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ChatGPTやGeminiで業務効率UP 人に仕事を頼むのが苦手な人ほどおすすめ【プロのゆる生成AI活用術】

りっすん

「そろそろ生成AIを仕事で使った方がいいのかな?」と思いつつも、「どう指示(プロンプト)すればいいか分からないし、自分でやった方が早い」と感じている方、少なくないのではないでしょうか?

しかし「自分でやった方が早い」と考えている「仕事を頼むのが苦手な人」ほど、ChatGPTやGeminiといった生成AIの活用をおすすめしたいと話すのは、IT企業で生成AI推進を担当しているえこちこさん。

生成AIには興味はあるけど……という方に向けて活用法を優しく紹介する本シリーズ。第2回は「生成AIは仕事でどう生かせるか」を軸に、各サービスの特徴や向き不向きを紹介します。

仕事で使うならどの生成AIがいい?

💡POINT
•ChatGPTは文章作成や関数の作成が得意
•Googleのサービスを活用しているならGeminiが◎
  •生成AIは便利!だけど、仕事で使うなら必ず「自分で正誤確認」を


前回は代表的な生成AIとして、ChatGPT、Gemini、Claudeの3つをご紹介しました。

今回もその3つに絞りつつ、仕事における「使いどころ」と「得意・不得意」を改めて整理してみます。

《画像:ChatGPTにまとめてもらいました》

今の生成AIはどれも優秀。正直、どれを使っても大きな差はないという前提で、個人的にはざっくりと以下のように使い分けています。


ChatGPT:文章作成、アイデア出し、Excelやスプレッドシートの関数生成
Gemini:リサーチ、スライド案の作成
Claude:長文整理、議事録の要約

またGoogleドキュメントやスプレッドシート、GmailなどGoogleのサービスを業務で使っているなら、Geminiが便利

「この日程、Googleカレンダーに入れて」と話しかけるだけで予定を登録してくれるなど、連携のスムーズさが魅力です!

《画像:Googleを活用するならGemini!》

メールの文面をそのまま渡すと、スケジュール画面を開かずともカレンダーに追加してくれます。

ただし、どのAIを使うにしても「常に正しい情報を出してくれるとは限らない」という前提は忘れないでください。

びっくりするほど自信満々に間違った情報を出すこともありますので、特に仕事で使う際には出力を鵜呑みにせず、自分の目でしっかり正誤を確認するようにしましょう。

なぜ「人に仕事を頼むのが苦手な人」におすすめなの?

💡POINT
•生成AIなら相手の都合を気にせずいつでも仕事を振れる
•背景や目的をきちんと伝えれば、高い精度のアウトプットが返ってくる
  •最近は音声入力の精度も高め


私も社会人歴20年目に近づいてきましたが、「人に仕事を頼む」というのは、どうにも苦手なままです。理由はいろいろあります。


•説明が面倒。説明してる時間で自分でやった方が早い気がする
•後輩に雑用を頼むことに、どこか引け目を感じてしまう
•頼んだはいいけど「進んでるかな……?」とソワソワする

でも生成AIなら、こうしたモヤモヤとは無縁。

相手の都合を気にせず24時間いつでも仕事を振れますし、何度やり直しを頼んでもOK。「ごめん、私の指示が間違ってた!」と謝っても、嫌な顔ひとつせず「分かりました!」と返してくれる。

私にとって生成AIは「知識は豊富だけど、現場経験が浅くてまだ業務の進め方がよく分かっていない新人さん」のような存在です。ちゃんと背景や目的を伝えてあげれば、驚くほど精度の高いアウトプットを返してくれます

指示(プロンプト)がうまく出せないときは、「何から始めればいい?」と聞くのもおすすめ。ToDoリストごと提案してくれるケースもあります。

最近は音声入力を活用することも増えてきました。聞き取りの精度が高いですし、話し方が少しくらいたどたどしくてもちゃんと意図をくみ取ってくれるので助かります。

業務効率をUPする活用事例の紹介

💡POINT
•アンケートの設問から分析まで
•「関数」が分からなくなったら
  •画像生成がうまくいかない場合は「新しいチャット」で

では実際に、生成AIにはどんな仕事を頼めるのか? 具体的な例をいくつか紹介しましょう!

ケース1:アンケート設計&分析

アンケートの設問を考えるのって地味に時間がかかりますよね。

そういった「めちゃくちゃ大きい仕事ではないけど、スキマ時間にやるのは重いタスク」は生成AIと相性ピッタリ。

「勉強会を開いたので、満足度と改善点を把握したいから、それが分かるようなアンケート項目を10個つくって」と伝えるだけで1分もかからずに出てきます。

《画像:ChatGPTに聞いてみました》

Googleスプレッドシートなどで集計した回答は、PDFなどにエクスポートしたのち生成AIにアップロード。「チーム共有用のサマリを作って」と頼めば、すぐに報告資料が完成します。

ケース2:スプレッドシートの関数サポート

Excelやスプレッドシートで業務を進めていると「あの関数、なんだっけ……?」と悩む場面、ありますよね。

検索してもピッタリの答えがなかなか見つからない。そんなときは、画面のスクショを添えて質問すると、コピペするだけで使える関数を提示してくれます。

《画像:ChatGPTに聞いてみました》

また「こういう数値を出したいときって、どうすればいいんだろ……?」という時も手厚くフォローしてくれます。

ケース3: 図やアイコンの作成

プレゼン資料にちょっとしたイラストや図が欲しいとき、今までは素材サイト等で“それっぽい”画像を探していましたが、今はChatGPTに描いてもらうという選択肢があります。

簡単な構成図やラフなアイコンなら、数分で作れます。検索して合ったものを探すより時間短縮になりますよ!

《画像:ChatGPTに聞いてみました》


「正方形で」「背景は透過で」などのお願いもすぐ聞いてくれます。

ただ、画像生成は「うまくいかなかった」という経験がある方もいると思います。

そこでおすすめなのが「違うかも?」と思ったらそのまま続けず“新しいチャット”でゼロから再生成すること。

実は画像生成の場合は「修正」があまり得意ではなく、トンチンカンな修正案を提案してくることも多いのです。

ケース4:ダミーデータの作成

サンプルユーザーのデータが10名分欲しい」

こんな業務こそ生成AIがおすすめ。架空の名前から年齢、仕事などなんでもすぐに作成してくれます。


📱 📱 📱

生成AIは「人に仕事を頼むのが苦手」という人にとって、遠慮なく頼れる存在になってくれます。

最初は「なんか違う……?」と感じることもあるかもしれません。でも、やり取りを重ねていくうちに、お互いの距離感が縮まっていきます。
何より「全部自分でやらなきゃ」という思い込みから解放されると、心に余白が生まれます

次回は「育児や家事にも生成AIが使える?」をテーマにお届け予定。日常生活の中で生成AIがどんなふうに助けてくれるのか? お楽しみに!


編集:はてな編集部

著者:えこちこ

東京都在住。IT企業勤務18年目。様々なWebサービスのPMや編集を経て、現在は生成AIを使ったプロダクトを担当。11歳と2歳の男児の母。

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