お店大賞 区内2店舗大賞に ネパール料理店、鶏卵直売所
第21回相模原お店大賞が1月10日に発表され、エスニック・ネパール料理アニタ(相模大野)が飲食業部門で、昔の味たまご直売所(麻溝台)が小売・サービス業部門でそれぞれ大賞を受賞した。受賞店舗は喜びを語った。
エスニック・ネパール料理アニタはネパール出身のマナンダール・アニタさんが2000年に開店。家族4人で店を営んでいる。店舗では焼きそばやカレーなどの家庭料理を提供。水を使わず野菜の水分で作るカレーや皮から手作りする蒸し餃子、現地から仕入れるスパイスなど「ネパールの味」にこだわっている。
開店当初から女子大通り商店街に加入し、もんじぇ祭りなど地元のイベントに参加してきた。東日本大震災では被災地でカレーを振る舞い、地域の子ども食堂へ食事を提供するなど地域貢献にも力を入れる。「困ったときはお互い様」とアニタさん。「皆様のおかげで受賞でき嬉しく思う。ネパールに行ったことがない人もぜひ食べに来て」と話す。
鶏卵業の「昔の味たまご直売所」は直売や通販で販売。飲食店やスーパーなど、個人から企業まで幅広い顧客を持つ。社長の田中亮(あきら)さんは「まさかこのお店で取れるとは思わなかった。お客さんの支えがあったからこそ」と喜びを話す。
同所は養鶏場を営んでいた先代の父・紘さんが約35年前に開店。「良い餌・環境・水を維持する」にこだわり、高価な魚粉を使うことで卵のコクを出している。
田中さんが店を引き継いだ2000年頃は販売に苦戦していた。卵を担ぎ、相模大野の飲食店へ営業をかけるも契約は取れず。そこでダイレクトメールに切り替えると、初めて1件の契約に成功した。試行錯誤を重ね取引先を拡大。現在はSNSにも注力している。田中さんは「大賞は通信簿のようなもの。今まで通り真面目にやって、100年、200年につなげていきたい」と話した。
また区内では文房具店オオヌマ(北里)が小売・サービス部門で準大賞を受賞した。