壁紙掃除|汚れの原因や壁紙の種類に応じた方法、掃除の流れも解説
「壁紙掃除の正しい方法が知りたい」
「水拭きできない壁紙掃除はどうすれば正解なの?」
室内を清潔に保つには、壁紙掃除が欠かせません。こまめにお手入れすることで、壁紙を長持ちさせることも可能です。
この記事では、汚れの原因や壁紙の種類に応じた適切な掃除方法、壁紙掃除の流れや汚れを防ぐポイントについて、くわしく解説します。
効率よく壁紙掃除を行いたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
【原因別】壁紙掃除の方法
壁紙の汚れはホコリやカビ、手あか、ヤニなど、さまざまな原因によって発生します。
汚れの原因に応じて適切な掃除方法を選んで、壁紙をきれいにしましょう。
ホコリ
壁紙の溝に溜まったホコリは、ハンディワイパーでやさしく拭き取りましょう。
特に手の届かないところは、ホコリが多く溜まっていることがあります。上から下に向けてホコリを落としていくように掃除するとよいでしょう。
頑固なホコリは、掃除機のブラシ付きノズルを使って吸い取ると効果的です。
カビ
湿気やホコリが多い場所では、壁紙にカビが発生しやすくなります。
アルコール除菌スプレーやカビ取り剤を布に染み込ませ、軽く叩くようにして拭き取るとよいでしょう。
日焼け
壁紙が日焼けし、色あせが目立つことがあります。日焼けが進むと、掃除では対処が困難です。
軽い日焼けであれば、水を含んだメラミンスポンジで軽くこすると、多少は改善できるでしょう。
落書き
鉛筆汚れは、基本的に消しゴムで落とせます。消しゴムでも落ちない場合は、上からメラミンスポンジでこするとよいでしょう。
クレヨンやペンによる汚れは、水性か油性かによって掃除方法が異なります。
水性の場合は鉛筆と同じく、消しゴムかメラミンスポンジを使い、油性の場合は消毒用エタノールを使うと、汚れが落ちるでしょう。
手あか・皮脂汚れ
スイッチやドアノブ周辺の壁紙には、手あかや皮脂がつきやすく、放置すると黒ずみの原因になります。
手あかや皮脂汚れは、中性洗剤や重曹水を含ませた布で、軽く叩くように拭き取りましょう。
そのほか、アルカリ電解水を使うのも効果的です。
ヤニ
タバコのヤニ汚れは、放置すると黄ばみやベタつき、においの原因になります。
まずは中性洗剤をスプレーし、布で拭き取りましょう。
頑固な汚れには、重曹水やセスキ炭酸ソーダを使うことをおすすめします。
調理汚れ
油や調味料などによる調理汚れは、まず水拭きで落ちないか確認しましょう。
汚れが落ちない場合には、中性洗剤や重曹水、セスキ炭酸ソーダなどを吹きかけ、しばらく置いてから拭き取るとスムーズに落とせます。
ペットによる汚れ
ペットによる汚れは、まず水拭きします。
それでも落ちない場合には、中性洗剤や重曹、セスキ炭酸ソーダを使って拭き取りましょう。
おしっこ汚れは、クエン酸水を使うとにおいも落ちるためおすすめです。
【壁紙の種類別】掃除の注意点
壁紙掃除では、汚れの原因だけでなく、壁紙の素材にも注意が必要です。
適切な方法で掃除をしないと、汚れが落ちにくいだけでなく、壁紙を傷めてしまうこともあります。
壁紙の種類別に、掃除方法をくわしく見ていきましょう。
ビニール壁紙
ビニール壁紙(ビニールクロス)は、水や洗剤を使って掃除できます。
固く絞ったタオルやスポンジで拭き取り、汚れが目立つ場合は中性洗剤を水に含ませて掃除するとよいでしょう。
ただし、強い力でこすると壁のコーティングが傷んでしまうため、注意が必要です。
紙壁紙
紙素材の壁紙は基本的に水に弱いため、乾拭きで掃除します。汚れが落ちない場合は、乾いた布でやさしく叩いて汚れを吸い取りましょう。
紙壁紙に汚れがつくと落ちにくいため、普段から汚さないような対策も重要です。
布壁紙(織物)
布壁紙はデザイン性に優れていますが、ホコリがつきやすいのが特徴です。
掃除をする際は、掃除機を使ってホコリを吸い取りましょう。
水拭きや洗剤の使用は避け、固く絞った布でやさしく汚れを落としましょう。
無機質系壁紙
珪藻土などの無機質系壁紙は、水分を吸うとシミや傷みの原因になるため、水拭きは避けます。
掃除をする際は、はたきでホコリを落とし、乾いた布で軽く叩いて汚れを落としましょう。
木質系壁紙
木目壁などの木質系壁紙を掃除する際も、はたきでホコリを落としましょう。
汚れが気になる場合は、消毒用エタノールを含ませたキッチンペーパーで拭き取ります。
なお、白い壁紙についた汚れを取る方法についてくわしく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
壁紙掃除の流れ
壁紙掃除は、以下の流れで行うとスムーズです。
・ステップ1.壁紙の種類や汚れの原因を確認する・ステップ2.掃除箇所周辺を整理する・ステップ3.換気を行う・ステップ4.壁紙掃除を行う・ステップ5.時間をおいて掃除箇所をチェックする
それぞれのステップをくわしく解説します。
ステップ1.壁紙の種類や汚れの原因を確認する
まず、掃除する壁紙の種類と汚れの原因を確認しましょう。
壁紙に使われている素材や汚れの原因によって、適切な掃除方法は異なります。
特に水を使用できるかどうかは、重要なチェックポイントです。
「汚れが落ちない」「壁紙を傷つけてしまった」ということがないよう、十分に確認しましょう。
ステップ2.掃除箇所周辺を整理する
壁紙掃除を始める前には、掃除する場所の周辺を片づけましょう。
掃除しやすいスペースを確保するとともに、家具類に汚れを移さないためにも大切なステップです。
移動が難しい家具や家電がある場合には、ビニールシートなどで保護するとよいでしょう。
ステップ3.換気を行う
壁紙掃除の前には、必ず窓を開けて換気を行いましょう。
特にカビ取り剤や洗剤を使用する場合は、化学成分が充満しないよう注意します。
壁紙掃除では、空気中に汚れが飛散することもあるため、掃除前後の換気を徹底しましょう。
ステップ4.壁紙掃除を行う
換気した後は、汚れの種類に応じた方法で壁紙を掃除します。
ホコリはハンディーモップで取り除き、油汚れやヤニは重曹水やセスキ炭酸ソーダを使って拭き取ります。
カビの場合は、アルコール除菌スプレーやカビ取り剤を使用しましょう。
ステップ5.時間をおいて掃除箇所をチェックする
掃除が終わったら、しばらく時間をおいて壁紙の状態を確認しましょう。
洗剤や水分が残っているとカビの原因になるため、完全に乾いているかチェックします。
残った汚れが気になり、再度掃除する場合には、壁紙がしっかり乾いてから行うとよいでしょう。
【壁紙掃除の手間を減らす】汚れを防ぐポイント5つ
壁紙の汚れを減らすポイントは、以下の5つです。
・ポイント1.汚れに強い壁紙を選ぶ・ポイント2.こまめに換気する・ポイント3.家具類を壁から少し離す・ポイント4.表面をこまめに拭く・ポイント5.直射日光を避ける
それぞれくわしく見ていきましょう。
ポイント1.汚れに強い壁紙を選ぶ
壁紙の種類には、保護フィルムが貼られたものや、撥水加工が施されているものがあります。
これらは汚れがつきにくいため、おすすめです。
表面が汚れた場合でも、軽く拭くだけで簡単に汚れを落とせます。
特に、汚れがつきやすい箇所の壁紙に取り入れてみるとよいでしょう。
ポイント2.こまめに換気する
こまめな換気も重要です。
キッチンや浴室付近の壁紙については、窓を開けたり換気扇を回したりして、湿気によるカビを防ぎましょう。
タバコを吸う場所では空気清浄機を使用することで、壁紙へのヤニの付着を軽減できます。
意識して換気を行い、壁紙が汚れるのを防ぎましょう。
ポイント3.家具類を壁から少し離す
壁紙の汚れを防ぐには、家具・家電と壁の間に少し隙間を設けることもおすすめです。
家具や家電が壁についた状態の場合、静電気によってホコリがつきやすくなります。
壁から少し離すことで結露やカビ、壁紙の変色を防げるでしょう。
ポイント4.表面をこまめに拭く
日常的に壁紙の表面を拭くことも、しつこい汚れを防ぐ方法の1つです。
特に調理後、壁紙に油汚れが残っているとホコリがつき、湿気やカビの原因となります。
表面をこまめに拭くことで壁紙の劣化を防げるだけでなく、清潔な環境も維持できるでしょう。
ポイント5.直射日光を避ける
壁紙は一度日焼けすると、掃除で元の状態に戻すのは困難です。
そのため、普段から直射日光を避けることが求められます。
特に、窓際の壁紙は日焼けによって劣化しやすいため、カーテンやブラインドを活用して直射日光を避けるとよいでしょう。
まとめ:壁紙掃除は汚れの原因や壁紙の種類に注意|普段のこまめな手入れも意識しよう
この記事では、汚れの原因や壁紙の種類に応じた適切な掃除方法、壁紙掃除の流れや汚れを防ぐポイントについて解説しました。
壁紙をきれいに保つには、ホコリやカビ、手あかなど汚れに合わせて適切な掃除方法を選ぶことが大切です。
また普段の乾拭きなど、こまめに手入れすることで、しつこい汚れを防止できるでしょう。
