藤枝MYFCのエース矢村健が量産態勢に!「ライバルと思ってもらえるように」静岡ダービーは清水エスパルスに“噛みつく”!
J2藤枝MYFCのエース矢村健選手が直近5試合で5ゴールと量産態勢に入っています。9月22日はホームで迎える2位清水との大一番。昇格プレーオフ圏内の6位まで勝ち点差がわずか「2」と迫る中で、「ライバル、ダービーと認められるような試合をして、多くのサポーターにまたスタジアムに来たいと思ってもらいたい」と意気込んでいます。
一問一答
ーシュートを打つ場面で余裕が見える。
「3戦連発は自身初。(仙台戦の1点目は)立ち上がりにドミ(久富)君が狙い通りのところに蹴ってくれて、(ゴール右脇の)あの角度は昨年の仙台戦とそっくりな感じだった。(左のサイドネットに)打てるという自信があったのでゴールを見ずに流し込んだ」
ー2ゴールとも最終ラインからのロングパス。どのような狙いだったか。
「紅白戦では裏に出てくるボールがなかったので、(山原)康太郎やドミ君にも伝えていて、それがしっかり出たのかなと思う。2点目も(ゴールまで)距離はあったがファーストタッチが決まったので、流し込むだけだった。
自分が裏を狙っていることで空くスペースもあって、カジ(梶川)君がそこで受けてくれる。流動的に動いているからこそ、2点目も完全に崩した形で取れた。(ボールポゼッションとロングボールの)両方を兼ね備えていけば強さは出るかなと思う」
ー打てば入るというような“ゾーン”に入っているように見える。
「2点目は、切り返して打つ瞬間には入るなという感覚だった。力もしっかり抜けて打てているのは、シーズン序盤とは違うなと。ただ、注目されているここから、どれだけ点を取れるかだと思う」
ー左足でも2試合連発。
「苦手意識はないし、左足でも決められる感覚はある。どんな形でもゴールはゴール。ただ、2点で終わらず、3点、4点と決められるチャンスがあった。そこで決めていれば、試合ももう少し楽な展開になったし、数字も積み重ねられた。そこは伸びしろかなと思う」
ー終盤戦にきて量産態勢。成長していると感じているのか、持っている力を出せるようになってきたと感じているのか。
「どちらもある。もともとシュート感覚には自信があり、左足のシュートも得意だったので、決められていなかったのが問題だった。
ただ、ゴール前の冷静なタッチや判断は成長した部分。両方が合わさってだと思う。体が自然に動いている」
ー清水戦は2トップを組む千葉が契約の関係で出場できない。
「(千葉)寛汰とは成熟してきて、良いコンビネーション、距離感でプレーできている。自分が得点できているのも寛汰のおかげでもある。ただ、(代わりに誰が出ても)心配ないようにやってきた。しっかりとプレーを合わせていきたい」
ーホーム清水戦は昨季2−0で勝った。いいイメージで臨めるのでは。
「静岡の2チームがJ2にいる中で、エスパがいる2位という位置は、自分たちがいつか目指さなければいけないところ。現状の立ち位置は相手が上だが、4位の仙台に勝ったように下位のチームが勝てないということはない。食らい付く、かみつくというか、(勝敗が)どうなるか分からない場面で勝ちに転じさせたい」
ーサポーターが練習場に横断幕を掲げてくれた。
「エスパルスがどう思ってるかは分からないが、ライバル、ダービーとして認めてもらえるような戦いをしなければいけない。相手はダービーという熱い気持ちはないと思うが、下から上がってきた自分たちがしっかり勝って静岡を盛り上げること、藤枝が清水にどれだけやれるのかということをサポーターは楽しみにしてくれている。
静岡の多くの人を藤枝に駆け付けてもらえるようにするチャンスでもある。今季は愛媛戦で1万人近く集まってくれたのに勝てなかった悔しさがある。今回も同じくらいの観客が入ると思う。再び足を運んでもらえるような、サポーターが増えてくれるような試合にしたい」