損害賠償金100万円で和解へ 上越市児童の食物アレルギー事故
去年9月、上越市の公立小学校で給食中に児童1人が食物アレルギーを起こし救急搬送された事故で、市と給食の調理を担当した会社が保護者との和解に向けて、損害賠償金の約100万円を支払う方針であることが分かりました。
中川市長
「保護者との間で和解が成立した。関連議案(損害賠償金)を提案する」
これは28日に開かれた上越市の定例記者会見で明らかになりました。この事故は去年9月、上越市の公立小学校の給食で、児童1人が食物アレルギーの原因となる「乳・乳製品」入りの冷凍クリームコーンを食べ、アレルギー症状を起こして病院へ運ばれたものです。
上越市教育委員会がまとめた事故報告書によりますと、調理を任されていた会社の調理員などが原材料の確認を怠ったほか、児童の具合が悪くなったあと、教員が症状に気づくのが遅れ、対応が遅かったということです。
市ではこれまで児童の保護者と和解に向けて話し合いを重ねてきました。ことし3月、損害賠償金として、約100万円を市と調理を担当した会社が半分ずつ支払うことで合意したということです。
中川市長
「(再発防止)改めて教育委員会は徹底してほしい。起こった事象は素早く報告するよう、各部局に伝えている。緊張感を持ってもらう」
市では損害賠償金について、6月に開かれる上越市議会定例会の最終日に報告し、議決を経て支払うことにしています。