ダブルエーがヒロタから年商12億円のアパレルブランド「トランテアン ソン ドゥ モード」を取得
「オリエンタル トラフィック(Oriental Traffic)」「ニカル(NICAL)」「卑弥呼」といったシューズブランドを手掛けるダブルエーは3月17日、ヒロタが手掛けるアパレルブランド「トランテアン ソン ドゥ モード(31 Sons de mode)」事業を譲受すると発表した。「トランテアン ソン ドゥ モード」事業の2024年6月期決算は、売上高は12億8200万円、営業利益は9000万円の赤字で、2期連続の営業赤字。4月1日からダブルエー傘下となり、黒字化を目指す。なお、譲渡価額は非公開。
これまでシューズ事業に特化してきたダブルエーだが、アパレル事業の拡大を目指しており、「トランテアン ソン ドゥ モード」の取得もその一環だ。ダブルエーは2023年3月に吸収合併した「ミッシュマッシュ(MISCH MASCH)」事業も初年度で黒字化を達成しており、アパレル事業のノウハウも蓄積されてきているようだ。「トランテアン ソン ドゥ モード」はフレンチルックを基調にしており、今シーズンは森香澄や道重さゆみを起用し、デニムブランド「リー(Lee)」とコラボするなどしている。
ダブルエーは同日、2025年1月期の通期連結決算を発表しており、売上高は228億円(前年比7.2%増)、営業利益は16億7000万円(同5.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は9億9600万円(同14.3%減)と増収減益だった。2026年1月期の業績予想は、売上高は265億2700万円(前年比16.3%増)、営業利益は24億8400万円(同48.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は14億7700万円(同48.2%増)と、2桁成長を目指す。