メリケンパークにある巨大な鯉のオブジェ『フィッシュダンス』の老朽化が深刻みたい。神戸市が今後のあり方を検討中
メリケンパークの東側入口にある巨大な鯉のオブジェ『フィッシュダンス』の老朽化が激しいことから、神戸市が今後のあり方を検討しているようです。神戸市中央区波止場町2
設置37年、定期的に塗り直すもすぐにさびてしまう
ベーカリーカフェ「TOOTH TOOTH FISH IN THE FOREST」の近くにある「フィッシュダンス」は、高さ22mという巨大オブジェで、躍動感のある鯉がデザインされていて目を引くスポットになっています。
このオブジェは、1987年に「神戸開港120年」を記念して誕生したもので、世界的建築家のフランク・オーウェン・ゲーリーさんが設計、建築家 安藤忠雄さんが監修を担当。鉄の骨組みを金網で覆っている構造です。
設置から今年で37年。神戸市によると設置以後、数年ごとに塗装の塗り直しをしているものの、海沿いに設置されていることもあって、潮風などで短期間にさびてしまうような状況になっているんだそう。
1987年の設置以降、色の塗り直しはこれまで7回行われたそうで、直近では2014年に実施されました。
塗り直しから10年経った現在のオブジェは、赤さびが目立つ状況に。
このまま放置すると将来的に劣化が進行し、金網の落下など、公園を利用する人に危険が及ぶ可能性も考えられます。
今後の老朽化対策の参考にアンケートを実施
そこで神戸市は、市民の意見を市政に反映させるためのネットアンケート制度「神戸市ネットモニター」登録者向けに、「フィッシュダンス」老朽化についてのアンケートを7月24日(水)から実施しています。
市は今後の方針として「色を塗り直す」「現状維持」「撤去」で検討しているみたい。
ただし、色を塗り直す場合は修繕費用として約8000万円、将来的に大規模改修が必要になった場合は、改修費用として概算で約2億4000万円がかかるとしています。
アンケートは8月6日(火)まで。集まった意見によっては将来撤去される可能性もあるのでしょうか。
フィッシュダンスが美しい姿に生まれ変わるのかどうか、引き続き注視していきたいと思います。