<義母はヨメの味方?>夫を叱ってくれる頼れる義母!「遠慮なく相談してね」いいの?【まんが】
私(アケミ)は夫のシンジと1歳半の息子・ケントの3人暮らしです。夫とはときどき小さな夫婦ゲンカはしつつも、結婚して4年目を迎えました。夫の仕事は多忙で調整が難しいため、私が仕事を調整して家事育児のほとんどを担っています。近所に住む義両親とは良好な関係。義母は夫が私に向かって嫌な口の利き方をすれば注意してくれるし、「何かあればいつでも相談して」と親身に寄り添ってくれています。私はそんな義母のことをとても信頼していたのでした。
義実家は徒歩で20分ほどの距離にあり、たまに遊びに行っていました。その日は私が買ってきたお饅頭を手土産として渡したのです。そして皆でいただこうとしたそのとき……。夫が私に向かって言いました。「おいおいおい~、何やってんだよ」
「いいのいいの! 別に食べられないわけじゃないし、せっかく買ってきてくれたんだからいただきましょう」義母は私をフォローしてくれましたが、夫はため息をつきます。「本当にバカなんだからさ~」その瞬間、義母が声をあげました。「シンジ!!」
結婚前は優しい人だと思っていたのですが、結婚してからの夫は自己中心的な行動が目につくようになりました。子どもを持った以上、お互いに変わっていかないといけないところもあるはずです。なのに自分だけは何も変わらず子どもを可愛がるだけのいいとこどり……。その都度、私の気持ちを伝えて話し合いを試みましたが、まともに取り合ってくれませんでした。 一方で義母はとても優しい人。私の味方でいてくれて、夫の悪いところを毅然と叱ってくれます。いつでも「何でも相談して」「味方だから」と言ってくれ、私にとって心強い存在だったのです。
夫の裏切りにショック!夫婦の危機、今こそ義母に相談したい!
領収書を見つけた私は、夫の机の中を捜索。すると引き出しの奥に、浮気相手と思われる女性からの手紙があったのです。「……浮気していたのね」私が詰め寄ると、夫は返す言葉を懸命に考えているようでした。しかしそのうちあきらめたのか、開き直るような言葉を口にします。
「俺だって離婚はしたくないよ? だから別れたんだ。幸せな家庭で両親揃った愛情をケントに注いであげたいって思ってさ」すっかり開き直ってドヤ顔で語る夫に、何から説明していいのかわかりません。そのときインターホンが鳴りました。
小さな不満はありつつも、まぁそれなりに平和で幸せな日々を送っていました。しかし夫の浮気で状況は一変したのです。夫に裏切られることの悲しさ、それを追及しても開き直られる悔しさ、何を話してもまともに取り合ってくれず流されてしまう虚しさ……。すべてにおいて、どうしようかと悩んでいたところに救世主が現れたのです! ちょうど遊びにきてくれる約束だった義両親です。 義母からは「何かあればいつでも相談して」と言われていました。義母は夫に強く物申してくれるし、夫も義母の言うことはしっかりと聞きます。ここはすべてを話して義両親にも味方になってもらうしかありません。「自分の息子の不祥事だもの。しっかりと話をさせてもらいます」私は夫にそう告げ、期待を抱きながら家のドアを開けたのでした。
義母の言葉にモヤッ「心地よい家庭を作りなさい」悪いのは私?
私たち夫婦の雰囲気を察した義母に「……あなたたち、ケンカでもした?」と聞かれます。「いや、別に」夫は適当にごまかそうとしますが逃しません。ケントが昼寝をしたタイミングで、私はあらためて義両親に話をすることにしました。
義両親の言葉に私は耳を疑います。「これくらいアグレッシブな方が、社会でも出世するわよ」「最後はアケミさんのところへ戻ってくるんだから」「せっかく縁あって夫婦になったんだから、これくらいで離婚とか言わないの。ケントがかわいそうよ?」
いつでも味方でいてくれた義母。「何でも相談してね」と言ってくれたその気持ちが嬉しくて、つい相談した私が間違っていたかもしれません。私は心のどこかで期待していたのです。義母だったらきっと必ず夫に毅然とした態度で注意をしてくれると……。 義両親はむしろ浮気した夫の味方だったのです。「浮気されたのは、アケミさんにも悪いところがあったから」だと言うのです。そして離婚なんて考えないで、心地よい家庭を作るためにどうすればいいかを話し合う方が建設的だと……。 あまりに堂々と、そして悪気もなく言い切る義両親に、私は自分の考えが間違っているように感じてしまうのでした。
不貞はモテる証拠!?盛り上がる義両親と夫「ふざけんなッ!」
呆然として黙っていると、夫も調子に乗り義両親と話しはじめました。何なの? この人たち……。私はワイワイ盛り上がっている義家族に引いてしまいます。「気持ち悪い……」そう思うと、もうどうでもよくなってきました。
「男は良くて女はダメとか、くっだらねー。何? 正妻? 今は江戸時代ですか? 側室OK? 女は子どもを産み育てるだけの存在? そもそもお前はお殿様か? だったらもっと稼いで来いよ」ついにブチ切れた私。夫も義両親も驚いています。
夫や義両親の「浮気なんてたいしたことない」と言わんばかりの口ぶりに私は心底呆れてしまいました。この人たちを見て「もういい」そう吹っ切れることができたのです。今ならもう何をどう思われても怖くありません。心の底から言いたいコトをぶつけたいと思い、まずは夫への論破を実行したのです。 これでもまだまだ足りないくらいですが、私の離婚の意思が固いことが伝わったのではないでしょうか。お次は義両親です。最後の最後に言いたいことをしっかりと伝えさせていただきたいと思います!
嫁はアカの他人「相談しなきゃよかった」家族でいるのはムリッ
「だいたい一度くらいの浮気って何ですか? じゃあ浮気って何回目まで許していいんですか? それって人によりますよね? お義父さんの価値観で決めていいものではないですよね? 『された側』が決めるものですよね??」
私が「ケントのため」と言って我慢して夫婦関係を継続したとしても、いつかほころびが生じるはずです。だったら夫婦関係は解消して、キレイサッパリ「両親」という肩書だけでお付き合いした方が、子どもにとってもいい親でいられるでしょう。
「たかが一度の浮気」。けれど、私にはそれが許せませんでした。もちろん、受け入れて結婚生活を継続していく人もいるでしょう。しかし夫や義両親のように、「浮気は妻に原因がある」と論点をすり替えていくような人たちと、これからやっていく自信はありませんでした。 もし仮に結婚生活に不満があったのであれば、そこを解決する話し合いをすればよかっただけの話です。浮気を正当化して、私をサゲるようなことを言ってくる人たちには未練はありません。夫婦関係は解消しますが、今後のことをしっかりとまとめて、ケントの「両親」として協力できる体制を整えたいと思います。