヘッドスライディングを敢行。甲子園球場の守備ではラッキーゾーンのフェンスによじ登ったり、突撃したりと一生懸命さを体現したことで首脳陣や虎ファンの心を掴んだ。1979年には10万票を集めてオールスター戦にも出場している。

また、1979年6月に行われた巨人戦では、「空白の一日事件」で因縁深い江川卓のデビュー戦で逆転3ランを放ち、阪神ファンの溜飲を下げた名場面も印象深い。

引退後に襲った悲劇……

こうしてNPBで成功を収めたラインバックは、阪神5年間プレーして1980年に現役を引退する。

その後のセカンドキャリアは、野球一筋で生きてきたためか、帰国してからなかなか職が定まらなかったという。ファンの多かったラインバックは阪神時代に知り合った呉服屋の社長からロサンゼルス支社を任されたがうまくいかず、さらには不動産投資の失敗や妻との離婚と苦労の多い人生を送った。

そして1989年に車を運転中に操作を誤り、崖に転落して事故死というあまりにも悲しい結果で生涯を閉じている。

このニュースはスポーツ新聞で小さく報じられただけでいつしか都市伝説化していたが、バラエティ番組の『探偵!ナイトスクープ』の調査でラインバックの事故死が確認された。この人気番組で訃報が知れ渡り、往年の名助っ人を悼んで多くの虎ファンが涙した。

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