札幌・大通公園に喫煙所は必要?「ポイ捨て減る」「臭いが全部公園内に」意見続々
札幌市が大通公園で試験的に設置した喫煙所。
数を増やして分煙を進めるべきなのか、それとも喫煙所は不要なのか。
公園の利用者からはさまざまな声が上がっています。
札幌・大通公園西5丁目にある喫煙所。
タバコのポイ捨てや受動喫煙を減らそうと、札幌市が2023年冬に試験的に設置しました。
正午ごろ、喫煙所を訪れてみるとお昼時ということもあり、多くの人が利用しています。
喫煙者からはこんな声があがります。
「やっぱりちゃんと喫煙所がないといろいろな所で吸ってポイ捨て問題になる」
「吸う人はこっちに来て吸えばいいだけ。非喫煙者と区別されているし、いいんじゃないですか」
札幌市は喫煙所の増設も検討
JR札幌駅からススキノにかけての中心市街地では、西1丁目から西4丁目にかけて路上喫煙が禁止されています。
違反すると1,000円の過料が科されますが、区域の外では路上喫煙をする人が後を絶ちません。
このため、市は西5丁目に喫煙所を設置し、路上喫煙がどれだけ減るか調べました。
喫煙所ができた西5丁目では、1日あたり51人いた路上喫煙者が35人に程度に減少。
喫煙所のない6丁目と7丁目では、変化がありませんでした。
札幌市の秋元克広市長は「西5丁目だけでは喫煙者をさばききれていない実態もあるのか。実証実験を続けていく」と話しています。
市は2025年3月末までだった喫煙所を当面の間、延長すると決定。
喫煙所の増設も含めて検討していく考えです。
非喫煙者からは
一方、非喫煙者からはこんな声。
「公園なので、座ると全部臭いや煙がくる」
分煙のためには喫煙所を増やしたほうがいいという声も。
「歩きたばこは目線の高さに手が下りてくると、子どもが危ない。喫煙所があるとそこで喫煙してもらえる。その辺で吸われるよりはすごくいい」
公園を訪れる人たちが、気持ちよく過ごせる環境をどう整えていくのか。
喫煙所や分煙をめぐる市の判断が注目されます。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年7月9日)の情報に基づきます。