吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな 【ナジませて釣る簡単セット#4】
テーマは「ナジませて釣る簡単セット」。茨城県古河市にある三和新池での吉田の釣果は15時までに47枚と、当日はほぼ竿頭に近い数字だった。勝因は吉田の腕?それともバラケがよかったのか?
高活性もあるのだが
まずはおわびと訂正。前回のタックル図に食わせは感嘆(さなぎ粉漬け)とありましたが、さなぎ感嘆の誤りです。ちなみに当日のさなぎ感嘆とは以下のとおり。
感嘆1袋+さなぎ粉30㏄+粘力付属スプーン2杯をあらかじめ混ぜて用意しておく=A。
A10㏄+水13㏄をシェイク作りのポンプ出し。
吉田康雄
「関口さーん、しっかりしてくださいよ!感嘆のさなぎ漬けなんて聞いたことがありませんから(怒)」
ごめんごめん、って君に謝る前に読者の皆さんに頭を下げないとだな。本当に申し訳ありませんでした。
ところでどこまで話したっけ?
吉田康雄
「バラケとセッティングを変えて、その後のボクはノリノリになったところまでです(笑)」
おーそうだった。ふぶきのパッケージに書かれていたバラケブレンドを浅ダナ用からチョウチン用にチェンジしたんだったよね。
吉田康雄
「そうです。ウキもちょっと大きくして下ハリスも詰めました」
要するにエサもセッティングも、より高活性対応に移行したってことだよね。
吉田康雄
「はい。池自体のポテンシャルに助けられた部分もあるかと思われますけどね」
そこなんだけどね、今回はナジませるセット釣りで釣りきれるかがテーマだったわけだけど、納竿までの釣況を見てもあっさりクリアしてしまった感じだよね。まあ吉田の腕がいいと言えばそれまでなんだけどさ。
吉田康雄
「いえいえ(笑)」
でもね、少なからず魚の活性も高かったのは確かだよね。そこでふぶきに話がいくんだけど、ふぶきってエサは接近戦に強いって言われているでしょ。つまり、ハリス段差は狭めでも勝負になるみたいな。
ふぶきに助けられた?
要するに今回のような釣況だよね。だとしたらふぶきの性能に助けられたとも言えなくはないかなぁ。どうだろう?だってふぶきのうたい文句に『接近戦に強い』と書かれているわけだし。
吉田康雄
「いい点に気づきましたね!もちろんボクの腕がいいのは当然なんですが(笑)、ふぶきがあったからこそバラケの近くに魚が保てたと言えるでしょうね。これはあくまで例年のパターンと前置きしますが、いつもなら2月のこの時期(取材時点)に下ハリスが35cmで決まるとはちょっと考えにくいんですよ。最低でも45cmとか50cm(上ハリス8cm)とか、そのくらいだと思われるんです。ところが今回は60cmからスタートして最終的には35cmまで詰めました。これって自分の中では例年からすると異例の短さなんです」
キミの腕じゃなく池の活性がそうさせたとも言えるけどね。
吉田康雄
「はい。それはもちろんです。何度も言わせないでください(笑)。んでこれは後付け理論になるのですが、仮にふぶきを使ったバラケを使用するのが前提であるなら、スタートからいつも(自分の基準)より狭めのハリス段差でもいいのかなって感じたんです」
なるほどね、それが仮に正しい論理なら今回のような60cmスタートでは正解への道が遠回りになるってことかな?
吉田康雄
「かもしれないってことですね。ですからふぶきを使うのであれば、接近戦を想定したセッティングを最初から施したほうがベターかなと思えるんです」
釣果は47枚
それは釣況の如何を問わずってこと?
吉田康雄
「いえいえ、もちろん釣況は大切な要素です。ですからたとえば今日は渋いと判断して仮に8-60cmスタートが自分の中では標準だとするなら下は55cmとか50cmとかにするのもありなんじゃないかってことです」
渋いなりの段差にはするけど基準よりは狭めってことだね?
吉田康雄
「はい。ふぶきの特徴をつかんだセッティングって、きっとあると思うんですよね」
なるほどね。ただこのエサを使えばいいではなく、それに合ったセッティングがある。そういうことだよね。
吉田康雄
「はい!」
なお、15時まで釣り続けた吉田の釣果は47枚。この時期にして大釣りと言ってもいい釣果だった。釣り方は終始ナジませるセットで、とくにそれ以外変わった点はなし。
すでに季節は春。しかしまだまだ両ダンゴにはほど遠いだろう。そのような端境期こそ、今回吉田が提案したふぶきを使ったナジませるセット釣りが活躍するのではないだろうか。抜きセットと比べて釣りの難易度は低いと思われるので、この機会にぜひ試してみてはいかがだろうか。その際のバラケブレンドはふぶきの裏書きに書かれた浅ダナ用、もしくはチョウチン用を釣り方に関係なく試してほしい。
次回は「みんな大好き霞ヶ浦水系」です。
<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>
この記事は『週刊へらニュース』2024年3月22日号に掲載された記事を再編集したものになります。