規格外でも味は贈答品クラス!そうめん発祥の地で作られる三輪そうめん
そうめんのおいしい季節ですね。2023年の夏も暑かったですが、2024年は、さらに暑くなると予想されています。気候変動の影響です。
そうめんといえば、三輪そうめん。奈良県の三輪そうめんは、手延べそうめんの元祖と言われています。その中でも私は創業嘉永三年(1850年)、「三輪そうめん池利」のそうめんを愛用しています。
株式会社池利は、奈良県桜井市の会社。私は奈良女子大学在学中、奈良県内の寺や神社を幅広くまわりました。そうめんの本場といえば、桜井市。そうめん発祥の地と言われています。
桜井駅の周辺には、池利をはじめ、製麺所やそうめんを食べさせる店が点在しています。以前、山の辺(やまのべ)の道を歩いたときには、桜井駅のそばでにゅうめんを食べたのをなつかしく思い出します。
池利は、数名の熟練した麺匠が、170年以上にわたって受け継いでいる伝統的な製法でつくっています。
夏は、冷やしてツルッと、おなじみのそうめんで。冬は、しいたけと昆布で引いた出汁を使い、笹かまぼことあわせてにゅうめんに。おいしくて飽きが来ず、毎週のお昼の定番になっています。
なぜ飽きないのか。おそらく、原材料がシンプルなのも理由のひとつではないでしょうか。手延べそうめんの原材料は、小麦粉と食塩、植物油のみ。池利のそうめんは、この小麦粉をオリジナルでブレンドしています。
さらに、塩は、そうめんをつくるときの天気を予測して、長年経験を積んだ職人が、塩加減を調整しているのだそうです。この塩加減をおこなう人のことは「おもし」と呼ぶとのこと。塩加減によって、麺の熟成の進み具合や麺のコシ、味が決まるので、重要ですね。
最近は、池利の「訳あり」を選んでいます。贈答用のそうめんをつくる過程で、どうしても、麺の長さや色のバラつきが出てしまいます。味は変わらないのに、贈答用としては出荷することができません。それが「訳あり」です。味は贈答品クラス。自宅で食べているものなので、こちらを選んでいます。
ふだん、私は食品ロスを減らすための啓発活動をしています。ですので、このような、いわゆる「規格外」と言われるものや、見切り品(値引き品)などを積極的にレスキューする(救う)ようにしています。
池利のそうめんはリピーター続出とのこと。まだこのおいしさを知らない人に、ぜひ味わっていただきたいです。
商品名:訳あり 三輪そうめん 20束 お得用
販売:三輪そうめん池利
文:お取り寄せの達人:井出留美さん(食品ロス問題ジャーナリスト)