大竹まこと「先行きがとても不安です」米ウクライナ首脳会談決裂
お笑い芸人の大竹まことがパーソナリティを務めるラジオ番組『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金曜13:00~15:30)3月3日の放送では大竹と作家の高橋源一郎氏が、2月28日に行われたトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の会談に関する朝日新聞の記事を取り上げた。
大竹まこと「世界から見たら随分大国の論理が突き進んでいて、それにゼレンスキーさんが自国のことを考えて一生懸命……ちょっと乱暴な会談だったとはいえウクライナ市民の一部からは『ゼレンスキーよくやった』という声も聞こえてきてますけれども、源一郎さんご意見おありですか?」
高橋源一郎「会談を見たんですけど、ショーだよね。そもそも公開しているからある程度抑えるのかと思ったらヴァンスさんが挑発したんだよね。それまでトランプさんも比較的大人しかったんだけど、そこからヒートアップして。自分が大統領であるとか、公開しているということとか忘れてしまったみたいに、普通のオヤジが喧嘩しているみたいになってしまって。いいのかなという。一応世界を代表して責任を持つ立場だと我々は勝手に思っていたけれど、当人たちにはその意識が無いということで。アメリカとロシアが中国と仲良くしようとしているでしょう?だからもう、米、中、露対他みたいになっていく……こんな時代が来るとは思わなかったねというのが正直なところです」
大竹「しかもロシアに至っては力でウクライナを制圧するのを、アメリカがディールの材料に使っているということになっちゃいますもんね」
高橋「本当に商人みたいになってね。プーチンのことは褒めるんだよね」
大竹「本当だよね」
高橋「だからこれはわざとやっているのか、本気で思っているのか。もしくはトランプさんの中ではわざとも本気も区別がないのかも……」
大竹「でもそうなってくると今後この小国ウクライナの論理はアジアにおいては韓国とか台湾とか、ひいては日本とか……」
高橋「要するに翻弄、無視されるという可能性は高くなってきていますね」
大竹「それに対して救いはイギリス、フランス、ドイツと」
高橋「ヨーロッパが世界の中心になって、そういう大国連合対ヨーロッパみたいになっていくのかなと思います」
大竹「でもアメリカみたいな民主主義の国が覇権国家のロシアとか中国とかと……」
高橋「びっくりだよね。ただアメリカ自体も真っ二つに割れているから。トランプさんの支持も半分、ちょっと減っているという話もあるのでコアな層が4割ぐらいだとすると反トランプの方が多いかもしれませんね」
大竹「アメリカでも格差は広がっていて、貧しい人たちもいっぱいいて、ここにしっかり対処していかないと」
高橋「今は海外にああやって大きなことが言えているけれど、ちょっと足元に火がついたらどうなるかという」
大竹「先行きがとても不安です」