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創業55年のイタリアンレストラン「ラ・パペリーナ」に行ってみた オーナーシェフのこだわりは?【北九州市小倉北区】

北九州ノコト

(アイキャッチ画像:「ラ・パペリーナ」の料理)

北九州市小倉北区魚町銀天街近くの紫川沿いに位置するイタリアンレストラン「ラ・パペリーナ」。

1970年に創業した北九州市初のイタリア料理店を原点とする名店で、今も多くの常連客を惹き付け続けています。

眺望が魅力の同店に足を運び、オーナーシェフのこだわりを聞いてみました。

北九州市屈指!本場イタリアの味を提供

赤い帽子がトレードマークのオーナーシェフ・大野憲治さんは1949年、門司に生まれました。

東京で料理人として修業を積んだ後、小倉北区でレストランを開業。21歳にしてオーナーシェフとなったそうです。

本場イタリアでの修行歴もあり、これまで世界の料理コンクールで優秀賞、厚生労働大臣賞など、さまざまな賞を受賞しているとのこと。

そんな同店の人気料理には「生ウニのスパゲティ」(2750円)や「地中海パスタ」(2700円)、上毛町の野菜を使った「どこにもないサラダ」(1250円)などがあります。

イタリア料理人としての大野さんのこだわりは、本場で学んだ「お客様に大切にされるレストラン」の在り方だといいます。

カジュアルなスタイルでありながら、質の高い材料とロジックに裏打ちされた調理法。今も北九州市のイタリアンを牽引する料理を提供しています。

また同店は、小倉城が目に映える2階からの眺望も魅力です。

国際色が豊かなスタッフ陣の原点は?

同店の調理や給仕を行うのは大野さんと奥さんのほか、アルバイトのスタッフ数名。その半数以上がバングラデシュやベトナムからの留学生というのも特徴です。

これには、大野さん自身のイタリア修業時代が原体験としてあるとのこと。当時の職場で、エジプトなどからの移民料理人と仲良くなった経験から、イタリア料理店でありながらアジア諸国からの留学生を率先して雇用しているそうです。

留学生の日本の文化やマナーへの適応に苦闘しつつも、向上心や労働意欲が魅力だといいます。

在日外国人に対する排外主義が広まりつつある昨今。自身も海外修行を積んだ大野さんは、こうした風潮に逆らう経営方針を貫いています。

ウェブサイトでも積極的に情報発信!

70歳を超える大野さんですが、レストランのホームページのみならず、「大野憲治ビジネスモデル研究所」というウェブサイトも開設。動画や電子書籍を積極的に用いて、飲食店経営のための情報を提供しています。

大野さんは「Windows95」が登場した時分より、既にITの可能性に興味を持っていたそうです。現在でも、匿名コメントによる炎上などリスクは覚悟しつつも、インターネットを活用した展開に意欲的な姿勢を示しています。

人柄と料理が織りなす温かな時間

美味しい料理と共に、人生経験豊富な大野さんの人柄に触れる──。

イタリアンレストラン「ラ・パペリーナ」は、そんな魅力のあるお店でした。

詳しくは「イタリア料理 ラ・パペリーナ」ホームページから見ることができます。

<イタリア料理 ラ・パペリーナ>
■住所/北九州市小倉北区船場町12-3 紫江’s II 2F
■電話番号/093-522-0688
■営業時間/11:00~20:00
■定休日/火曜日

※価格は全て税込みです
※2025年11月3日現在の情報です

(ライター・宮城保之)

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