客の9割が注文する看板メニューは麻婆茄子×中華麺!富山の老舗中華店【東華園】
富山市のまちなかを流れるいたち川。
延命地蔵や子安地蔵などで有名なおだやかな川沿いの清水町に、創業48年の老舗町中華「東華園」があります。
創業48年の佇まいをそのまま残す安心の町中華
店構えはいかにも年季が入った様子。
ですが、しっかり営業中で、常連客がひっきりなしに訪れる富山市のまちなかを代表する町中華です。
店内はそこまで広くありません。
赤い天板のテーブル席に、黒板に書かれた味のあるフォントのメニューなど、こちらも店構えと同様、昔から変わらない時の流れを感じさせます。
店を切り盛りするのは、81歳の綿俊市さん。
カウンター越しに見せる綿さんの笑顔に、店と一緒に積み重ねてきた長い年月を感じ取れ、どこかほっとする印象です。
たっぷりのひき肉に大ぶりのナスがごろんごろん
客の9割が注文する「麻婆茄子」
チャーハン、餃子、酢豚にカニ玉など、豊富なメニューは町中華ならではですが、客の9割近くが注文するというのが「麻婆茄子」を使ったメニューです。
たっぷりのひき肉とピリ辛のあんに、大きく切ったナスがごろんごろんと絡む絶妙な味わい。
なかでも店の看板メニューとなっているのが、「マーボナスラーメン」と「マーボナス焼麺」です。
「麺の上にのっけたらおいしんじゃない?」という綿さんの息子のアイデアから生まれました。
こちらは、マーボナス焼麺。
かた焼きそばのように焼き目をつけた中華麺に、たっぷりと麻婆茄子がかかっています。
ナスは高温の油で素揚げにし、水分やうま味を閉じ込めるのがポイント。
噛んだ瞬間にナスの水分があふれ出し、まるで熱々のナスのジュースを飲んでいるかのよう。
たっぷり麻婆が絡んだ焼麺を持ち上げると、ずっしりと重みが。
ひき肉たっぷりのピリ辛麻婆に香ばしい麺が絡み、食べごたえも抜群です。
さらに、ここからのお楽しみが…
「麺を3分の2くらい食べたら、ごはんを入れられって言うの」と、奥さんの久美子さん。
セットでミニライスがついてくるので、ウマ辛麻婆茄子をオンザライス!
ひき肉の旨みがたっぷり凝縮された麻婆ソースとごま油香る大ぶりの茄子は、ごはんと合わないわけがありません。
麺に、ごはんに、箸がどんどん進みます。
「お店をオープンしてあと2年で50年だから、それまでは頑張ってやりたいね」と話す綿夫妻。
最近では、綿さん夫妻の体をいたわって、客が自ら率先してお盆を運ぶ姿も見られるようになってきました。こんな光景も、ふたりが培ってきた人情味ある町中華の店ならでは。
歴史を感じる店の佇まいと一緒に、その味わいを楽しんでください。
【店舗情報】
【中華料理 東華園】
住 所 富山県富山市清水町3丁目6-14
営 業 11:00~14:30
電 話 076-422-4534
定休日 月曜
出典:KNBテレビ「いっちゃん☆KNB新春SP」
2024年1月3日放送
記事編集:nan-nan編集部