清水小学校 3Dマップで危機管理 保護者らが危険箇所学ぶ
厚木市立清水小学校(笠昇校長/817人)で7月9日、同校保護者を対象に「あつぎ3Dデジタルマップ」を使った地域の防災・交通安全の講演会が行われた。
このデジタルマップは、厚木市内全域を3次元化し、土砂災害などの各種ハザード情報、走行ビッグデータを活用したヒヤリハットマップなどと重ね合わせ、市内で想定される災害リスクなどを確認できる地図として、今年4月に厚木市が公開したもの。講演会は身近な危険について知ってもらう新たな試みとして、初めて開催された。
どう伝えるかが大切
講演会には同校の保護者19人が参加した。市職員がマップを使って学区内の交通事故が起こりやすい場所や危険箇所をはじめ、ハザードマップを使い避難場所までの経路に潜むリスクなどを解説。また危険箇所をどうやって児童に伝えるかを参加者と確認しあった。
参加した同校PTA会長の畠山繁伸さん(46)は「ヒヤリハットマップを確認し、思わぬところで事故が起きていることに驚いた。地域の人や子どもたちに伝えて事故が起きないようにしたい」と話した。
市では今後もデジタルマップを活用し、防災や地域の安全教育などに生かしていくほか、震災被害を想定した復興まちづくり訓練を検討する。