ネットショップ作成サービスのBASEに対してバッファローの牧寛之社長がTOBを開始
ネットショップ作成サービス「BASE(ベイス)」を運営するBASEに対して、バッファロー(旧メルコホールディングス)の牧寛之社長がTOB(株式公開買い付け)を開始した。買付価格は1株400円で、所有割合を現在の14.55%から30%まで増やす考えでいる。現在の筆頭株主は創業者でCEOの鶴岡裕太氏。
バッファローは1975年に名古屋で創業したデジタル家電やパソコン周辺機器を開発・販売するメーカーで、旧社名のメルコ(MELCO)は牧技術研究所(Maki Engineering Laboratory Company)の略称。同社の2025年3月期の通期連結決算は、売上高は1431億7000万円(前年比1.8%減)、営業利益は88億9900万円(同242.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は60億600万円(同99.4%増)だった。牧寛之氏は2015年に社長に就任している。
牧氏が5月7日に代理人を通してBASEに提出した説明書によると、収益性を改善すればBASEが楽天グループを超える日本最大のEC・フィンテックプラットフォーマーになる可能性があると捉えていることから、TOBを実施したとしている。楽天グループの時価総額は約1兆8483億円で、BASEの時価総額は約553億円。