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シソンヌじろう、池津祥子、伊勢志摩がテンション高めで想いを語る 平凡パンチライン『Wife is miracle~世界で一番アツい嫁~』インタビュー

SPICE

(左から)伊勢志摩、シソンヌじろう、池津祥子

大人計画所属の個性派俳優が中心となった衝撃の新企画が、ここに誕生する! 池津祥子、伊勢志摩ら共演者たちからの熱いラブコールに応えてシソンヌじろうが参加し、宮藤官九郎脚本、木野花演出で上演する、平凡パンチライン『Wife is miracle~世界で一番アツい嫁~』。物語の舞台となるのは、とある東北の田舎町。地元では名家として知られる十戸家では、お盆に合わせて家長と4人の息子たちがそれぞれ嫁を連れて集まり、近況報告をしたり愚痴をこぼしあったりするのが恒例となっていたのだが……。

今回なんといっても注目すべきは、現時点での構想ではあるが、じろうが5役を演じ分け、池津、伊勢、さらに宍戸美和公、猫背椿、中井千聖がその嫁に扮するという点。まさに、奇跡的な面白さや魅力が味わえそうだ。この期待感は出演者たちも同様に抱いている様子で、じろう、池津、伊勢がテンション高めで今作への想いを語ってくれた。

ーーまずは今回の企画のために宮藤さんが脚本を書き、木野さんが演出するというこの顔合わせが実現したことについてのご感想からお聞かせください。

池津:最高の組み合わせですよね!

伊勢:企画の段階でとにかく「笑えるけれど、ちゃんとお芝居をやりたい」というのがありまして、それだったらどなたにお願いしようか? とみんなで話していたら、お二人に引き受けていただいたけることになりました。感謝しています。

池津:その企画会議の時、私たちそれぞれが勝手に夢を語ったんです。こういうのがやりたい、ああいうのがやりたいって。それが最終的に、こんな素晴らしい形で実現することになって。本当に嬉しいです。

ーーその企画で、じろうさんにお声がかかったわけですが。依頼を受けた時、どう思われましたか。

じろう:嬉しかったですよ。

シソンヌじろう

池津:そう言っていただけると私たちも嬉しいです。ありがとうございます。だけど、5役を演じ分けるとか、じろうさん以外は全員うちの役者だとか、まさかこんなことになるとは! と、思われているのでは?(笑)

ーーオファーされた時点で、どういう状況まで聞かれていたんですか。

じろう:出演者は女性5人と僕だけ、ということはたぶん聞いていなかったと思いますね。

伊勢:そうだったんだ。それは、かなりの騙し撃ちでしたね(笑)。

池津:私たちにとっては、一番いい形になったって感じですけれども。

じろう:いや、逆に僕もこの形で良かったなとは思っています。

ーーやりやすそうですか。

じろう:そうですね。まだ、どうなるかはわからないですけど。不安はまったくないです。

伊勢:わあ、ありがとうございます。

池津:ゲストひとりで私たちに囲まれちゃうと怖そうだとか、そんな気持ちも?

じろう:いや、全然ないです。

伊勢:オフィシャル用の、じろうさんのコメントを読んだ時、コメント自体が作品になっているかのようで、じろうさんにお願いして良かった! と心から思いましたよ。

じろう:ああ、あのスケベな妄想みたいなやつね(笑)。

伊勢:あのコメントだけで、もう、面白い! 汲み取ってもらえてるって。

池津:みんな、「ありがとうございます!」って大興奮してたもんね。私なんて、自分のコメント文が真面目過ぎて、恥ずかしくなりましたもん。

池津祥子

伊勢:私も、自分のことしか言ってないなって思いましたね。

ーーちなみに、じろうさんと大人計画との関係性は、どういうところにあったんでしょうか。どなたかとつながりがあったとか?

じろう:つながりという意味では、(荒川)良々さんなのかな。良々さんには、ずっと可愛がってもらっているので。シソンヌの単独ライブに毎回来ていただいてて、そのたびに、シティボーイズのきたろうさんを一緒に連れて来てくださるんですよ。だから年一回の単独ライブの後に、一緒に飲みに行くのが恒例になっているんです。そもそも僕らは「シティボーイズみたいなことをしたい」と思って上京してきたんですよね。

池津:ああ、そうだったんですか。

じろう:だけど、どういうことをすればいいのか思いつかなくて。それで、とりあえず舞台関係の雑誌を読もうということで、『演劇ぶっく』を買っていたんです。当時から、『演劇ぶっく』には大人計画とか、本多劇場の情報がたくさん載っていましたからね。自分の中でも大きい存在でしたし、実際に観に行って面白いなと思っていたので、憧れの劇団でもありました。ですから、今回大人計画のみなさんと一緒に本多劇場の舞台に立てるなんて、夢が叶ったという気持ちもあります。

ーー企画会議で、じろうさんのお名前はどういう風に出てきたんですか?

池津:私、最初からイチオシで「じろうさんがいい!」と言わせていただいていました。

伊勢:みんなも早い段階で「そうだそうだそうだ!」ってなってましたね。いつもはおとなしい宍戸さんまでもが、すごいノリノリだったんですよ。

池津:好き勝手に夢を語る場所だったんで、僭越ながら、じろうさんのお名前を出させてもらったら、みんなから一気に「じろうさん♡」って、ハートが飛び交って(笑)。

伊勢:私とかはこうしてベラベラ喋る人間なんですけど、宍戸さんってふだんからあまり喋らないのにハートマークいっぱい出してて。「おお、宍戸さんの本音を知れた!」みたいな気分になりました。

伊勢志摩

池津:「じろうさんの名前を出してくださった池津さんに感謝!」みたいなことまで言われましたから(笑)。

ーーそこまでモテモテだっていうことに関して、ご本人としては?(笑)

じろう:それこそ公式のみなさんのコメントを読んだ時に「いやいや、みんな僕のこと好き過ぎるだろ」って思いました(笑)。包み隠さず「大好きなじろうさん」とか書いてあったんで。

ーーやりやすい現場になりそうですね(笑)。

池津:もし、気持ち悪かったら言ってください、気をつけようと思います(笑)。

ーーじろうさんは現時点では不安はないとおっしゃっていますが、5役を演じることに関してはどう思われていますか。

じろう:まだ今の時点では具体的にどうなるか、見えていないので。みなさんの力を借りることになるとは思いますが、どこまでできるかは自分でも楽しみです。

伊勢:考えてみるとひどい話ですよね、ゲストとしてお呼びしておきながら、こんなに働かせるのかみたいな。

池津:でも、じろうさんならいろいろな役を演じてもらえそうだ! ということで、宮藤くんもアイディア湧きまくったんでしょうね。

伊勢:我々としても、じろうさんが出てくださるなら、せっかくだから関わりたいわけで。それで、ここまでのフル回転になったんじゃないですかね。

じろう:でも確かに、せっかくなら、という気持ちになりますよね。同じ舞台に出ていても、作品によっては一度もセリフのやりとりをせずに終わることとかもありますもんね。

池津:そうなんですよ。やっぱり、目の前で見たいじゃないですか、じろうさんがどういうお芝居をされるのか。だから絶対に「絡みたい!」って全員が思ってます(笑)。

ーーそもそも、この企画の発端はなんだったんですか。

池津:それほど大したきっかけはなくて、単に「芝居がやりたいね」と言っていたところから。

伊勢:最近「あと何年やれるかわからない」と思うようになってきて。

池津:我々も、お芝居をやるたびに体力の低下とかセリフ覚えの悪さとか感じるようになりまして(笑)。それで、ちょうどこの時期スケジュールが空いてて、芝居やりたい! って手を挙げた人たちが集まったという感じなんです。そこから、実際に動き始めて、宮藤さんが「どういう役をやりたいですか?」と聞いてくれて。

(左から)伊勢志摩、シソンヌじろう、池津祥子

ーーこれまで、そういう風に聞かれたことはなかった?

池津:そう、だから戸惑いました。「そんなこと、言ってもいいんですか?」みたいな(笑)。でも、じゃあ自分は何をやりたいんだと考えた時は、ちょっと慌てましたね。、演劇人って「『欲望という名の電車』のブランチをやってみたい」とかあるじゃないですか。私、古典とかよく知らないし、そんなの考えたこともなかったから。

伊勢:あ、そうか。「私、ブランチやりたい」って、言ってみれば良かった。

池津:それはただ、言ってみたいだけでしょ(笑)。

伊勢:でも、宮藤さんだったらどういうブランチになるか、気になるじゃない。

池津:ああ確かに、伊勢ちんのブランチ、観てみたいかも。

ーーせっかくの機会だったのに(笑)。

伊勢:そうですよ、最初で最後のチャンスだったかもしれないのに。

ーーそれで、お二人は何をやりたいと希望を出したんですか。

池津:私の場合は、どういう作品が好みかを伝えるのが一番わかりやすいのかな、と思って。これまでは舞台だとわりと強い女性とかちょっと突飛な役が多めだったんですけど、今回は木野さんと初めてご一緒させていただくこともあって「じっくり芝居をやりたいです」と宮藤くんにお願いしてみたら「劇団公演ではちゃんと芝居をやってないようなことを言ってる」と言われてしまって。いやいや、私、そんなつもりで言ったんじゃないですって謝りましたけど(笑)。それで、たとえば『オリーヴ・キタリッジ』という海外ドラマに出てくる登場人物がみんな面白かったので、そういうのをやりたいです、って言いました。あと、「『真夜中のカーボーイ』のジョン・ヴォイトみたいな感じも好きです」とも。たぶん今の段階で私の役の方向性としては『真夜中のカーボーイ』のジョン・ヴォイトなんじゃないかと思っているんですけど。

伊勢:ああ、なるほど。私はたまたま『淋しいのはお前だけじゃない』という昔のドラマをDVDで観ていた時だったこともあって、そのドラマに出ている泉ピン子さんの役がすごく魅力的に見えて。夫役の西田敏行さんから、DVというわけではないんだけど頭叩かれたり、「本当にお前はダメだな」とか言われては「えへへー、ごめんね」とか言っている姿とか、なぜか焼きそばを大量に作っちゃったりするところとか。その泉さんの芝居が素晴らしすぎて「すごい!」と思ってたんです。それで、自分はガラッパチなおばちゃんの役が多いから、ああいう役を一度やってみたいんだけど、と言ってみました。だけど実を言うと、まさに宮藤さんの舞台で意外とそういう役もやってたな、とあとから思い出しました。ずいぶん前の話ですけど。

池津:あら、伊勢ちんも謝罪?(笑)

伊勢:そう、失礼しました、そういえばやってました(笑)。でもきっと、自分の中で消化できてなかったというか、宮藤さんの思っているようにはできてない、ごめんなさいって当時から思ってたんだと思います。

池津:もし、じろうさんが、宮藤くんからどんな役をやりたいですか? と聞かれたとしたら、何て言います?

じろう:うーん、何だろうな。

池津:既に、いろいろな役をやられていますよね。

じろう:そうですね。だけど僕の場合は、いつも自分がやりたいものをただやってきているんで。まだやってなさそうな役、ってことか。

(左から)伊勢志摩、シソンヌじろう、池津祥子

池津:他人が書く自分がやりたい役(笑)。

じろう:ああ、そうですよね。そこの難しさは、やっぱりありますよね。何を求められてるのか、それにちゃんと自分は答えられるのか。そういう意味では、その不安はちょっとあります。人に演出される経験もほとんどないので。だから今回、木野さんの演出に僕はちゃんと答えられるのか、そこは少し不安かもしれません。

池津:私も木野さんの演出、初めてなんですよ。だから私も不安とか期待とか、いろいろあります。

伊勢:私、木野さんの演出を受けた時、帰り道にちょっと泣いたことがあります。

じろう:へぇ~! 

池津:怒られたわけじゃないでしょう?(笑)

伊勢:そうそう、もちろん怒ってるわけじゃないんです。自分ができなくて。

池津:役者の気持ちを盛り上げてくれてる。ハッパかけてくれてるんですよね。私の勝手なイメージとしては、一緒に闘ってくれる演出家だと思っています。

ーーみなさんが「じろうさん大好き」と公言されているわけですが、ちなみに池津さんと伊勢さんは、具体的にはどういうところに魅かれていらっしゃるのでしょうか。

伊勢:私は、マニアみたいに詳しいわけではなくて、普通にライブの映像を見たりしているくらいなんですけど。とにかく、シソンヌのお二人は芝居が本当にうまいので、頭が下がるというか。

ーー頭が下がる?(笑)

伊勢:はい。その上、じろうさんはネタもご自身でお書きになるし。かないませんよ……って、かなうってなんだ? って気もしますけど(笑)。ともかく、すごいな!! と思っています。

じろう:ありがとうございます(笑)。

伊勢:本当に頭が下がりますよ。つい最近も私、自分って演技の引き出しが一個しかないんだなと心から思ったところなんです。「この芝居しかできないじゃん」、みたいな。だからじろうさんみたいに引き出しをいっぱい持っている人って、脳内の構造がどうなっているんだろう? と思っていまして。

ーーそれで、頭が下がると。

伊勢:と、しか言えないです(笑)。

伊勢志摩

ーー池津さんは、いかがですか。

池津:私、実はじろうさんと下北沢の飲み屋でお会いしたことがあって。

じろう:はい、そうでしたね。

池津:もちろん、テレビや映像でコントを見たことはありますけど、ナマのじろうさんにお会いするのはその時が初めてで。とても優しい喋り方をする人だなあと思いました。

じろう:アハハハ!

池津:コントで演じられるキャラクターで好きなのや、好きなネタもいろいろありますけど、なんだか泣けてくるネタとかもあるじゃないですか。

じろう:あ〜、はいはい。時々、「泣ける」って言われるんですけど、自分としてはあまりそういうつもりで作ってはいないんですよ。お葬式のネタとか、でしょ?

池津:そう! お兄さんが第一声で「ウワァー」って叫んだ瞬間に泣きましたもん、私。「こういうことあるよね」って、すごく思えて。コントだから、もちろんたくさん笑うんですけど、笑いながら泣けるところがすごい。お芝居でも難しいじゃないですか、泣かせるのも笑わせるのも。

じろう:でもホント、見ている人が泣くというのは自分としては計算外なんです。

池津:え、そうなんですか。あんなに序盤から泣けるのに。

伊勢:そういえば宮藤さんもよく「みんなが泣けたって言うんだけど、全然意味がわからない」とか言ってますね。

ーー下手に狙わないほうがいいものなのかも?

じろう:そうかもしれないです。

池津:きっと、私の記憶にある人物と重なったということなんだと思います。だからリアリティがある。それで「ああ、わかる、この風景!」って思えるんじゃないかな。

伊勢:そうか、記憶ね。年をとるといろんなことを経験しているから、それを思い出してしまう。

池津:もちろん、泣かずに単純に笑う人だっているんです。たぶん、お葬式に出た経験がない若い方やお子さんとかだと、ただただゲラゲラ笑えるのかもしれない。

伊勢:年をとるといろんなことを経験しているから、それを思い出してしまう。

池津:お葬式に出る回数自体も多くなってきているからね。

ーーそれが増えていくにつれ、泣けることも多い。

池津:その情景が自然と目の前にバーッと広がっちゃう。すると、ああやって悲しみのあまりトンチンカンになっている人とか「うん、確かにいますね!」と思えるので。

じろう:そういえば僕ら、お葬式のネタがすごく多いんです。田舎で、子供の頃からお葬式に何度も出ていた記憶があって。

池津:そうか。田舎は出る機会が多いかもしれないですね。

伊勢:なるほど、なるほど。

じろう:法事は悲しいというよりも、親戚が大勢集まってお菓子がいっぱい食べられる、むしろ楽しい行事として子供の頃は認識していたのかも。

ーーちょっと、お祭りみたいな感覚が確かにあります。

池津:親戚のおじさんが酔っ払って暴れちゃったりとかね(笑)。企画会議でみんなで話していた時も、そういう話で盛り上がってました。今回、昔ながらの地方の名家のお話になりそうなので。

池津祥子

ーーまた、今回は大人計画の女優さんばかりが5人も集まるわけなので、劇団員同士ならでは、みたいな部分もあったりするのでしょうか。

池津:このくらいの人数でお芝居するのが久しぶりだし、会議の時にそれぞれの好みをすごい勢いで喋っていたおかげで、みんなが興味あるもの、面白いと思うことを知ることができましたし。

ーー改めてそういうことを語る機会って、なさそうですよね。

伊勢:ないですねえ(笑)。

池津:このメンバーで、稽古場でがっつり芝居ができるんだと思うとものすごく楽しみです。

伊勢:そうですよね。私、なぜかさっきから宍戸さんの話ばっかりしてる気がするけど(笑)、特に「宍戸さんって、こんなこと考えてたんだ!」とか「こんなこと言うんだ?」って、今回ものすごく新鮮だったんです。だって、宍戸さんって本当にしゃべらない人で、楽屋でもいつも静かに笑っているだけなので。こんなに付き合い長いのに、面白い人だよなあってしみじみ思いました(笑)。それに、今回は確かにそれほど大人数じゃないから、稽古場でもそういうみんなの新鮮な一面が垣間見れるのかもしれないですね。このメンバーでは、中井さんと舞台を一緒にやるのは私は初めてなので。

池津:あ、私も初めてですよ!

伊勢:ひとりだけかなり年下なので(笑)。中井ちゃんがどんな人なのか、稽古場で観察できることも楽しみです。

ーーそして、改めてじろうさんとしては演劇に出ることについての楽しみと、難しいと思っていることはどんなことでしょうか。

じろう:実は、演劇に出る! という感覚は今回あまり持っていないんです。ただ、舞台に立って面白いことする、というくらいで。それに、人から演出をつけてもらう経験もほとんどないから、自分で出した意見に「全然違う」と言われた時、自分が果たしてどうなるのか……。

池津:どうしよう? 帰り道で泣いていたら。

一同:(笑)。

じろう:その時は、慰めてください。

伊勢:木野さんも、そこまで厳しいこと、じろうさんには言わないと思います。あまりにも、みんながめちゃくちゃな方向に走っちゃってるとかでなければ、そんなに激しい言葉は出て来ないはず。だけど、ちょっとハッタリかましてほしいな、なんて期待もあったりします(笑)。

ーーじろうさんは、叱られてみたいですか?

じろう:そういう気持ちも、実はちょっとあります(笑)。

シソンヌじろう

ーー今さら、叱られることなんて、ないですよね。

じろう:ないですよ。しかも僕は、芸人の中でも特に先輩に怒られないほうなので。そもそも、あまり悪目立ちしないタイプですから。

伊勢:そうですよ。怒るところなんて、なさそうですもん。

じろう:いや、だけど「帰れ!」って言われて「イヤですっ、帰りません!」とか言ってみたい。

伊勢:アハハハ、なるほど(笑)。

じろう:「イヤですっ、私は帰りません!」 「帰れ! 帰れって言ってんだよ!!」とか、大いにやり合いたいですねえ。

伊勢:それはそれで面白そう! ぜひ、そこのタイミングでちょこっと泣いてほしいなあ(笑)。

ーーでは、この舞台に興味をお持ちのお客さんに向けてメッセージをいただけたらなと思います。

池津:会議をやり出した初期の頃からもうずーっと楽しいままで、ここまでたどりついた公演なので。さらにこれを上回るような状態にして、お客様にお届けしたいなと思っております。ぜひ、劇場にお越しください。

伊勢:今回はじろうさんをゲストにお呼びしているので、まずはめったにない化学反応を……って、かっこ悪い言い回しですが(笑)。でもホント、この集団の中に一人だけ違う場所から入られるわけですから、その瞬間のお互いの反応は絶対に何かあるはずですから。そこを見逃さないでほしいです。

ーー最後にじろうさんからも、一言お願いします。

じろう:とにかく僕は、共演者の方々からここまで「面白いやつだ」と思っていただいているので。これが本番が終わる頃に「アイツ、あんまりそうでもなかったね、やっぱり長谷川さんと組んでいるから面白かったんだね」って言われないようにしたいし、ぜひ「一緒に芝居してみて、楽しかったな」と思ってもらいたい。中井さんだけはちょっと若いですけど、あとはみんなおじさんおばさんばっかりなので!(笑) お客さんにも「おじさんおばさんだらけでも、こんなにも面白いんだ! なんだか、自分も早くおじさんおばさんになりたくなってきたな」なんて、思ってもらえたら嬉しいですね!(笑)

(左から)伊勢志摩、シソンヌじろう、池津祥子

取材・文=田中里津子     撮影=中田智章

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