【保存版】防災セットの人気商品15選とおすすめチェックリスト
災害大国といわれる日本。最近では大きな地震が連続して発生しており、他人事でないことを実感している人も多いだろう。
地震や台風などの非常時に備えて「防災セット」があると安心だ。避難時にサッと持ち出せるリュックタイプをはじめ、さまざまな製品が販売されている。
今回は、おすすめの防災セットを15種類セレクトした。記事の最後には災害時の必需品をまとめたチェックリストを載せているので、参考にしてほしい。
防災セットの重要性
自然災害はいつどこで起こるか分からないため、日頃から命を守る備えが大切だ。災害発生時には、安全な場所に避難する必要があり、その際に役立つ防災セットの準備は必須といえる。
大災害の場合はライフラインが止まり、復旧までに時間を要することが多い。支援物資が届くまで長期化するケースもあるため、自前の防災セットがその間の生活を支えることになる。
防災セットは、使わずに済むことが一番だ。しかし、予測のつかない自然災害による非常時を乗り切るためには、日頃の準備が欠かせない。
防災セットの選び方
自然災害の増加に伴い、防災セットを販売するメーカーが増えてきた。製品ごとに中身が異なるため、最終的には自分に合ったアイテムを選ぶことが大切だ。
ここでは、選ぶ際の基本的なポイントを解説する。
1.持ち運びのしやすさ
防災セットを選ぶ際には、持ち運びしやすいかどうかをチェックしよう。手提げやボックス、キャリータイプなどさまざまな種類が販売されている。避難時に持ち出すことを考えると、リュックタイプがおすすめだ。
防災リュックはすぐに背負えて両手が空くため、避難時に動きやすい。
防災セットは、逃げる時に邪魔にならないことが大前提であり、両手が空いていれば、リスク回避につながりやすい。
2.防水性
災害には地震だけでなく、津波や河川の氾濫、台風など、色んな状況が考えられる。避難時に悪天候に直面することもあるだろう。
防水性の高い防災グッズを選べば、外側が濡れても中身への影響が少ない。水に強い素材や撥水加工、止水チャックなど、防水性を高める工夫が施されたタイプがおすすめだ。
3.収納力と機能性
■収納力
避難時は必要最低限の荷物だけを持ち出すことが原則だ。しかし、世帯人数が多いと、必需品だけでもかなりの量となる。
必需品のリストを作成し、すべて収納できるかどうか確認してみよう。複数の仕切りやポケットがあり、アイテムの整理しやすさも大切なポイントだ。
■機能性
機能の良し悪しは、避難時の安全性と快適性を左右する。
例えば、腰ベルトがあるリュックでは、長時間の移動の際にも肩の負担を軽減できる。反射材がついているタイプは、夜間や暗所での避難時に周囲から発見してもらいやすく、事故や危険を回避しやすい。
防水・防炎加工が施されたリュックを選べば、火災が発生した状況など災害時のさまざまなリスクに対応できて、中身を守れる可能性が高くなる。
4.防災グッズの内容
防災セットの内容は、必ず確認しておきたいところ。自分にとって必要なアイテムが揃っているかどうかが重要なポイントだ。
■最優先すべき必需品
災害時に最も必要とされるのは、水や食料。災害の程度や地域にもよるが、ライフラインの復旧に要する時間は約3日間。3日分の備えが理想とされる。
■衛生用品
救急用品や歯ブラシ、ウェットシートなどの衛生用品も欠かせない。トイレが使えなくなる状況に備えて、携帯トイレも用意しておきたい。感染症の予防や健康管理からも衛生用品があるセットはおすすめだ。
■安全を守る道具
懐中電灯やホイッスル、ラジオは、命を守るために重要な役割を果たしてくれる。暗闇での移動や救助を求める際に役立つだけでなく、ラジオは緊急情報の入手にも欠かせない。
■あると便利なアイテム
充電器や乾電池、簡易食器などがあると便利だ。アイマスクやエアマットがあると、避難所での寝泊まりが長期化した際のストレスを軽減できる。
ニーズに合わせて、女性には生理用品やメイク落とし、小さい子供にはミルクやおむつなども追加しておきたい。
防災セットの中身を確認したうえで、最終的には追加や調整をするのがベスト。賞味期限や使用期限に合わせて、定期的な更新も忘れずに行おう。災害時に使用できる状態に維持しておくことが大切だ。
おすすめの防災セット15選
おすすめの防災セットを15種類紹介する。人気製品やリュックタイプをメインに、幅広いアイテムをセレクトした。
防災防犯ダイレクト 防災セット 地震対策30点避難セット
情報番組や新聞、雑誌など、多くのメディアで取り上げられている防災セット。被災者の声を元に、防災士が選んだグッズが30点入っている。企業や官公庁でも多く採用されている人気製品だ。
防災セットらしくないスタイリッシュなデザインで、リビングに置きっぱなしでも気になりにくい。スタンド型で自立するのもポイントが高い。防水・防炎加工が施されており、反射材がついているなど、機能性も充実している。
LA・PITA 防災セット ラピタ プレミアム 1人用
防災用品トップメーカーと防災士が共同開発した防災セット。仮設テントにも使われる高品質のターポリン素材や止水ファスナーによって、雨水の侵入を防げる仕様に。停電時に発光する蓄光材や遠くからでも捉えやすい反射材など、機能性の高さに定評がある。シンプルなデザインも人気の理由だ。
防災リュックの中には、一通りの必需品が揃っている。企画開発メーカーならではの細やかな視点が生きたアイテムも豊富。ポーチで小分けされており、整理整頓がしやすいのもポイントが高い。
ピースアップ 30点防災セット
手頃な価格の防災セット。防災士と被災者が共同で考案しており、食料や水、簡易寝具など、必要なアイテムが揃っている。現場の声を生かした充実の内容だ。リュックはシンプルなワンカラー。9色のバリエーションが展開されている。
付属の防災マニュアルは、消防庁推奨内容を分かりやすく編集したオリジナル版。防災の重要性を改めて実感できるだろう。
HIH ハザードリュック36点セット
「本当に必要なものをコンパクトに備える」ことを大切につくられた防災セット。東日本大震災を経験した福島の企業が企画開発を手がけている。
地震に限らず、台風や豪雨に備えられる36点セット。被災経験を経て企画されているため、細かな配慮が行き届いた充実の内容となっている。本当に困った経験からセレクトされたアイテムは、リアリティーがあり多くの人に選ばれている。
防災のミカタ 防災セット 2人用
68点が入った、2人用の防災セット。クールタオルやアルミシート、カイロなどが入っており、季節を問わず暑さや寒さに対応できるアイテムが充実している。防災士と災害備蓄管理士が開発を担当した、オールシーズン対応のセットだ。
シンプルなリュックは、ターポリン素材でつくられており水を弾くタフなつくりで、耐久性が高い。内部には抗菌防臭加工を施し、衛生保存にこだわっている。リュックを背負ったまま吹けるホイッスルや強力なリフレクターなど、命を守るための機能も揃う。10個の収納ポケットがあり、整理整頓がしやすいのもポイントだ。
ワンソート 防災リュック2人用
防災ヘルメット2個が付属した、2人用の防災セット。伸縮式のヘルメットは、わずか45mmの薄さで場所を取らず、緊急時に素早く装着できる。
リュックはセパレートタイプで、メインバッグ・サブバッグに分けられる。合わせて55.5Lの大容量さが嬉しい。撥水性のあるポリ塩化ビニル素材と止水ファスナー加工により、雨が降っても安心だ。胸ベルトやカラビナ、ホイッスルなどの機能も備えている。
アイリスオーヤマ 防災セット 一人用 33点
東日本大震災を経験した防災士が監修した防災セット。セット内容は、食品を含まない33点。避難初日を乗り切るための一次持ち出し品が揃えられている。
リュックは、シンプルでコンパクトなデザインが特長。高齢者や子供でも背負いやすく、疲れにくさに配慮されたちょうど良いサイズ感だ。
kurashido キャリーカート付き防災リュック 1人用
キャリーカートがついた防災リュック。路面の状況や体力に合わせて、持ち運び方を選択できる。カートは取り外し可能なので、避難生活中、重い水や荷物を運ぶ際に重宝する。
マルチ防災ラジオや保存水など、認定防災士が選定した22種類、計25点のアイテムが入っている。大容量サイズでスペースに余裕を持たせてあるため、追加アイテムも収納できる。
Relieved Life 防災セット 1人用
東日本大震災で救助活動を行った現役消防士が協力監修を務めた防災セット。スマホ充電が可能なラジオライトや、充電専用機などを含めたこだわりの30点が入っている。災害時の必須アイテムであるスマホをしっかり充電できる内容だ。
撥水リュックは33Lと大容量ながら、わずか550gと軽量で、背負っても負担がかかりにくい。背面クッションやチェストベルト、多機能な収納ポケットが揃っており、機能性の高さもポイント。
山善 防災バッグ 防災グッズ30選セット
防災士の資格をもつ担当者が手がけた防災セット。命を守るために最低限必要なグッズが30点入っている。アイテムを絞ることで、軽量化、低価格化を実現している。複数の防災セットを展開する「山善」のなかでも、ロングセラーの製品だ。
シンプルながら、ひと目で防災セットと分かるデザインが採用されている。緊急時、誰もが間違いなく持ち出せるだろう防災士の資格をもつ担当者が手がけた防災セット。命を守るために最低限必要なグッズが30点入っている。アイテムを絞ることで、軽量化、低価格化を実現している。複数の防災セットを展開する「山善」のなかでも、ロングセラーの製品だ。
シンプルながら、ひと目で防災セットと分かるデザインが採用されている。緊急時、誰もが間違いなく持ち出せるだろう。
sonae+ もしもに備える 防災 リュック
お洒落に備えたい人におすすめの防災セット。見える場所に置くことですぐに持ち出せるように、暮らしに溶け込むデザインに工夫されている。どこに置いても違和感がなく、いざという時に避難しやすい。
人間工学に基づいた設計により、見た目以上に軽く感じやすく背負い心地も抜群だ。女性でも無理なく長時間持ち歩きやすい。ポケットが多く、小さなアイテムの整理整頓がしやすい点も嬉しい。
MIYABI YORKS 防災バッグOTE(防災グッズ付き)
玄関ドアにつけられる防災セット。洗練されたボックス型のデザインで、普段はマグネットでドアに設置しておける。災害発生時は、付属のベルトでリュックにして背負って持ち出せる設計に。インテリアに合わせて選べるように、チャコールグレイ、チョコレートブラウン、サンドベージュの3色が展開されている。
中身は、本格的な防災用キャップや強力ヘッドライトなど、避難場所にたどり着くまでに必要とされる13点が収められている。小さなアイテムであれば、追加で収納できる。
河本総合防災 帰宅困難者支援セットII ヘルメット有り
災害により帰宅困難になった人のための防災セット。電車が動かない、タクシーがつかまらないなどの理由により、徒歩での帰宅を余儀なくされた際に活躍するアイテムが揃っている。
ショルダーバッグの中に、LEDライトやウェットティッシュ、エマージェンシークッキー(防災食品)、簡易トイレなどがコンパクトにまとまっている。非常時のために、会社に備えておきたいアイテムだ。
WINGS 簡易防災セット9点
難燃性のナップサックに入った防災セット。防災士が監修しており、一時的な避難の際に役立つ9点が入っている。これだけあれば大丈夫という厳選された内容だ。
表面に住所や氏名など必要な情報を記入できる。避難所で荷物が混在しても、自分の持ち物だと分かりやすい。
ファシル 車載用防災セット ボウサイブロック
乗車中の緊急時に活躍する、車載用の防災セット。簡易トイレやライト、ホイッスルなど、こだわりの12点が入っている。突然の車中泊を余儀なくされた場合でも心強い。
水と食料は7年の長期保存が可能。保管温度はマイナス20度から80度までOKで、温度変化が激しい車内でも耐えられる。大手自動車メーカーの純正アクセサリーにも採用されている、信頼のアイテムだ。
防災対策のポイント
おすすめの防災セットを紹介してきたが、購入することがゴールではない。実際の避難を想定して準備しておくことが重要だ。
最後に、押さえておきたい防災対策のポイントを紹介する。
避難時の心得
防災セットは、すぐに持ち出せる場所に置いておこう。クローゼットの奥深くにしまい込んでしまうと、いざという時に役に立てない。玄関やリビングの隅など、サッと手に取れる場所が理想的だ。
災害に直面したら、避難所にたどり着くことを一番に考えてほしい。荷物は最小限にして、避難を始めたら後戻りは禁物と心得よう。
また、災害時には、最新の正しい情報を基に行動することが大切だ。単独行動は避け、できるだけ複数人で行動してほしい。家族や近所の人と一緒に、落ち着いて避難しよう。
避難行動のポイント
災害発生後は、各種警報や避難指示をしっかりキャッチしたい。少し前までは防災無線やテレビが情報源の中心だったが、近年はスマホが大きな役割を果たす。携帯用の予備バッテリーを持ち歩いておくと心強い。
インターネット回線が使えなくなる可能性も考慮し、重要な情報はスクリーンショットで撮影し保存しておくことで、オフラインでもチェックできるようにしておこう。
何より、災害発生前の備えが重要だ。居住地域のハザードマップをチェックして、避難場所を事前に確認しておこう。
備えあれば憂いなし、リストを活用して準備を忘れずに。
人気の防災セットといえど、完璧とは限らない。自分に必要なアイテムを把握して、必ずカスタマイズして備えておきたい。
災害時に必要なアイテムは、以下のページから確認できる。
■防災情報のページ(内閣府)
https://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/h22/09/special_01.html
■災害の「備え」チェックリスト(首相官邸)
https://www.kantei.go.jp/jp/content/000111250.pdf
編集部で作成したチェックリストも載せておくので、ぜひ活用してほしい。