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【2024年版】ピックアップ!1月に開催されるお城イベント・展覧会

城びと

【2024年版】ピックアップ!1月に開催されるお城イベント・展覧会

2023年も残すところあとわずかですが、年始の予定もそろそろ計画したいところ。2024年の新春は、お城気分を満喫できるイベントと共に過ごしてはいかがでしょうか? 「国宝松本城 新春祝賀特別公開」や、普段は開放していない歴史的空間に入室できる「二条城の早春」など、全国各地のイベントをご紹介します。

【二条城/京都府京都市】二条城の早春

左:<黒書院>三の間 右上:香雲亭から見える庭園「清流園」 右下:香雲亭で振る舞われる特別昼食(画像提供:京都市PR事務局)

国宝・二の丸御殿の障壁画や天井画を間近に鑑賞できる

新春から世界遺産・二条城の歴史や文化の魅力に触れることのできるイベントとして「二条城の早春」を開催。大政奉還の意思の表明がされた国宝・二の丸御殿において、将軍と対面する公家や大名の控室だったとされる<黒書院>三の間へ特別に入室し、障壁画(模写)や天井画を間近に鑑賞できます(1月24日~1月29日)。さらに展示収蔵館では障壁画の原画を公開(12月21日~2月21日)。秋から冬にかけての景物と共に松が描かれた障壁画が、初春気分を楽しませてくれることでしょう。

さらに、普段非公開の香雲亭では人数限定・完全予約制の特別昼食を提供(1月6日~2月25日)。昭和の名作庭家・中根金作の設計による庭園「清流園」を眺めながら、老舗料亭が提供する京料理を優雅に堪能してはいかがでしょうか

【二条城の早春】

開催日:2024年1月4日(木)~2月25日(日)

開催時間:イベントによって異なります(開城時間は8:45~16:00)

会場:二条城

料金:イベントによって異なります(別途入城料1300円が必要)

【松本城/長野県松本市】国宝松本城 新春祝賀特別公開

三が日の間は毎朝、国宝松本城おもてなし隊が黒門を開門する(写真提供:松本城管理課)

国宝松本城古城太鼓の皆さんが松本城をバックに和太鼓の演奏を披露(写真提供:松本城管理課)

三が日は国宝松本城へ足を運ぼう

国宝松本城で多くの人に新年を祝ってもらえるよう、「新春祝賀特別公開」が開催。三が日の間、本丸庭園が無料開放され、より気軽に足を運ぶことができます。ほかにも、国宝松本城おもてなし隊が黒門を開門する「新春開門の儀」、国宝松本城古城太鼓の演奏、甲冑武者と松本市のマスコットキャラクター「アルプちゃん」と一緒に松本城を背景にした記念撮影なども実施します。新春ならではの特別な雰囲気が漂う松本城めぐりを楽しんではいかがでしょうか。

【国宝松本城 新春祝賀特別公開】

開催日:2024年1月1日(月・祝)~1月3日(水)

開催時間:10:00~15:30(最終入場15:00)

会場:松本城 本丸庭園

料金:無料(天守登閣は有料)

【首里城/沖縄県那覇市】新春の宴~首里城で迎える初春の慶び~

首里城で毎年恒例の「新春の宴」を2024年も開催。琉球王国時代に行われた正月儀式「朝拝御規式(ちょうはいおきしき)」のほか、国王と王妃の姿を間近に見ることができる「国王・王妃出御」、琉球王国時代の宮廷音楽「御座楽(うざがく)」の演奏、琉球舞踊や琉球古典音楽演奏を披露する「琉球芸能の宴」など、お正月らしい華やかなイベントが盛りだくさん!

ほかにも、首里城解説員が首里城の歴史・文化について解説する「新春特別ぐるっとツアー」、正殿復元工事の端材を用いたストラップ作りなど、お城好きにおすすめのイベントもぜひご体験ください。

【新春の宴~首里城で迎える初春の慶び~】

開催日:2024年1月1日(月・祝)~1月3日(水)

開催時間:イベントによって異なります

会場:首里城公園

料金:400円(沖縄県民割320円)

【今帰仁城/沖縄県国頭郡】第17回今帰仁グスク桜まつり

画像提供:一般社団法人 今帰仁村観光協会

ひと足早い春の訪れを沖縄のグスクで感じる

世界遺産・今帰仁城で毎年開催されている恒例の桜まつり。今回も今帰仁城跡と毎年1月中旬から2月初めにかけて咲き誇る桜(ヒカンザクラ)や城壁を、青や緑などの光で美しくライトアップ。さらに、平朗門から城内へと続く参道でも、ロウソクの灯りによる「グスク花あかり」が演出され、城内を幻想的に彩ります。また昼間も、今帰仁の史跡巡りガイドツアーや、村内の事業者がとっておきの品を販売する「さくらマルシェ」に伝統芸能公演など楽しいイベントを実施します。

【第17回今帰仁グスク桜まつり】

開催日:2024年1月20日(土)~1月28日(日)

開催時間:8:00〜21:00(最終入場20:30)※ライトアップは18:00~21:00

会場:今帰仁城跡

料金:600円

【高知県】企画展「福をよぶ 城博コレクション~わきたつめでたきもの~」

高知城歴史博物館で福いっぱいの企画展を開催

2017年3月に高知城のふもとに開館し、土佐藩主山内家伝来の貴重な資料や土佐藩・高知県ゆかりの資料を公開している高知城歴史博物館(通称:城博)で、新春にふさわしい企画展を開催。鶴亀や三福神などおめでたい図柄の資料のほか、2024年の干支である辰にちなみ、龍をモチーフにした美術工芸品をご紹介。さらに、土佐藩ならではの正月行事に関連する資料や、山内家にゆかりのある重要文化財の刀剣4振(太刀 号 一国兼光、太刀 号 今村兼光、太刀 銘 国時、太刀 銘 康光)を特別展示します。伝統技術に裏打ちされたおめでたい品々をぜひご鑑賞ください。

【福をよぶ 城博コレクション~わきたつめでたきもの~】

開催日:2024年1月1日(月・祝)~3月4日(月)

開催時間:9:00〜18:00(展示室への入室は閉館30分前まで。日曜日は8:00~18:00)

会場:高知城歴史博物館 3階特別展示室

料金:700円

【島根県】<館蔵品展>明治時代のサムライたちー松江藩士の行く末ー

武士の世が終わり、旧松江藩士たちは新しい時代をどう生きたのか?

松江藩が廃されて島根県が誕生し、武士が禄を失った明治時代。そんな社会の変革期における旧松江藩士の生きざまを追う企画展が、松江城の東に隣接する松江歴史館で開催されます。島根県の役人となり生涯松江城下に居した三浦正祐らにゆかりのある収蔵品のほか、明治6年(1873)に松江城で博覧会が開催され天守が展望台とし使われた様子を伝える眺望図なども展示します。さらに関連イベントとして、記念講演会、ギャラリートーク、松江おもしろ談義なども行います。

【明治時代のサムライたちー松江藩士の行く末ー】

開催日:2024年1月26日(金)~3月31日(日)

開催時間:9:00〜17:00(最終入場16:30。月曜休)

会場:松江歴史館 企画展示室

料金:300円

【兵庫県】企画展「知られざる山城の魅力―中世播磨250の山城―」

播磨地方の中世山城の歴史と魅力を徹底的に掘り下げる!

畿内と中国・四国地方を結ぶ重要な地域である播磨地方では、戦国時代に幾度も大きな合戦が起き、播磨の武士たちは合戦に備えて多くの中世山城を築きました。そうした播磨の山城の知られざる魅力を、城郭研究家・木内内則氏による想像復原図や測量図、CG、写真、出土品、歴史資料など約120点の展示を通じて紹介します。また関連イベントとして、天空の城・利神城の見学会や、講演会「CG再現で知る播磨の山城の構造と魅力」「中世神戸の山城ーメジャー測量図30の城ー」「凸凹地形で探る、ひょうご五国のお城のヒミツ」も実施します(いずれも要事前申込)。

【企画展「知られざる山城の魅力―中世播磨250の山城―」】

開催日:2024年1月27日(土)~3月24日(日)

開催時間:9:30〜17:00(最終入場16:30。月曜休)

会場:兵庫県立兵庫津ミュージアム ひょうごはじまり館2階企画展示室

料金:300円

【京都府】月次祭礼図屏風・浜松図屏風復元プロジェクト「よみがえる中世屏風―京洛の祝祭、白砂青松の海―」

やまと絵の屏風を鑑賞して中世へタイムスリップ

これまで作例が少なかった中世のやまと絵屏風の技法や主題の特徴を明らかにするため、愛知県立芸術大学の日本画古典実技の専門家を中心に、日本史や美術史の研究者と共同プロジェクトが進められています。その一環として復元されたのが、応仁の乱以前の京都の風俗を描いた「月次祭礼図屏風」と、下地に雲母を厚く塗布する“雲母地”という特殊な技法で白砂青松の浜辺を描いた「浜松図屏風」です。これらの貴重な屏風絵を中心に、その過程で制作された下図類、「みがきつけ」や「雲母地」技法の試作品、画材や道具などを展示します。

【よみがえる中世屏風―京洛の祝祭、白砂青松の海―】

開催日:2024年1月6日(土)~2月9日(金)※日・祝日、1月27日は休館

開催時間:10:00~17:00(最終入館16:30)

会場:京都工芸繊維大学美術工芸資料館1階

料金:無料

【岐阜県】講演会「岐阜の山城 その魅力を探る」

中近世城郭史専門家の中井均氏(滋賀県立大学名誉教授)を招き、県民文化講演会「岐阜の山城 その魅力を探る」を開催。長年、全国の現地調査に携わってきた山城研究の第一人者である中井氏が、岐阜の山城について解説します。

【講演会「岐阜の山城 その魅力を探る」】

開催日:2024年1月27日(土)

開催時間:14:00~15:30(開場13:30)

会場:岐阜県博物館 マイ・ミュージアム棟3階 けんぱくホール

料金:無料

執筆/城びと編集部

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