【横須賀】江嶋仁さんにインタビュー-横須賀発、「地元を“さりげなく”着る」、“スカマチティ”という新しい地域愛のかたち
「この街で育ったからこそ、何かできることがあると思ったんです」。
そう語るのは、デザイン会社・株式会社ブランブランシュの代表を務める江嶋仁さん。地元・横須賀をモチーフにしたTシャツ「スカマチティ」を手がけ、地域の魅力を“着る”ことで発信するユニークな活動に取り組んでいます。
株式会社ブランブランシュ 代表 江嶋さん インタビュー
地元・横須賀とのつながり
—まずは、地元・横須賀への想いからお聞かせください。
江嶋さん:
横須賀は、私が生まれ育った大切な街です。人口減少や高齢化など、地域の課題を感じる中で、地域を盛り上げる為に何かできないかと交流会を立ち上げたり色々やってきたのですが、本業である「デザイナー」として何かできないか」と考えるようになりました。横須賀は歴史も文化もユニークな町。だからこそ、その魅力をもっと多くの人に知ってほしいと思っています。
—これまでにも地域に関わるお仕事をされてきたとか?
江嶋さん:
はい、「YOKOSUKA海道ウォーク」という地元イベントのキャラクターデザインを担当させていただきました。このイベントは昨年10周年を迎えました。
きっかけ:病床で考えた“地域を支えるデザイン”
—Tシャツの企画「スカマチティ」が生まれたきっかけを教えてください。
江嶋さん:
2023年の11月の事なのですが、実は脳出血で倒れてしまって……入院中、ベッドの上で「これから自分にできることは何か」と真剣に考えました。体は動かなくても、頭の中ではデザインのアイデアがどんどん浮かんできたんです。
その中で、「地元・横須賀をテーマに、日常で着られるシャツがあったら面白いかも」と思ったのが始まりです。横須賀というと海軍カレーなどのようにグルメのイメージが強いですが、シャツのように形に残るものもあったら良いのではないかと。
——“地域の魅力を着る”という発想はとてもユニークですね。
江嶋さん:
始めた時にはSNSで取り上げたりなどはあったもののなかなか認知度が上がりませんでした。そんな時にネーミングを考え直して、街のTシャツ、「マチティ」「スカマチティ」というのが出来、そこから認知度が上がり始めました。普段の暮らしの中で、「地元をさりげなく着ること」を通じて地元を感じられるような、そんなデザインを目指しています。
画像出典:株式会社ブランブランシュ
デザイン:語りたくなる“横須賀”
—「スカマチティ」のデザインには、どんなこだわりがありますか?
江嶋さん:
“着た人が語りたくなるTシャツ”というのがテーマなんです。
ネイビーバーガー、海軍カレー、スカジャン、軍港、観音崎灯台、ジャズ……横須賀の文化や名物をイラストにして、一枚のシャツにちりばめました。
—まさに“横須賀を着る”という感じですね。
江嶋さん:
そうですね。モチーフも色味も、老若男女問わず楽しめるようにデザインしています。例えば、50代以降の世代だとゴレンジャーのように性別=色というイメージが強く、この色は男性向けだから、女性向けだから…と考えてしまう事が多いです。そのような事を気にせずに、世代や性別の垣根を越えて、“誰でも似合う”“語れる”ツールとして、Tシャツを使っています。
反響:共感が広がる“ちょうどよさ”
—実際に販売してみて、どんな声が届いていますか?
江嶋さん:
価格もリーズナブルなものなので、横須賀のお土産としてご夫婦やご家族などで揃えて着るのにも買いやすい、と言っていただけたことが印象深いです。気軽に、日常に取り入れられるものとして、このTシャツが喜ばれています。
—共感の声が届くのは、何よりの励みになりますね。
江嶋さん:
はい。観光客向けというだけでなく、地元の人が「これ、わかる!」と楽しんでくれるのが嬉しいです。現在、スカマチティを着て来店された方に特典サービスというコラボ企画を実施中です。こちらに協賛いただける企業様、店舗様も募集中です。また。シャツを着て撮った写真をInstagramで投稿してもらい、20個いいねが付いたら缶バッジをプレゼントする、などの企画も計画中です。
画像出典:株式会社ブランブランシュ
今後:横須賀から、逗子、鎌倉、そして…
—今後はどのような展開を考えていますか?
江嶋さん:
「地元をさりげなく着る」をコンセプトに、横須賀を第一弾として、逗子、鎌倉、のTシャツの制作、販売を展開しています。地元を盛り上げるものとして、他のエリアでも展開していく予定です。
どの街も、それぞれに魅力があるので、それぞれに合ったデザインを考えています。
画像出典:株式会社ブランブランシュ
画像出典:株式会社ブランブランシュ
—購入者同士の“共感”もテーマだと伺いました。
江嶋さん:
そうですね、私がスカマチティを着て歩いていると声をかけていただく機会が増えてきました。「あ、それ私も持ってる!」と声をかけたくなるような、“共通の思い”がデザインを通じて生まれると素敵ですよね。
今後も、地域に根ざしながら、クリエイターとしてできる形で街を盛り上げていきたいと思います。
最後に:地域を支える“企画力とデザイン”
江嶋さん:
私の会社では、「企画力」と「デザイン力」の両輪で、“地域に役立つデザイン”を追求しています。
Tシャツのような新しいツールを通して、人と人、人と街がつながるきっかけをつくりたい。
そんな想いで、これからも活動していきます!
まとめ
現在、マチティの販売店、コラボ企画の協賛店舗・企業を募集中です。
お問い合わせは株式会社ブランブランシュまで、
メールにてお願いします。
マチティ販売店一覧
横須賀
・横須賀市観光案内所
横須賀市若松町2-25
TEL 046-822-8301
・酒と宿と不動産
横須賀市浦賀4-5-9
TEL 070-1230-9595
逗子
・Shoeshine Chum’s Bar(シューシャイン・チャムズバー)
逗子市逗子5-4-27
TEL 046-876-9611
鎌倉
・4Rule KAMAKURA
鎌倉市由比ガ浜2-5-22
TEL 0467-53-9944
スカマチティコラボ企画協賛店
・Jun’s relaxation massage service
横須賀市本町1-5-8
TEL 090-6655-9145
・酒と宿と不動産
横須賀市浦賀4-5-9
TEL 070-1230-9595
・今井理容室
横須賀市追浜町3丁目19
TEL 046-865-4638
関連リンク
株式会社ブランブランシュ
#地元をさりげなく着るTシャツデザイナーInstagram
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酒と宿と不動産
Jun’s relaxation massage service
今井理容室
Shoeshine Chum’s Bar(シューシャイン・チャムズバー)
4Rule KAMAKURA