熟睡しているかの判断は?睡眠の質チェック項目で確かめてみよう【眠れなくなるほど面白い 図解 疲労回復の話】
しっかり眠れているかはどう判断する?
起床4時間後の気分をチェック!
朝は目覚まし時計の大きな音で目が覚めるという人がいますが、実はそれ、自律神経にとってはあまりよいことではありません。音を聞いた途端に交感神経が緊張し、心拍数や血圧が気に上昇。朝から疲れてしまうからです。
理想は睡眠中に優位だった副交感神経が起きる前の10〜15分くらいの間に徐々に交感神経に切り替わり、自然に目覚めること。そうすると自律神経のバランスが整った状態で気持ちよく目を覚ますことができるのです。
この「起きてすぐ」のときの感覚が熟睡度をはかる1つの目安になりますが、さらにもう1つのタイミングが起床4時間後です。起床後、副交感神経が交感神経に切り替わると同時に、脳も活性化していき、起床後4時間の段階で脳の覚醒度は最も高くなります。
午前中は仕事がはかどるといわれるのはこのためです。ところが、このとき、「まだ眠い」「体がだるい」と感じるようであれば、睡眠で脳の疲労がとれていない証拠です。
睡眠負債が蓄積されると疲労による作業効率の低下を自覚しにくくなりますので、起床後と4時間後の感覚をつかみ、自律神経の状態を知ることが疲れを長引かせないコツなのです。そのほか、睡眠の質チェックは次のチェック項目を確認してみましょう。
睡眠の質がよくなったかチェック
□ 睡眠中に一度も目が覚めない□ 目覚まし時計がなくても自然に目が覚める□ 寝起きのだるさや不快感がない□ 肌にハリがあると感じる□ 朝食をおいしく食べられる□ 通勤電車で座っても眠くならない□ 足取り軽く歩くことができる□ 午前中、仕事がはかどる□ 新しいアイデアが湧いてくる□ 起床後4時間に眠気を感じない
こんな人は睡眠の質が落ちている
起床後4時間後に眠くなるどこでもすぐ眠ってしまう休日に寝だめしてしまう
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 疲労回復の話』著:梶本修身