六本木から別所哲也さんがやってきた!ルーツから子育てまでたっぷり語る
個性豊かな様々なゲストをお迎えして、幼少期のターニングポイントや、やる気スイッチの入った瞬間を深掘りしていく番組。メインパーソナリティの佐藤隆太さんと佐々木舞音アナウンサーの2人でお送りします。
9月2日(月)の放送のゲストは、俳優の別所哲也さんが登場!長年、多岐に渡る活躍をされてきた別所さんに、役者になったきっかけや父としてのプライベートな一面を聞いてみました!
佐藤:ようこそお越しくださいました!
佐々木:赤坂に来ていただいて光栄です!
別所:普段は六本木ですが、今日は赤坂です。よろしくお願いします。
大学で演劇に出会った別所さん、部活に捧げた高校時代は勉強に没頭して大学に合格!
佐々木:ラジオパーソナリティとしては、J-WAVE「東京モーニングラジオ」を15年以上にわたって担当されています。
別所:もう17~18年になりますかね、かれこれ。
佐々木:朝も早いじゃないですか。
別所:そうです!大体4時半ぐらいに起きて、5時過ぎに六本木ヒルズに行って、6時から生放送。それで9時には終わりますから、そこから朝ご飯食べて、何でも他のことできるわけです。
佐藤:ショートスリーパーなんですか。
別所:そうなんですよ。ショートスリーパーと言えば聞こえがいいんですけど、30分から1時間30分ぐらいのサイクルでぱっと目が覚めちゃうタイプです。
佐藤:いつ見ても本当にパワフルっていうイメージがやっぱ強いので、もう尊敬しちゃいます。
佐々木:大学入ってすぐにアメリカにも行かれていて、もう昔からパワフルなんですね!
別所:英語劇というのをやってまして、それが俳優になるきっかけだったので、その流れで、アメリカの映画のオーディションに合格してアメリカに行ったんです。
佐藤:そもそも、お芝居の世界に興味を持たれたのってどんなきっかけがあったんですか?
別所:大学に入って、そこで英語を勉強しなきゃなと思って、英語劇のサークル入ったんです。「英語ぐらい喋れないとこれから使ってもらえないだろうな」と思って始めたんですが、演劇に目覚めちゃったっていうか。
佐藤:それは面白い出会いですね、「英語を学びたい」というところから入ったんですね!
別所:そのときに、一つ先輩に川平慈英さん、ちょっと先輩の方で時任三郎さんとかいろんな方がいて。僕らの同じ流れでオダギリジョーさんとかいたね。
佐藤:上も下もそうそうたるメンバー!
別所:高校生までは特にお芝居を目指してるとかもなかったんです。静岡の藤枝東高校っていうサッカーの強い学校でバレーボールやってたんです。「体育会系は6年間やったらいいかな」と思って英語劇のサークル入って、そこで出会っちゃいました。
佐々木:勉強のほうは…?
佐々木:その後は慶応義塾大学に行かれたわけですよね。
別所:当時300人ぐらいの中で270番ぐらいでした。(笑)高3の夏から、もうなんていうか、一気に集中してそこで切り替えて。逆に他に部活なくなっちゃったからやることなくなっちゃったんですね。何かに没頭するのは好きだったので、集中してダーッとやりました。
佐藤:へ~!やっぱり、ブレない芯を感じますよね!
「モチベーションはすごく大事」子供の決断を尊重してあげる、父としての別所さん
佐藤:幼い頃から、家庭で何か「ご両親の教え」みたいなものってあったりするんですか?
別所:どうだろう。うちの父親は銀行員で母親が美容師なんですけど、「勉強しなさい」ってあんまり言われたことがなくて…だけど、なんか例えばそろばんやりたいとかピアノやりたいって言うと「いいよ!」ってやらせてくれたっていう感じでしたね。
佐藤:興味を持ったものを応援してくれたんですね!
別所:よく父親が言ったのは「哲也は何でもできちゃうけど、何でもできるんじゃなくて、これがやりたいとか、人に勝てないかもしれないけどでも好きだ!とかそういうことを大事にした方がいいぞ」って言われたの、今でも覚えてますね。
佐々木:親になってお子さんにもそういうふうに接したいなって思ってますか?
別所:思ってます!だからもう「食べたいものを食べたいときに食べたい」とかね、何かやりたいと思ったら、どうぞどうぞ!って。もうご飯だから上に来なさいとか、そんな感じで言うんじゃなくて、「やりたいだけやった後に来なさいね」みたいなことをしたいっていうのがありますかね。
佐藤:これ僕、同じ父親としてちょっと質問したいんですけど、興味を持ったことがあまり長続きせずに「やめたい」って子供が言ったときってどういうふうなスタンスでいらっしゃいますか?
別所:僕は「いいよ」って言います。まず「やめたい」って親に言ってきたとか、何か相当大変な決断を言うときなんじゃないかな、と思うんです。そう思ったときは「別に他の選択肢もあるし、いいんじゃないかな」ぐらいの軽い気持ちで言いますね。何かを頑張ってやり続けて見えることもたくさんあると思うんですよ。けど、“モチベーション”ってすごい大事だから、一旦そこから距離を置くと「もう1回やりたいな」って思うときもあるだろうし、また違うものを発見するチャンスにもなるかもしれないですからね。
佐藤:確かに!追求することもせずに、ちゃんと認めるって大事かもしれない。自分の中で覚悟した上で言ってますもんね。
ショートスリーパーな別所さん、演劇を始めたきっかけやご家庭での様子などパワフルな一面を見ることができました。バイタリティ溢れる別所さんに佐藤さんも思わず「弟子入りしたい」と脱帽していました。
(TBSラジオ『やる気スイッチラヂオ アストルム』より抜粋)