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バイオリン部門全国1位 栄 区 在 住中谷哲太朗さん 「いつか巨匠になりたい」〈横浜市港南区・横浜市栄区〉

タウンニュース

バイオリン(中学校の部)で全国1位の中谷さん

国内最高峰の学生音学コンクール「第77回全日本学生音楽コンクール全国大会」のバイオリン部門中学校の部でこのほど、横浜国立大教育学部附属鎌倉中学校3年の中谷哲太朗さん(栄区東上郷町在住)が1位に輝いた。中谷さんは「(1位を)目指していたので嬉しかった」と破顔した。

同コンクールは1947年に創設され、過去にはピアニストの反田恭平さんやバイオリニストの山根一仁さんをはじめとした日本のクラシック界を代表するスターを輩出してきた権威のある大会だ。毎日新聞社主催。

港南台のバイオリン教室に通う姉の影響で2歳頃から同じ教室で中谷さんもバイオリンを弾き始めた。「小さい時の記憶はないが、(幼稚園の)年長の頃の発表会は覚えている」と当時を振り返る。転機は小学2年生の時。クラシック音楽の普及、啓蒙活動を目的としたNPO法人ハマのJACKが手掛ける「金の卵見つけました演奏会」のオーディションに参加した中谷さんは、10歳以下の部門で受賞し、横浜みなとみらいホールでオーケストラと演奏した。その後、めきめきと力をつけ、昨年の全日本学生音学コンクールは全国3位に入賞。中学校の部では最後の挑戦となった今回は、全国大会で作曲家コルンゴルトのバイオリン協奏曲第1楽章を弾き、観客を魅了した。

4月から東京芸術大学音楽学部附属音楽高校に進む中谷さんは「1世紀後にも聞かれる巨匠にいつかはなりたい」と目標を語ってくれた。

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