上越市の4海水浴場あす海開き なおえつにレンタルスペースも
上越市内にある4つの海水浴場が、13日(土)海開きします。能登半島地震で津波被害を受けたなおえつ海水浴場では浜茶屋の建設が急ピッチで進められていて、訪れたお客さんに復旧をアピールしたいと意気込んでいます。そうした中、12日(金)は上越消防署の署員が浜茶屋の消火器の点検にまわり、火の取り扱いについて指導しました。
上越消防署では本格的な海水浴シーズンを前に、毎年浜茶屋で火の取り扱いについて指導しています。12日(金)は署員がなおえつとたにはま海水浴場にある浜茶屋9軒を訪れ、厨房など火を使う場所の確認や、消火器の点検を行いました。
浜茶屋すず風 本多英夫さん
「震災後は営業できるか不安だったが、何とかできるように。火元に気を付けて、火を出さないように心がけながら今季も営業していきたい」
なおえつ海水浴場は、ことし1月の能登半島地震による津波で、浜茶屋の資材などが押し流されました。その後、市と県が協力して復旧作業が進められ、ことしは7軒ある浜茶屋のうちの5軒がオープンします。しかし準備期間が短かったため、あすの海開きに間に合うのは2軒のみです。残りの3軒は現在建設中で、来週末に始まる予定です。営業の準備が出来次第、消防が点検にまわります。
そうした中、砂浜にはこれまでにはなかった木造の建物が。津波で被災した浜茶屋の床板や柱で作った、有料のレンタルスペースです。日陰に入って休憩したり、砂浜で禁止されているバーベキューを楽しむこともできます。
なおえつ浜茶屋組合 桑原尚二 組合長
「津波被害から何とかここまできた。今までと違う形で、ある材料で何かできないかと考えた苦肉の策」
レンタルスペースは、13日(土)から営業予定です。全部で8棟あり、料金は1日で、建物の大きさによって(小)5000円、(大)9000円です。時間は午前8時30分から午後5時までです。
またなおえつ海水浴場には、津波が発生した場合すぐに高台に逃げられるよう、新たに避難階段が設置されました。階段は海水浴場の南側の斜面に、長さ10メートルと15メートルの2本設置されました。のぼった先にはびょうぶ谷野球場があります。
なおえつ浜茶屋組合 桑原尚二 組合長
「津波被害を受けた場所で、お客さんは心配だと思う。今まで津波は想定外で対策ができていなかったが、今回行政に避難階段を作ってもらった。確認して安心して来てほしい」