【雷に注意】札幌や旭川でも発生率50%前後 北海道の天気予報&気象予報士解説/2025年9月30日更新
北海道のあす10月1日(水)の天気と、週間予報を、HBCウェザーセンターの児玉晃(こだま・あきら)気象予報士がお伝えします。
児玉気象予報士が描いた、独特なイラストとともに…。
【この記事の内容】
・ポイント解説
・あすの北海道の天気と気温
・あすからの北海道の週間天気予報
・あすの札幌の朝昼晩の天気
あすは大気不安定…10月1日(水)の天気と気温
きょう30日(火)は澄んだ青空が広がり、秋晴れの一日でした。
空気もカラッとして過ごしやすかったですね。あす10月1日(水)の天気を見ると、きょう30日(火)より雲が広がり、太平洋側西部を中心に所々で雨が降りそうです。最低気温はけさより2,3度高く、最高気温はきょうと同じくらいでしょう。そしてあすの雨は雷を伴います。
あす10月1日(水)正午から午後3時の雷が発生する確率です。函館や室蘭など太平洋側西部だけでなく、札幌や旭川など日本海側でも赤やピンクの50%前後と高くなります。急な雷雨や突風、ひょうにも注意して下さい。
最近、雨が降るたびに、大気の状態が不安定になっていますね。
原因の一つは気温が高いことです。気温が高いと雨雲のもとになる水蒸気の量が多くなって雨雲が発達します。お出かけ前には雨雲のレーダーも確認するようにして下さい。
苫小牧です。工場の煙の向こうには樽前山。山頂付近は雲で隠れています。
あす10月1日(水)は南からの湿った空気が山にぶつかり、雨雲の発達するおそれがあります。
あす10月1日(水)の時間ごとの天気。道央・道南からです。
太平洋側や千歳周辺は朝と夕方を中心に激しい雷雨となるおそれがあります。空が急に暗くなったり、雷が鳴ったりしたら、頑丈な建物に移動しましょう、札幌でも山沿いで午後はにわか雨がありそうです。
道北・空知です。
きょう30日(火)より雲が広がり、午前中は宗谷地方で、午後は内陸を中心ににわか雨があるでしょう。屋外での作業は空の様子に注意して下さい。最高気温は22度くらいで、きょうより少しムシムシします。
道東・オホーツク海側です。
道東は雲が広がり、午後は十勝地方や山沿いで雨が降るでしょう。根室やオホーツク海側は日が差す見込みです。道東は日中も涼しいですが、オホーツク海側は日差しが暑く、枝幸は24度の予想です。寒暖差も大きくなるでしょう。
10月の札幌の夏日は過去何回?
きょう30日(火)もクイズです。
あすから10月です。札幌で10月に25度以上の夏日を観測した回数。およそ150年の観測の歴史の中で何回あるでしょう?
毎年一度、観測していたとしても100回以上になりますが、驚きの正解はこちら!
9回しかないんです。この時期に半袖で過ごせること自体が異例なんですよね。
しかも9回のうちの5回、半分以上は2000年以降に観測されているんです。地球温暖化の影響で、暖かくなっていることが分かりますよね。
この時期の札幌は最高気温が20度に届かないことが当たり前なんですが、あす10月1日(水)も24度の予想です。今年の10月、特に前半は記録的な暖かさになりそうです。
10月1日(水)からの週間天気予報
釧路です。停泊しているクルーズ船は「飛鳥Ⅲ」です。今夜9時に仙台に向けて出港するそうです。
週間予報。日本海側とオホーツク海側からです。
木曜は道北やオホーツク海側を中心ににわか雨のおそれがあります。週末は広く秋晴れで、札幌は史上初!10月に3日連続で夏日になり、土曜は26度まで上がるでしょう。
太平洋側です。
木曜は道東の内陸でにわか雨の可能性があります。週末は晴れて、金曜は帯広で26度と暑くなります。来週月曜の雨を境に一気に秋らしくなるでしょう。
10月1日(水)の札幌の朝昼晩の天気
あす10月1日(水)の札幌です!朝昼晩の天気をもんすけでお伝えします!
もんすけは折り畳み傘を持っていますね。
大気の状態が非常に不安定になります。晴れ間が出ても午後は山沿いを中心に雷雨となるおそれがあるので、天気の急変に注意して下さい。気温は高めで昼間は半袖で過ごせそうです。
文・イラスト: HBCウェザーセンター 気象予報士 児玉晃
HBCテレビ「今日ドキッ!」の番組内でも独特(?)なイラストを使って天気をお伝えしています。
HBCウェザーセンターのインスタグラムも開設!予報士のゆる~い日常も見られますよ。
連載「気象予報士コラム・お天気を味方に」
月~金曜日に翌日からの天気予報をお伝えしているほか、暮らしに役立つお天気コラム記事もお届けしています。
※30日午後5時時点の情報です。最新の気象情報は、HBCウェザーセンターのホームページなどでご確認ください。HBCは気象庁の認可を2001年に得て以来、民間気象会社の一つとして「HBCの独自予報」を発信しています。
編集:Sitakke編集部IKU