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座間市消防柵木(ませき)さん 熱弁で全国大会へ 消防職員の意見発表

タウンニュース

関東支部大会で語る柵木さん(同消防本部提供)

座間市消防本部警防課の柵木(ませき)景子さん(37)がこのほど、長野県で開催された第48回全国消防長会関東支部消防職員意見発表会で最優秀賞に選ばれた。本日5月30日に広島県で開催される全国大会に出場する。女性職員の可能性や課題をテーマに、自身の経験を交えて挑戦を呼び掛ける。

女性の可能性語る

柵木さんは小学生の時に見学した消防職員に憧れ、大学で救急救命士の資格を取得し、13年前に同消防本部に入職。初めて採用された女性職員だったこともあり、当時は様々な配慮を感じたという。「どう扱って良いのか分からない面もあったのでは」と振り返る。

能登半島地震の際は「被災地に行って力になりたい」という思いと「仲間の負担になるのでは」という思いとで葛藤。「やらねば何も進まない」と願い出て、現地に向かう神奈川県大隊の一員に選ばれた。被災地は断水が続き、火災時に使える消火栓や防火水槽を歩いて確認した。

全国大会では10都県の代表として『未来を掴む挑戦心』と題し、これまでの経験を交え、女性職員の可能性などを強く訴える。制限時間の5分を超えてはならず、原稿を一言一句間違えてはならない。聞く人々はみな初対面で、第一声から心をつかめるように何度も練習を重ねてきた。

消防隊など経験

柵木さんは現在、警防課の消防司令補として車両更新やドローン運用などを担当している。消防隊時代は消火活動にも携わり、救急救命では人が亡くなる現場を何度も経験した。その中で一度だけ救急車で出産があり、赤ちゃんを保温して母親に抱かせた。分娩介助を学んだ経験が役立ち、命が誕生した瞬間が今も忘れられられない。

現在同消防本部の職員155人のうち、女性職員は9人に増えた。柵木さんは「今では女性職員も普通になってきた。男性だから女性だからではなく、個性や能力で適材適所で生かされる消防組織になれば」と語った。

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